表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/88

5.ユニークモンスター

一つ、書き終わったので、出してみました。


 狩りを終わらせたリリィは、街に戻っていた。手に入れたドロップを売って服をなんとかしたいから戻ってきたのだ。


 んー、売るのは雑貨屋でいいかな?〈スライムの指輪〉と〈野狼の牙〉だけだしね。


 雑貨屋に行って売ろうと考えていた時に、道に出店みたいのが見えた。何だろう?と思って近付いて見ると、プレイヤーの出店だったのだ。


「えっ、もうプレイヤーがお店を持っているの!?」

「おやぁ?お嬢さんは……えっ、プレイヤーなの?」

「あっ……」


 NPCではなく、プレイヤーと見破れるのは、上にある名前のせいなのだ。プレイヤーは近づけば、名前が見える仕様になっている。相手は12歳以上しかやれないのに、12歳以下にしか見えない女の子がNPCではなく、プレイヤーだとわかって驚いていたのだ。


「えっと、お嬢さん?すいませんが、12歳以上ですよね…?」

「はい、私は12歳以上で間違いはないですよ。あの、聞きたいけど、始まったばかりなのに、お店を持っている貴女は…?」

「あ、ゴメン。12歳以上には見えなくて聞いちゃって。私はβテスターをやっていたの。だからお店を開く権利を受け継ぐことが出来たから今、私はお店を持っているのよ。あ、私はカリンと言うわ」


 なるほど、βテスターだったなら、受け継ぎがあってもおかしくはないな。


「私はリリィと言います。あの、ここでアイテムを売れますか?」

「リリィちゃんね。大丈夫よ、何を持っているの?」

「では、これらを……」


 リリィは、アイテムボックスから〈スライムの指輪〉と〈野狼の牙〉を数個ずつ渡す。


「えっ!?何でレア品を沢山持っているの!?」

「それは………秘密でね♪」


 やっぱり、〈野狼の牙〉もレア品だったみたいだな。


「うーむ、不思議な女の子ねぇ。まだ初期装備なのに、レア品を沢山持ってくるもの」

「ははっ……、とりあえず、これらを売りたいけどいくらになりますか?」

「そうね、スライムの指輪は7個7000yenで野狼の牙は11個5500yenだから合わせて12500yenでいいかしら?」

「えっ、そんなにいいのでしょうか!?」

「やっぱり、βテスターじゃなくて製品版から始めた子だね。確かに普通のドロップ品なら100〜200だけど、リリィちゃんのはレアドロップ品はなかなか出ないから高くなるわよ」

「なるほど、勉強になります……」

「クスクス、面白い子ね、良ければフレンドにならない?」

「はい、お願いします」



 【リリィはカリンのフレンド申請を受け付けました】



「またドロップ品が入ったら売りにきてね」

「うん、またね」


 思ったよりの金額が入ってご機嫌だったリリィは、次に仕立屋へ向かった。鎧などは防具屋だが、リリィは服関係しか装備出来ないので、服が売っている仕立屋に向かった。


「ここか。仕立屋は」


 仕立屋に入って服を見るが、リリィが欲しいと思う服はなかった。だから店長に聞いてみることにした。


「お嬢さん?えっ、12歳以上でしたか、すいません。えっと、希望は浴衣みたいな和服ですか?」


 まず12歳以上であることを伝えてから欲しい服は何なのか、説明する。


「うん、裾は膝までで振袖は短い方で動きやすいのがいい!」

「ふむ、それなら裏にそれらしきのがありますが、持ってきましょうか?」

「はい、見てみたいです!」


 店長は裏に戻ったと思ったら、すぐに戻ってきた。腕に和服を持って。


「これはどうでしょうか?少し訳ありですが…」

「えっ?」


 店長が嫌な響きを残して持ってきた和服を見せてくる。その和服は……



 〈菊花の和服〉 DEF+15 AGI+20 LUK-50% (譲渡不可能)


 効果……HPが0になる攻撃を一度だけ防ぐ。(一回の戦闘でリセットされる)


 この和服は、赤い敷地に菊の花が彩り、綺麗だが、これを着た前は絶対に借金をしてなくなっている。まさに、呪われた和服。




 ちょっと!なんで呪われた和服を見せてくんの!?でも、見た目は綺麗だし、効果も凄い!始めから出る装備じゃないよね……?

 しかも、この和服、座敷童子にピッタリだし、デメリットも【幸運を司る者】の効果で無効出来るからデメリットもなく装備出来る!


「か、買うわ!いくら!?」

「おっ、買ってくれるのですね!1500yenでいいですよ」

「安い!いいのですか?」

「はい、この和服は、前から店に出しているのですが、この通り、呪われています。解呪方法がわからないので売れないまま残ってしまったのですよ」


 なるほど……、確かに、ドロップ品などで関係するLUKが半分減るなんて普通は嫌だもんね……。


「はい!1500yen!」

「はいよ!ありがとうございます!」


 リリィはすぐに〈菊花の和服〉を装備した。


「おお〜、動きやすいね!」


 あ、靴はあるのかな?


「ねぇねぇ、靴は売っている?」

「そうだな、草履ならその和服に合うだろう。無料でいいぞ!」

「ありがとう!」


 装備した後のステータスでは……。




ステータス


リリィ


種族 座敷童子ざしきわらし


 HP 68/68

 MP 68/68


 STR  13

 DEF   7→22

 AGI  28→50

 DEX  10

 INT  13

 MDF  15

 VIT  10

 LUK 9999

 ポイント 0



 金額 11500yen



〈スキル〉


浮遊術Lv.4、短剣Lv.3、ステップLv.3、危険察知Lv.2


〈称号〉


幸運を司る者



〈装備〉


 武器 普通の短剣 STR+5


 頭防備 なし

 体防備 菊花の和服 DEF+15 AGI+20 LUK-50%

 腕防備 なし

 脚防備 草履 AGI+2


 アクセサリー


 その一 スライムの指輪 DEF+2

 そのニ なし

 その三 なし




 よしよし、ステータスが上がっている〜。店長にお礼を言って、店を出た。


「うーん、武器はどうしよう……」


 浮遊術での攻撃もあるから短剣の耐久性は下がってないよね……、よし、もう少し奥に進んでみよう!

 なんて、絶好調なんだから!!和服も手に入れたし!!








 と思った時期がありました………。目の前にはヤバそうな相手がいた。黒いオーラを持った二足で立っている豚がいた。

 なぜそう光景になっているというのは、スライムや狼がいる場所より奥に調子にのったまま、進んでいたからだ。


「むっ、【暴食のオーク】と言うのね……」

「ぶもぉぉぉぉぉ!!」


 リリィに気付いたのか手に黒い短剣を持って突進してきた。


「やるしかないね!」


 覚悟を決めて、リリィもオークに突っ込んだ。






ステータス


リリィ


種族 座敷童子ざしきわらし


 HP 68/68

 MP 68/68


 STR  13

 DEF  22

 AGI  50

 DEX  10

 INT  13

 MDF  15

 VIT  10

 LUK 9999

 ポイント 0



 金額 11500yen



〈スキル〉


浮遊術Lv.4、短剣Lv.3、ステップLv.3、危険察知Lv.2


〈称号〉


幸運を司る者



〈装備〉


 武器 普通の短剣 STR+5


 頭防備 なし

 体防備 菊花の和服 DEF+15 AGI+20 LUK-50%

 腕防備 なし

 脚防備 草履 AGI+2


 アクセサリー


 その一 スライムの指輪 DEF+2

 そのニ なし

 その三 なし





どうでしたか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ