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アイシャとビルド

「お疲れ様。 とても良い動きでステキだった」

「フフ、負けてしまいましたけどね」


 タキナは動くのも辛いほど体力を使い果たして倒れている。

 傷を治して、そっと抱きかかえる。

 汗で湿っていい匂いと温もりに衝動を抑えられず、すこしだけ耳をはむ。


「んっ……。 こら……ダメ……です」

「だって、魅力的だから……」

「もうっ」



 ダメダメ。最近ちょっと毒されてるのかもしれない。

 タキナをベンチに寝かせて、アイシャの所に戻る



「エッチ」

「う、うっさいなっ……」


 アイシャがボクの手をとって指先を舐める。


「ご褒美」

「バカッ」


「余裕そうだね。 僕にもして欲しいなー」


 近づいてきたのはショートの白い髪に青い瞳で姉様スタイルのビルド。

 

「勝てたらね」

「言ったね、頑張っちゃうよ」



 先に立つビルドが両手に持つのはトンファー。

 立ち姿は自然体で全く気負いがない。

 雰囲気だけでもその強さが推し量れる。


 一方のアイシャは軽槍を選択した。

 間合いの短い武器に対して、軽槍の速い攻撃で距離を取る作戦かな。

 彼女の顔は獰猛で未だ興奮状態のままだ。


 トンファーは初見かな? このセカイでは見た事がない。

 とは言っても、ボクも実物を見るのは初めてだし、漫画やゲームでもレアな方に入るよね?

 格ゲーに使用キャラがいたから一応の使い方はわかってるけど、この戦いは見逃せない。

 


 対峙した瞬間にビルドが消えるっ。

 ドカッ。

 一瞬にして吹き飛ぶアイシャ。

 着地して構えるアイシャの額からは血が流れている。


「目が覚めたかよ? ぼーっとしてると、死ぬぜ」

「ありがと。 殺し合いはこうでないとね」 

 

 アイシャは変わらず笑ってるけど、いつもの目に戻ってる。

 落ち着いたみたいだね。



 でも、戦いは一方的だった。

 致命傷は避けてるけど、アイシャは満身創痍で顔は腫れ上がって左目は見えてないと思う。

 彼女の攻撃は全て躱され、いなされて懐に入られる度に打撃を入れられて彼女が吹き飛ぶ。


 途中から短刀二刀流に持ち替えるものの、技量に差がありすぎる。

 間合いを揃えても、ビルドの回転が速すぎて対応出来ないのだ。

 

 ビルドの攻撃が頭部にクリーンヒットして、アイシャの意識を刈り取り、倒れ込むのをビルドが支えた。

 

「まだまだ、精進が足らんねっ」


 そのまま彼女は気絶したままのアイシャに口づけをする。

 ビルドの口づけには回復効果が付与されてたんだけど、アイシャは目覚めなかった。

 ビルドはアイシャをベンチに運んで寝かすと、こちらに近づいてくる。

 嫌な予感しかしない。


 はっ! 後ろにクーン達がっ。


 ユフィは回り込まれた。

 ユフィは逃げられない。


「ご褒美だよねぇー」

「ボクじゃないしっ。 さっきアイシャにしてたじゃんかっ!」

「寝てる奴の唇奪って、何が楽しいんだよっ?」


 うっうっ、やだよー。

 

 彼女はボクの手を取ると、指先を咥え、優しく舌を這わせていく…………。

作品を読んで頂いてありがとうございます。

面白いと感じてもらえたら、いいね、ブックマーク、☆評価お願いします。


至らない点が多数あると思いますが減らして行けるように頑張ります。

作品は今後も加筆、修正あります。

投稿は不定期です。


先に閑話的作品を投稿して……と思ってたんですが、本編と大幅にズレてきたので書き直しか別の作品になりますね。

一緒に読んで評価いただけたら嬉しいです。

本編の執筆が忙しく更新は止まっております


https://ncode.syosetu.com/n2673im/


カスタムキャストでイメージを作ってみました。


※画像はイメージであり、実際のものとは異なります。

挿絵(By みてみん)

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