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Stand Up my baby.

 魔力収束、構成陣展開。


「地獄の炎よ、全てを燃やし尽くせっ。インフェルノ……リリース」


 範囲獄炎結界魔法インフェルノ。

 対象範囲をジュネスに絞って展開。

 あれっ? 氷結結界のとの併用だからニブルヘイム?

 うーん、わすれたっ。まぁ、いいかっ。


 いくなーい。

 ダメダメ、溶けてるぅ。

 インフェルノを解除して大雨を降らせてコクピットへ向かう。

 これ、どうやって開けるの?


「中の人大丈夫?! 返事してっ!」


 装甲が溶けて丸出しになったコクピット周りを叩くけど返事はない。

 お願い開いてっ。

 …………? …………。

 …………。 …………。

 開いた?


 機械やモニターだらけのコクピットの中では騎士服の女の子がぐったりしている。

 

 生きてる。良かった。

 コクピットの中の温度を下げて回復と状態異常回復をかけて抱えて外に連れ出す。

 さっきまで溶けていた装甲は徐々に回復して元に戻りはじめてる。

 ついでにジュノスにも回復魔法っと。

 ジュノスが構成陣に包まれて瞬時に回復する。

 あっらっあー、ごっそり魔力もってかれたぁ。



 外は既に兵士達に囲まれていて、更に二体のジュノスが立っている。

 ボク達を中心に結界に閉じ込められてもいるのかな? 

 簡単に破れるけどね。


「そこの女。 彼女を離して投降しろ」

「はぁ? さっきからそればっかり。 人質がいる。 ジュノスも壊せる。 何が出来るの?」

「貴様の魔法はもう通じない。 諦めろ」


 ふーん、確かに装備が違うね。

 肩や足腰の装甲が大きくなって重たい印象に変わってる。

 重装タイプにして来たね。

 スマートさが無くてやだなぁ。


「人質と物質ものじちはぁ?」

「残念ではあるが、我々は騎士になった時点で覚悟は出来ている」

「そっか。 こんなとこで無駄死にしても仕方ないと思うけどねー」



 構成陣展開っ。 結界消去。


「ホゥルデモリッション。 ライトエフェクト……リリース」

「くるぞっ。 全員、備えろっ」


 結界が消え去ると同時に眩い光が辺りを包む。


「ジュノスいける?」

「Yes Master. ジェネレーター良好。 機体良好。 システム良好。 魔力総量良好。 全て異常なし。 No.0013 ジュノスセラリス起動します」


 ジージジッ。ブォン。

 グワンッ。ガッガッガッガッガッガッ…………。。

 プシュー。


 けたたましく鳴り響く起動音っ。

 たまんねぇー。


「OK! Stand Up my baby .」


 オートで立ち上がるセラリス。

 セラを抱えたままコクピットに入って、セカンドシートに彼女を固定して操縦位置へ。

 モビルトレースシステムみたいな感じだねぇ。

 おおっ、萌えてきたぁー。

 さっさと頭を破壊して終わらせちゃうんだからねぇー。

 あ、コクピットが頭だから破壊出来ない。


「セラリス。 力加減わかんないからサポートよろしく。 人命第一、ジュノスもね」

「わかりました。 ジュノータイプは頭部さえ残れば本体も騎士も問題ありません」

「装甲色を白に変更。 挿し色ライトピンクっ」

「警告。魔力を過度に消費します」

「ボクからとって良しっ」

「バイパス接続完了。 魔力総量測定不能」


 イッヒッヒッヒッヒッ。

 ライトエフェクト解除っ。

 エアバーストっ。

 

 光が収束して砂埃が視界を埋める。

 さぁ、ド派手にいくぜっ。

 


 砂埃の中から一気に加速してジュノスに突っ込む。

 前にして構えたベイルを左手で抑えて右手をのばし下がろうとするジュノスに構わず頭部を掴む。


「遅いっ」


 フルパワーで頭部をこそぎ取るとジュノスは力無く崩れ落ちる。


「まずひとーつ」

「申し訳ありません。 動きのトレース率が50%もありません」

「上等っ」



「実体弾、飽和状にきます」


 飽和状も何も弾道予測が全部出てるじゃん。

 チートだなぁ。

 弾道予測にそって全てを回避する。


「終わらせるよっ。 掻き鳴らせ、サウンドエフェクト。 ライトエフェクト……リリース」


 チャララララー。チャララララー。チャーチャチャー。

 サウンドエフェクト。

 音の波で魔法の妨害から人体へのダメージまで多用途の魔法をBGMの為だけに使用して、ライトエフェクトも視覚効果の演出の為に使う。


「ボクの右手が真っ赤に燃える。 勝利を掴めと轟き叫ぶ。 愛と希望と友情の〜。 ラーイトニングフィンガー!」


 右手を光らせて叫んだのはいいけど、一度見られてるからねぇ。

 しかも、ちょっと恥ずかしい。

 ジュノスはベイルと剣を構えてボクから目を離さない。

 速さ重視の浅い斬撃を無視してシールドバッシュで弾き飛ばしてマウントをとる。

 パワーが違うんだよパワーがっ。


「甘いよねぇ、坊やっ」


 そのまま頭部を引きちぎる。



「これ、大丈夫?」

「はい。 騎士もジュノスも問題ありません」

「体と頭で増やしたりは?」

「本体は頭なので不可能です」

「残念」


 ジュノスの頭と体を引っ付けて回復させる。

 セラリスの時ほどの減少感はない。

 首だけだもんね。



「マスター、新手です。 近衛個体ジュノサイザー三体、ジュノス六体の起動音を確認」

「勝てる?」

「撤退を推奨」

「ですよねぇー」


作品を読んで頂いてありがとうございます。

面白いと感じてもらえたら、いいね、ブックマーク、☆評価お願いします。


至らない点が多数あると思いますが減らして行けるように頑張ります。

作品は今後も加筆、修正あります。

投稿は不定期です。


先に閑話的作品を投稿して……と思ってたんですが、本編と大幅にズレてきたので書き直しか別の作品になりますね。

一緒に読んで評価いただけたら嬉しいです。

本編の執筆が忙しく更新は止まっております


https://ncode.syosetu.com/n2673im/


カスタムキャストでイメージを作ってみました。


※画像はイメージであり、実際のものとは異なります。

挿絵(By みてみん)

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