7.生産スキル
次のが出来たので、早速載せます!
掲示板を騒がした本人は、もうログアウトしていた。そろそろ夜ご飯の時間だったからログアウトして現実の世界でやることを終わらせたらすぐにログインするつもりだ。
驚きの五時間だったが、鷹野はご機嫌だった。思ったよりの成果だったからだ。
「運が良かったわ〜。まさかレア種族に当たるとはな」
今日の夜ご飯は、レンヂで温めるグラタンだ。いつもならきちんとした料理をするが、今日は一日目だから出来るだけ長くやりたいと思っているのだ。
「冷凍グラタンだけど、ウマウマ♪」
美味しく食べ終わった鷹野は風呂と、少しの片付けを終わらせて、すぐ『Garden World Online』にログインした!
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「んー、ポイントが貯まっていたよなー」
そうつぶやいでポイントをステータスに振り分けた。振り分けたらこうなりました。
ステータス
リリィ
種族 座敷童子
HP 164/164
MP 84/84
STR 58
DEF 22→25
AGI 50
DEX 10→18
INT 13
MDF 15
VIT 30→50
LUK 9999
ポイント 0
金額 11500yen
〈スキル〉
浮遊術Lv.7、短剣Lv.6、ステップLv.7、危険察知Lv.3、魔屍のオーラLv.2、黒太刀Lv.3
〈称号〉
幸運を司る者、ユニークを倒し者
〈装備〉
武器 血濡れの短剣 STR+50 VIT+20 LUK-100%
頭防備 なし
体防備 菊花の和服 DEF+15 AGI+20 LUK-50%
腕防備 なし
脚防備 草履 AGI+2
アクセサリー
その一 スライムの指輪 DEF+2
そのニ なし
その三 なし
となった。防御が低くても体力が増えたなら攻撃が当たってもすぐに死ぬことにならないだろう。
あ、ドロップ品も売っておかないと。カリンさんのとこでいいかな?
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「カリンさんー?」
「あ、リリィちゃん?装備を変えたのね。またアイテムを売りに来たの?」
「うん!これとこれとこれをお願い!」
リリィはそう言って、〈豚の角〉と〈豚の肉〉と〈樹木のカケラ〉の数個ずつを渡した。
「またレアドロップ品なのね……」
カリンは呆れるような仕草をしてきた。
「えっ、やっぱりこれもレアドロップ品?」
「なるほどね、本人も狙って出しているわけじゃないのね。このドロップ品を見るには、掲示板でのことは本当のことだったみたいね」
「えっ、掲示板って?」
「あら、見てない?掲示板に貴女のことで騒がれているわよ?」
「えっ、嘘っ!?」
リリィは慌ててウィンドウを開いて掲示板のとこを観覧した。
「げっ、目立っちゃってた……?」
「そりゃぁ、歌を歌いながらそれなりに強いモンスターがうようよしている【深遠の森】に行けばねぇ」
「もしかして、あそこはみんなはまだ行けないとこだったのですか?」
「うん、今のスキルレベルで行く人は普通、いないからね?それをソロで行っているんだから、目立つのも仕方がないと思うよ?」
リリィはカリンが言っていたことを吟味していた。
確かに、一度に襲って来るモンスターが多いなーと感じていたけど、他の人だったら、死んでいたかもしれないな……。私は呪いの武器や服があったからそれなりには進めたかもな。
「あ、売りにきたんだよね。えっと、全部で35000yenでいい?」
「あ、はい。相場はわからないのでお任せします」
「それじゃ、少し減らされてもわからないのでは駄目でしょ。私はそんなことはしないからいいけど、相場ぐらいは知った方がいいわよ?」
「そうですか?wiwnで情報を調べられるんでしたっけ?」
「そうそう、そこで調べてから売るといいと思うわよ」
「教えてくれてありがとうです」
「いえいえ、あ、聞きたいけど……、どうやって【深遠の森】で戦い抜けたの?リリィちゃんを見ても未だにも信じられないけどね」
「あー、強い武器を手に入れたからですね」
「強い武器?」
「ええ……」
リリィは周りに聞かれないように、プライベートチャットで、呪いの武器、服や種族のことを説明した。スキルなどは秘密にしておいた。
スキルは普通は教えないものらしい。
「何と言うチートなのよ……」
「やっぱり、そう思いますか……」
やっぱり、驚いてリリィが思ったことと同じことを言っていた。
「なるほどね、その組み合わせがあったから戦えたのね。まさか、その和服が呪い装備だと思わなかったわ」
「うん、店長から紹介されたから驚きましたよ。でも、それもLUKが高かったから紹介されたと思いますね」
「それはレア種族の座敷童子の能力のおかげなのね。それに、凄くラッキーな人だね。まさか一枠しかない座敷童子を当てているし」
「まぁ、そこは運が良かったからね」
「あ、座敷童子の種族のこと、掲示板に出していい?」
「え?なんで?」
「気になる人が沢山いたしね。レア種族は何があるのか、とか。でも、リリィちゃんの呪いの武器や服などのことは出さないから」
「それくらないなら、いいですよ」
「ありがとうね。またアイテムを売りに来てね〜」
リリィはお金を受けとって、スキル屋に向かった。何のスキルを買うと言うのは……
「せっかくだから生産もやってみたいしね」
というらしい。スキルは普通なら10個まで。使わないスキルはサブに入れてストックしておけるけど、サブに入れてあると使えないし、レベルが上がらないのだ。
リリィは座敷童子の特有スキルがあるから11個使えるみたい。スキルスロットを増やすアイテムもあるみたいだけど、なかなか見つからないらしい。
武器と装備は間に合っているし、製薬とかがいいかな…?薬は作ればわざわざ買わなくてもいいし…………よし、買うか!
というわけで、〈製薬術Lv.1〉を買いました。ついでに〈製薬道具〉を貰いました。5000yenでした。高いのか安いのかわからないけど、使ってみてから考えることにした。例えば、魔法では、〈火魔法Lv.1〉は15000yenとかだった。武器スキルは〈短剣術Lv.1〉だと7500yenだった。武器スキルより魔法関係の方が高かった。
「よし、早速やってみるか」
ここはプライベートルームだ。ここは宿屋に似ていて、ここで休めばHPとMPが全回復するのだ。ここでリリィは〈製薬術〉を使うことにする。森で拾った薬草を使って回復薬を作ってみる。レシピはこうだ。
薬草+聖水もどき=微回復薬
ということになっている。え、聖水もどきはいつ取ったんだって?
初めに現れた広場に噴水があったよね?あそこからビンに入れてみると、聖水もどきになったのよ!!
つまり、薬草は森で取れるし、聖水もどきは噴水でいくらにでも取れるんだ!つまり、掛かるお金はビン代の10yenだけだから〈微回復薬〉は100yenと考えると、安く手に入るのだよ!!
リリィはふふ〜んと鼻歌を歌いながら製薬道具にあったすり鉢で薬草をスリスリと削りつつ、聖水もどきを少しずつ加えて混ぜて、聖水もどきが入っていたビンに入れる…………
で、出来たのがこちらになった。
〈微回復薬Lv.2〉
製作者 リリィ
HP20、回復する。
おっ、プレイヤーが作るとレベルがつくんだな。えーと、レベルは10まであるみたいだな。
うーん、HPは20しか回復しないと言うことはNPCの店で買ったレベルがついてない〈微回復薬〉より下みたいだな。
ちなみに、NPCのはHP30、回復する奴だ。今のはレベルが2ということは、レベルが3を越えればNPCの〈微回復薬〉よりいいものとなるだろう。
フムフムと、リリィは一人で納得していると、一つ思い出したことがあった。
「味はどうなんだろ?」
今まで一度も攻撃は当たっていなかったから、飲んだことがないのだ。
「飲んでみようかな?」
今作った、〈微回復薬Lv.2〉を飲んでみ………………………マズッ!!ご、ごほっ!!あ、青汁と変わらない!!
味はリリィにとっては最悪らしかった。
「マズイ………、あ、失敗したからなの?」
自分が作ったからマズイだけなのか、NPCの〈微回復薬〉も飲んでみることに…………
うえっ、変わらない……。青汁のまんまだよぉ。もしかして他の人は我慢して飲んでいるの……?私は堪えられないわよぉ…………、なら!
「次は味を重視にするわ!!」
今まで森で採ってきた実をアイテムボックスから出してみた。
オレジの実×2
レモナの実×3
森で採れた実はこれらだ。まず、オレジの実の食べれそうな部分をすり鉢に薬草と一緒にいれて聖水もどきをチョロチョロといれて混ぜてみる。最後、ビンに入れるとこれが出来た。
〈オレジポーションLv.4〉
製作者 リリィ
HP40回復する。味が改善された微回復薬。
おおっ!いきなりLv.4が出来た。名前も回復薬からポーションに変わっている!では飲んでみるか………………うん、甘い!これはオレンジジュースと変わらない!もしかして、味がジュースになったから名前も変わったのかな?ん〜、まぁ、いいか。
どんどんとポーションを作り上げて、〈製薬術〉のレベルが上がった。
ステータス
リリィ
種族 座敷童子
HP 172/172
MP 88/88
STR 58
DEF 25
AGI 50
DEX 18
INT 13
MDF 15
VIT 50
LUK 9999
ポイント 4
金額 11500yen
〈スキル〉
浮遊術Lv.7、短剣Lv.6、ステップLv.7、危険察知Lv.3、魔屍のオーラLv.2、黒太刀Lv.3、製薬術Lv.4
〈称号〉
幸運を司る者、ユニークを倒し者
〈装備〉
武器 血濡れの短剣 STR+50 VIT+20 LUK-100%
頭防備 なし
体防備 菊花の和服 DEF+15 AGI+20 LUK-50%
腕防備 なし
脚防備 草履 AGI+2
アクセサリー
その一 スライムの指輪 DEF+2
そのニ なし
その三 なし
よし、今日はこれぐらいでいいかな?もう遅いし。
現実の世界ではもう0時過ぎになっており、遅くなったからログアウトすることにしたリリィ。
『八異の魔術師』と比べると、お気に入りにしてくれる人が増えるのが速い!?
でも、嬉しいです。さらに評価もくれると嬉しいです。
よろしくねo(^-^)o