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やっぱりバカだな

 五人が瞬時に動く。

 前衛に二人、中衛とシュリが後衛ね。


 シュリと中衛が魔法の構築を始めるのと同時に前衛が飛び出す。

 手をかざして展開した防壁に力任せな連撃が浴びせられる。

 展開された防壁への対処は力で破壊するか、継続の隙を付く、もしくは魔法での妨害、中和、消去。

 

 中衛は攻撃魔法、雷系と炎系。

 森の中で火種作るの止めて貰っていいですか?

 防壁との多重展開。

 腕に構成陣を光らせ指を鳴らす。

 

「スペルデモリッション……リリース」


 二人の展開前に構成陣を霧散させる。


「スペルマスターか?!」


 ボクの防壁への妨害に切り替えたシュリは放置。


 「ダークバインド。 スリープスプライト……リリース」


 前衛二人と中衛の一人を闇の触手が絡めとり、妖精が眠らせる。

 シュリともう一人はレジストに成功したらしい。

 アハッ。


 駄剣を取り出して中衛君と距離を詰める。

 ガキィィィン。

 いいね、受けたね。

 イヒヒヒ。


 キンキンキンキィィィン。

 フフフフフフ。

 ほらほら、もっと早くなるよっ。


 キキンキンキンキキィィィィン。

 中衛君が意識を失って崩れ落ちる。

 打ち合いに集中すると魔法防御が疎かになるからねっ。


 シュリの拘束魔法はレジスト。

 レジストされたシュリが唇を噛んで距離を詰めてくる。

 でも、もう時間なんだよねぇ。

 彼女の斬撃に武器破壊で合わせて、意匠のこった剣を根本で叩き折って肉迫して、目を見開いている彼女の腰を抱いて唇を合わせる。


 「ボクの勝ち」


 耳元で囁いて意識を失った彼女を抱きとめる。

 うん、なかなか楽しかった。

 そういえば、時間計ってなかった。たぶん五分は経ってない……はず。

 


「そこの方もやりますかぁ?」


 背後の木の陰の気配に問いかける。


「なんで殺さない?」

「こんな綺麗な女性を殺すバカが何処にいますかぁ?」

「一応味方って事で間違いないか?」

「一応もなにも友軍ですよぅ」

「もっと楽に制圧出来たんじゃないのか?」

「一瞬で終わらせたら畏怖も学びもないじゃないですか?」

「余裕だな」


 木の陰から出てきた男は、深い緑の騎士服と言うよりは軍服を着用したイケメンさんだった。


「後、任せていいですか?」

「ああ」

「フェルミナの船って着いてますかねぇ?」

「船? 王女の? 王都にいる訳ないだろ。 南方のネスタフェだよ。 そもそも東にズレてるぞ」

「…………」

「お前、バカだろ?」

「バカって言う人がバカですぅ。 少し戦況教えて貰えますか?」

「ああ。 …………。 …………」



 地面に落書きで戦況を教えて貰う。

 隣にボクの落書きも書き足しておこう。

 現代日本仕込の落書きは秀逸で言葉もないらしい。


 

 良かった。

 開戦からあまり状況は動いてないみたい。

 魔装機同士の戦いは負けない戦いが基本なので、よほどの力の差がないと一気には決まらないらしい。


「そんなに話ちゃって大丈夫ですか?」

「味方なんだろ? それに抵抗しても仕方ないほどの実力差だしな」

「名前、聞いても良いですか?」

「部隊長のフェルナーだ」

「ファーレン王国、ビッテンフェルト家のユフィです。 ありがとうございました。 今回の事はナイナイでお願いしますね」

「こちらこそ頼む」

「では、また。 これシュリに渡して下さい」


 ドロップアイテムの中から良さげな剣を取り出して渡しておく。

 ちょっとお高そうだったからね。


「あっ、ネスタフェってどっちですか?」

「やっぱりバカだな」


 今は王都ジュノーの東側。

 コーラルとの国境の方が近いくらい。

 目的地のネスタフェまで一時間以上かかりそう、夜明けまでには無理かなぁ。



 走り続けて二時間かからないくらいでネスタフェの城壁が見えてくる。 

 上空にいくつかの船も見えるし、町の南側に軍の駐屯地と思わしき物も見えるから合ってるはず。


 途中で騎士と思われる一団に付けられたけど置いてきた。

 シュリ達が速かったんだよねぇ。


 町の城壁はスルーして駐屯地の方へ、簡単な柵で囲まれた場所のゲート的な所に向かう。



「こんにちは。 ファーレンから参りました。 司令部はこちらにありますか? 取り次ぎ頂きたいのですが?」

「お嬢ちゃんが独りで? 冗談はいけないなぁ。」

「こちらに親書も持参しております」


 ボクから親書を取り上げてバカにした様に笑う。


「国王宛の親書? こんなお嬢ちゃんが? わっはっはっは。 はいはい。 お嬢ちゃんは、こっちだ」


 兵士はテントの一つに誘導する。

 後ろには四人の兵士が付いてくる。


「先ずは服を脱げ」

「理由がわかりません」

「安全の確認だよ」

「拒否します。 問題になりますよ」

「なる訳ないだろ。 小娘がっ」


 はぁ、程度が低い。

 周りの空気に干渉して徐々に温度を下げていく。

 パチパチと空気中の水分が凍っていく音がする。

 

「話がしたいので責任者を呼んでもらえますか?」

「わからんか? 今この部屋の責任者は俺だよ」


 バカは魔法による事象への干渉すら分からないらしい。

 下卑た笑いを浮かべながら近寄ってくる。


「一般人への暴行は犯罪ですよ」

「おれは怪しい奴を捕まえて取り調べるだけだよ」

「そうですか」


 ボクの肩に手をかけたので正当防衛成立。

 足元に構成陣を光らせ展開する。


「永遠の眠りを……エターナルブリザード……リリース」


 兵士の体が足元からペキペキと音を出して凍りつく。

 氷の彫像が一体できたけど見た目が良くない。


「こいつ魔法士だっ。 囲めっ」

「止めなさい。 手を出さなければ何もしません」

「出来ないの間違いだろ? 偉そうにくそ魔法士がっ。 魔法が時間かかるのは分かってんだよぉ」

「はぁ……。 舞い吹雪け……ダイヤモンドダスト」


 ボクを中心に吹雪く雪の結晶が兵士達をまたたく間に彫像に変える。

作品を読んで頂いてありがとうございます。

面白いと感じてもらえたら、いいね、ブックマーク、☆評価お願いします。


至らない点が多数あると思いますが減らして行けるように頑張ります。

作品は今後も加筆、修正あります。

投稿は不定期です。


先に閑話的作品を投稿して……と思ってたんですが、本編と大幅にズレてきたので書き直しか別の作品になりますね。

一緒に読んで評価いただけたら嬉しいです。

本編の執筆が忙しく更新は止まっております


https://ncode.syosetu.com/n2673im/


カスタムキャストでイメージを作ってみました。


※画像はイメージであり、実際のものとは異なります。

挿絵(By みてみん)

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