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転生先が物語分岐の中ボスという微妙な立ち位置だった  作者: 蔵前
ダグドと乙女と押しかけ騎士団
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トレンバーチ攻略②

「魔法防御されている扉も道も、通行証が無ければ通れません。」


 アルバートル達と違って意気消沈中のエランとカイユーは、アルバートル達の大暴れの波に乗れるわけは無かった。

 よって、エレノーラ達の馬車を街道をみすみす走らせてしまったと、街道を塞ぐ扉の前でがっくりと膝を折って自分の頭目に報告したのである。


 だが、そこはアルバートルだ。


 彼はすぐさま自分の大砲で街道の扉横となる単なる城壁を破壊し、そのすぐ後に大砲の代りにライフルをグロブス召喚した。

 それからライフルをそのまま構えて、なんと、護送車の走る街道の柵を作る柱の一本を狙ったのである。


 街道にかかった魔法防御は、街道全体か大き目の壁面への攻撃ならば強固だろうが、針の目くらいのサイズの重量級の攻撃にはどうであろうか。


 そう考えたアルバートルによる、一点集中による攻撃力の強化された弾丸だ。


 現実でもライフルの弾は壁をも簡単に貫通し、冷蔵庫の後ろに隠れなければ弾丸を防げないと言われるほどの威力を持つ恐ろしいものなのだ。

 いや、ちょっと待てよ。

 俺と友人が想定したライフルは時代的にベーカーライフルだ。

 魔法世界だから性能は改良しちゃったか?


「あの、報告の腰を折って悪いけれど、君の所有ライフルを見せていただけませんか?」


 アルバートルは好青年の笑顔を俺に向けると、格好よくグロブス召喚してライフルを呼び出してくれた。


 M24かよ!


 世界中で使われている現代の軍用狙撃銃じゃねぇか!

 畜生、このチートキャラめ。

 経験値をぶっ込んでいけば銃の改良が出来るという設定が、こんなことになっているとは!


「ダグド様。俺の銃がどうかされましたか?」


「いや、君の素晴らしさに言葉が出ないよ。報告を続けてくれ。」

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