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デッドマン・シーカー ―不死の地獄を解体する葬送者―  作者: autofocus


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第6話 鋼鉄の墓場、虚ろなる進撃

東部セクター。そこはかつて、大陸全土の物資を飲み込み、吐き出す巨大な心臓部だった場所だ。

 空高くそびえる高架道路は断ち切れ、錆びついた鉄路の跡が屍海の灰に半分埋もれている。そこかしこに「車」と呼ばれた乗り物の残骸が折り重なり、迷路のような死角を作り出していた。


このエリアが他の任務地と決定的に異なるのは、その「汚染」の質だ。

 還流の過程で周囲の機械部品を肉体に取り込み、体の一部を鋼鉄へと変異させた虚人ホロウが存在する。生身の筋肉と硬質な機械が混ざり合った彼らは、通常の個体とは比較にならないほどの攻撃性と、装甲のような耐久力を誇る。


そして何より、この地には旧時代の知的遺産が眠っている。教団や評議会が、何かを隠し、何かを探しているという不穏な噂が絶えない禁忌のエリアでもあった。


東部セクターを見下ろす西の高台。ギリアムが右手を上げ、俺たちを制止した。

「今回の作戦は、第1班から第4班をもってあたる」


葬送執行機関【クロウ】。5人で一班を構成する全6班のうち、今回はその3分の2が動員される異例の大規模作戦だ。俺たちの所属する第1班はギリアムが直接指揮を執る。


北、南、東。すでに各班がそれぞれの配置につき、ギリアムの合図を待っている。

「このエリアの虚人は機械化した個体が混じっている。いつにもまして注意しろ。……油断は、死(還流)を招くぞ」


ギリアムが腕の時計に目を落とす。秒針が刻むわずかな静寂が、戦士たちの呼吸を鋭く研ぎ澄ませていく。

 定刻。ギリアムが鋭い視線で前方を射抜いた。


「行くぞ」


その短く、重い号令とともに、俺たちは高台を蹴った。

 眼下の中央広場にうごめく、異形の群れ。機械の軋む音と、虚人のうめき声が混ざり合う鋼鉄の墓場へと、俺たちは死神の鎌を携えて突入した。

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