命令5
俺は藤原 貴樹。高校に入学して特に友達もいなくぼっちライフを送っていた。
別にいじめられる事もなかったし、ぼっちだからと言って嫌われているわけでもないだろう。
ただ言えるのは居ても居なくてもどうでもいい存在という事だ。
ククク、別に俺からしてみればそんな事大した問題でもない。
俺は世間一般からしてみれば歪んでいるのだろう。 それは俺が生まれついてのポテンシャルなのか家庭の影響かは知らんが。
専ら俺は1年の頃から月乃 美穂に入れ込んでいた。 きっかけは俺が学校でゴミ出しをしていた時の事だ。
ゴミ収取車がなかなか来なくてコンテナからゴミが溢れそうだった。俺は構わずゴミを投げ入れると見事にゴミが崩れてしまった。
めんどくせぇ、そのまま逃げるか。
そして立ち去ろうとすると1人の女の子が歩いて来たのでサッと隠れる。
女の子は崩れたゴミを見て唖然としている、どうやら彼女もゴミ当番だったらしい。
そして彼女は仕方なくその場に崩れたゴミを拾い出した。 よく見ると彼女はとても可愛かった、 そしてその瞬間こうも思った。 あいつが欲しい!
そして俺は彼女の元に行き一緒にゴミを拾ってあげて恩を売るという考えに至った。
「どうしたの?」
「なんか来たらゴミが崩れてて……」
「手伝うよ? 2人でやった方が早いだろ?」
「え? ありがとう」
彼女は驚いた顔をしていたが俺が手伝うとわかってニッコリ微笑んだ。
それはとても可愛らしく俺の心が彼女に鷲掴みされたような感覚だった。
それが俺と月乃の出会いだった。
1年の時はクラスが違かったのでまだ遠い存在に感じていたが2年になりついに月乃と同じクラスになれた。
同じクラスになりわかったのは予想通り彼女は凄くモテていたという事だ。
お前ら何俺の月乃をチラチラ見てんだよ?
俺は月乃が心配になり月乃の後をつけたり家まで護衛してやった事もあった。
そして月乃が誰かに告白される度に誰かに取られるくらいなら俺がめちゃくちゃにしてやりたいと思うようになっていった。
それからしばらくして俺は月乃に告白した。 だが俺は月乃に振られた、ショックはショックだったが月乃は誰とも付き合う気はないという。
俺はそれを聞きそれならいいかと喜んだが月乃はあんなに可愛い。 もし月乃に付き合う気がなくても誰かに無理矢理付き合わされたりしたら?
そう考えるとやはり放っておけなくなった。 俺はいつものようにカメラ片手に月乃の後をつけた。
今日は帰るのが遅いようだ。 どこかに寄り道か? いけないなぁ、月乃。 何かとんでもない展開になりそうだぞと俺は思いシャッターチャンスを待った。
すると俺の思った通りヤバい事になってる。 オヤジが月乃に絡んでいた。 うちのクラスの澤井もいた。 俺は月乃とオヤジの写真を撮りまくり、ついでに澤井も撮っておいた。
そろそろヤバいか、俺が助けに入ってまた恩を売るか? そう思っていたが月乃はオヤジの手を振り払いダッシュで逃げて行った。
まぁよしとするか。 それにしても……
今日は大収穫だ。 俺はこれで月乃の弱味を握った。
そして意気揚々と次の日学校に向かった。 だが月乃は来なかった。はぁ? 人がせっかく楽しみで昨日は眠れなかったのにどうしてくれんだ?
その次の日また次の日も月乃は来ないので俺のイライラも頂点に達しようとしていたがようやく月乃が来た。
元気がないのか? ああ、澤井と顔を合わせ辛くて学校来辛かったのか。 まぁそんなの俺にとっては全くどうでもいい。
放課後になり俺は月乃に写真を見せた。効果は覿面だった。 月乃は恐怖したような顔を見せ俺を更に興奮させた。
ああ、月乃のその表情最高だ、もっともっと! 月乃を苦しめ月乃の苦痛に歪む顔が見たい! 俺の月乃だ、俺が何をしても自由だ。
俺は月乃は俺の奴隷の証として土下座をしている月乃の頭の上に足を乗せた。堪らない程の支配欲が駆り立てられる。
そして月乃にはメイド奴隷として俺の言いなりになってもらう事にした。
ビクビクしている月乃は俺をとても興奮させた。
月乃に写真をチラつかせ生徒の前に写真をばら撒いた時など最高だった。
月乃は大声で叫び間に合わなくてその場にへたり込んだ。 ククク、抱きしめてやりたいな。
月乃を辱めたい一心でみんなの前で猫キャラを演じさせた。 月乃はそれに従順に従い俺を満足させた。
そして俺にとって気にくわない存在が現れた。山瀬だ、あいつは俺に断りもなく月乃に馴れ馴れしく近付いた。
月乃も真面目に応対しやがって…… これは罰を与えねばな。
俺は月乃に山瀬の事を嫌いだと言えと命令した、月乃はまた焦っていたが俺の月乃に手を出す奴はみんな月乃によって鉄槌を下してやろう。
我ながら酷い事を考える。 お? どうやらようやく山瀬に罰を下したようだな。
月乃は机に突っ伏して泣いているように思えた。
いい! それがまた俺を興奮させるんだ。
俺は今度はどうやって月乃を辱めようか屈辱を与えようかそれを考えるのに没頭していた。
ああ、俺の可愛い月乃。 待ってろよ? しっかりと苦しめてやるからな。