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蕎麦屋で

作者: 青山 星乃

女・・・・・・・。


人より自分が幸せで居たい


幸せで居続けたい。


人の不幸を見て、「あ~自分は幸せだ」と実感出来る


不幸探しが好きだ。人の粗も好きだ。大好物だ。


人の幸せは好きじゃない


ちょっとでも自分が劣るなんて思うのが嫌


結婚した


子供が出来た


主人の職柄


年収



学歴


全て、全て、全て


自分が幸せだと思いたい。


いつもと変わらない駅。この駅は快速電車が通る。

電車が止まらない為、自殺者も多いみたいだ。

こないだはひかれた人がキヨスクに突っ込んだらしい。


死ぬなら迷惑をかけないでほしい。


勝手に死ねば良いのに。誰にも迷惑をかけず。静かに死ねばいいのに。


何か足跡でも残したかったのだろうか?・・・。何を訴えたかったんだろう。

どうして派手な死に方をしたんだろう。

電車の・・・あの勢いを使わなきゃ死ねなかったんだろうか・・・。

どうせ何年後かには死ぬのに。

生きていれば苦しい事はいっぱいあるのに。幸せな事なんかないかもしれない。

苦しい事ばかりかもしれない。

それが嫌だったんだろうか・・・。それで死んだんだろうか・・・。

それだけで死んだんだろうか・・・・・。


いつもと変わらない駅だった。


乗り換えの為、階段を下りる。そして上がって違うホームへ行く。


でもふと、階段を下りると蕎麦屋があった。


階段を下りていると中が見えた。


ガラっとしていた。特段上手そうには思えない。

人だってそんなにいない。


クタビレタ、サラリーマンが3人ほど。肉体労働1人ほど。


「私の事、見てる人なんていない。考えてくれる人なんていない。」


別に何処で飯を食おうが、どんな格好してようが、


誰も関係ないんだ。どんな容姿で私がどんな状況で


どんな事を考えようが、どんな風に生きようが


人には関係ない。

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