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Q 常闇の姫君

私は(すぐる)になりたかった。

別れたときの(サガ)が偶々女だっただけ。

私は文才も何もない。

感情的で騙されやすい己が嫌いだ。


私は女王(ユウ)になりたかった。

別れたときの(せい)が男だっただけ。

私はあの娘がいないと働けない。

素直になれない馬鹿な己が嫌いだ。


私は王にも女王にもなりたかった。

生まれたときの(サガ)が女なだけの人間。

2人がいないと生きていけない。

感情的で馬鹿で何も出来ない私が嫌いだ。

二人の器として生きる私が実に愚かで、みっともなくて嫌になる。

己を愛するのは私だけ。参っちまうぜ。

申し訳なさで黒しか身につけることが出来ないんだ。

僅かな光さえも私を拒んでいるのがよくわかる。

私が光を受けて輝くことは大罪になってしまうから。

異性と話しただけでバビロンの大淫婦呼ばわりしてくる奴らなんていらない。

認めて欲しいだけ。

2人を私の中に偶々()みだしてしまっただけ。

あの子達に光が届かなくても、照らしてあげられるのは私だけだから。

常闇姫と呼ばれても構わない。絶対守り抜く。

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