表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/182

和食とお風呂は最高です

 雑談に花を咲かせていると、ノックがあってメイドさん達が夕食を運んできてくれた。いつもはクロエと三人娘と一緒に食事をとっているけど、今日は遠慮して貰ってるそうだ。


 ドアの隙間から見えた、カティアの刺さる様な視線に身が震える。呪詛が聴こえる気がするから、身代わり人形がいるかもしれない。

 まぁ、アイテムボックスにちゃんと入ってるんだけどね。


「チャラリラン♪ みーがーわーりーくーん〜♪」


 アクセル、ルッツ戦でも活躍した万能人形「みがわりくん」だ。

 お腹のポケットから出して、ドアの横に立てておこう。

 フフンッ。


「ユフィ……、何してるのよ…………?」

「いえ……、なんでもないです……」


 今日の夕食のメインは『す・き・や・き』! 

 え〜♪ 『す・き・や・き』!

 やばーい♪ 『す・き・や・き』!


 テーブルには他にもお肉料理にスープやサラダ。うっはぁー、フライドポテトだぁ。やっぱりフライドポテトは必須だよねぇ。

 まさしくホテルのビュッフェみた〜い。

 毎日これか? これなんだろうなあ。


 ただ、お寿司やお刺身は並んでいない。

 近くの川や湖の魚はいまいちで、国を越えて海まで仕入れに行かないといけないからね。

 まぁ、お寿司っていっても銀シャリじゃなくて芋になる。

 丼だって芋。カレーみたいなのだって芋。じつは芋でもけっこう美味しぃ。


「ミネルバ君、カレーはあるのかなっ?」

「もちろん、開発済さっ!」

「おねぇさまぁ〜」


 感極って抱きつくボクを、宝塚の男役みたく受け止めてくれる。

 あぁ〜、ミネルバ様、ス・テ・キっ! ボクを、攫って〜。

 顔をあげた先のミネルバはちょっとドヤ顔で、あまり色気がなかった。


「失礼いたしま…………。ちょ、ちょっとあなた、ミネルバ様から離れなさいよ」


 演劇しすぎて、ノックに気づかなかったよ。

 メイド達は冷静だけど、カティアだけ顔を紅くして素早い動きで近づいてくる。

 あ、それ以上は。


「なに……? い、いゃぁぁぁぁ」


 みがわりくんの自動防衛機能で、カティアは瞬く間に背後から拘束された。

 ゴメン、切ってなかった。

 そりゃ、木人形にいきなり抱きつかれたらホラーだよね。

 熊のぬいぐるみにでもするかな? でも身代わりはかわいそうだし、マリオネット風? それはそれで怖そうだよね。


「ゴメン……」


 拘束を解かれたカティアは、青い顔でパウラとカトレアに支えられて退室していった。


「…………。ゴメン……」

「こちらこそゴメンねー。 カティアはとってもかわいい子なんだけど、嫉妬してるのかなぁー。 あたしの一番でありたい欲求が強いんだよねー」


「さっ、どうぞ食べて食べて!」

「いっただきま~す」


 うまぁー。 やっぱり和食だよねー。

 でもフライドポテトはやめられない。


 ミネルバが、一番時間とお金を使ってるのが食材探しで、次が美容品なんだって。


 お約束通り、遠い東方には日本の様な国があって、似た調味料を仕入れる事はできるらしい。

 お米らしき物もあるんだけど、運ぶのに手間がかかるから実現できてはいないそうだ。

 自分で行きたいけど、貴族と騎士の義務があるから、長期間の留守は出来ない。

 貴族って贅沢できるけど、そのへんがね。


 料理残り過ぎじゃない? もったいないよ。 って思ったら、残りは使用人さん達の夕食になるそうだ。


 

 贅沢な夕食も済んで、優雅なティータイムの後は、お風呂を案内されたよ。


 あぁぁ、大きなお風呂だぁ。

 ちょっとテンション上がるー。


 あのー、メイドさんが一緒についてくるんですが?

 あー、お貴族様だもんねぇ。 脱がしてくれたり、体を洗ってくれるのね。

 そうですか。

 もっとかわいい下着にするんだった。


 これは……下着より食べ過ぎてポッコリしたお腹の方が恥ずかしい。


作品を読んで頂いてありがとうございます。

面白いと感じてもらえたら、いいね、ブックマーク、☆評価お願いします。


至らない点が多数あると思いますが減らして行けるように頑張ります。

作品は今後も加筆、修正あります。

投稿は不定期です。


先に閑話的作品を投稿して……と思ってたんですが、本編と大幅にズレてきたので書き直しか別の作品になりますね。

一緒に読んで評価いただけたら嬉しいです。

本編の執筆が忙しく更新は止まっております


https://ncode.syosetu.com/n2673im/


カスタムキャストでイメージを作ってみました。


※画像はイメージであり、実際のものとは異なります。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ