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一人の旅路

 向かうのはベイシュタイン。ジャローダの更に東、神々の戦いの傷跡とされる深い谷と切り立った山脈の向こう側。

 旅路は順調。ファーレンからジャローダに入って魔物の間引きしながら駆け抜ける。警備や騎士隊に遭遇するなんて事もなくて問題ないんだけど……、町がない。

 あれー? 最短ルートは外してジャローダで二つほど町を通ってから越境する予定だったのに日が暮れて、更に国境の谷まで着いてしまった。ジャローダひろっ。谷、ふっか。山、たっか。

 

「ふっかいなぁー。 たっかいなぁー。 これは無理だわぁー」


 谷の向こう側は見えてるけど谷底は真っ暗でラスボス補正でも底が見えない。ちょっとワクワクするけど、今回の目的地はここじゃない。翼竜? ワイバーンってよりはプテラノドンぽいのが少し下を飛び回ってるのが見える。襲ってくるのかな?

 短距離転移の連続発動で…………足りんっ!

 どうしよう? まぁ、どうと言う事はない。

 魔装機の部分召喚で足場にして飛べは問題ナッシンッ。じゃなかった。

 

「速いっ」


 クガァァァァァ。

 翼竜の集団が瞬時にボクを取り囲んで足や翼でしかけてくる。

 やっぱりプテラノドンっぽい。それにしても大きくて速い。

 体全体から魔力が出てる。翼で飛んでる訳じゃないのか。バーニアやスラスターの様に動きに合わせて魔力を噴出してる。ボクの風の動きと同じだね。干渉は……難しいか。自然に行われてる魔力行動ほど干渉は難しいんだよね。

 これはそのうち翼竜騎士とか出てくんだろうなぁ。ドライもん ユフィと竜の騎士。

 バカな事考えながら回避に専念して走り抜けると壁の様な傾斜の山肌にぶつかるので壁走りでそのまま駆け続ける。

 うっし、反撃っ。

 ありゃ? みんな離れて行っちゃった。

 

 少し登った所に穴を空けて一息つく。疲れたし、ご飯にして寝よ。

 

 ゴゴゴゴゴゴゴ。

 ん、地震? じゃないよねー。

 壁が盛り上がって中から気持ち悪い塊が……。ひょいと空中に逃げるけど長っ。そして速いっ。

 壁から次々と飛び出してくる巨大ミミズ。色が白の斑点ならかわいげがあるのに……。


「ちんあなごー」


 翼竜は五メートルくらいありそうだったけど、こっちはそれ以上の大きさ。だから寄ってこないんだねー。

 仕方ないので休憩は諦めて山肌を駆け上がるけど、ミミズはずっと追ってくるし、前から横から出てきて気持ち悪い。


「鴉っ!」


 バシィッ?!

 魔装機の斬撃を弾くの? どんな生き物だよっ。けっ、魔力は使いたくないからもうスルーかな。

 

 グォォォォォォン。

 なんですか? 人工知能ですか? ご注文はワタシですか?

 ミミズの口からビームが飛んでくるっ。破壊光線かっ?!

 あぁ、強いのに急にザコキャラ感だされてないわー。でもコイツがザコってどんなけ? この先が心配になってきた。ブルブルブルブル。

 まぁ、速くて数も多いけどまだ大丈夫。山脈越え終了。山脈が終わって森林エリアになるとミミズは追ってこない。

 五時間耐久東方プレイはさすがにキツい。魔力は回復終わってるけど休もう。次になんか来たらフルボッコにすっからね。

 いつも通り豆腐建築の家を作ったらご飯とお風呂を済ませてベッドに入る。

 一人はさみしいな……。

作品を読んで頂いてありがとうございます。

面白いと感じてもらえたら、いいね、ブックマーク、☆評価お願いします。


至らない点が多数あると思いますが減らして行けるように頑張ります。

作品は今後も加筆、修正あります。

投稿は不定期です。


先に閑話的作品を投稿して……と思ってたんですが、本編と大幅にズレてきたので書き直しか別の作品になりますね。

一緒に読んで評価いただけたら嬉しいです。

本編の執筆が忙しく更新は止まっております


https://ncode.syosetu.com/n2673im/


カスタムキャストでイメージを作ってみました。


※画像はイメージであり、実際のものとは異なります。

挿絵(By みてみん)

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