WEB版あとがき
元々は個人の書評ブログに、おまけとして冗談半分で書いていました。
そのつもりが、気が付けばどんどん長文になって行って・・・。
まさかの現在に至るってかんじです。
せっかくなんで、その時のあとがきを記載します。
本編のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
本編は元々、原題「やらせ番組」という短編のブラックユーモアとして構想した作品でした。
今回「訪問販売」に続く第二段として発表しようと思い、色々と頭の中でプロットをこねくりまわしていたのですが……。実はその段階で、小生、妻子のある身でありながら物語のヒロインである桜子に、恥ずかしながら惚れてしまいまして(照)。きっちりと彼女という人物像を描いてこそ本編の価値があるのかなと、急遽、考えを改めた次第なのです。
本格ミステリの出演者に感情移入はご法度の筈なのに……。まったくプロ失格です(←アマだろオマエ)
気が付いたら、こんなに長いお話になってしまいました。まあ、出来栄えはさておいて、プロットやトリックに関しては、概ね当初の予定通りに描けたと思います。本格推理としては、ちょっと親切すぎる伏線も含めてね。
問題は登場人物たちです。構想段階では、語り部の主人公桜子が性悪女の悪役だった筈が、いつの間にか悲劇のヒロインに変わってしまった。そればかりか、すべてのキャラクターたちが、作者である僕の指令を完全シカトして、好き勝手に暴れまくってくれました。おもわず自分で笑ってしまう程に。
僕の構想ノートをちらっとネタバレすると、ミクはシンデレラ。梅原麗華は主役以上の性悪女。幸田はキザでニヒルな色男。そしてタツヤはエロ男爵。まさに正反対すぎるにも程があります。なんとか当初の予定通りに仕事してくれたのは「ソメイ・ヨシノ」の二人ぐらいですかねぇ。まったく神失格です。
静御前の引用について。桜子のモデルであり、日本人の普遍のヒロイン象である彼女。「吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠していったあの人(義経)のあとが恋しい」。しずかちゃんのモデルが静御前ってのは作中で触れたんだけど。今回書きながら、むしろ静御前はパーマンのパー子(=ドラえもんの星野スミレ)のモデルじゃないかな? と、ふと思いました。最終回、バードマン幸田に弟子入りしてバード星に旅立ったパーマン1号と、地球に残された美少女アイドルとの恋のロマンス。興味のある方は是非ググって見てくださいね。
ラストシーンについて。あのままミクはバッドエンドで終わらせようかとも考えたのですが……。あれじゃあ、あまりにも読後感が悪すぎる。っつうか、あまりにも彼女がかわいそうなので、色々と悩んだ挙句、ああいったベタな結末としました。
おかげでエピローグが長ったらしくなっちゃいましたね(汗) 読む人にとっては少々蛇足と感じるかもしれませんが、僕個人はあの幕引きで概ね満足しています。
で、気が付いたら最後はミクに惚れてました。まったく優柔不断なエロ男爵にも程がありますね。
ミステリ作家の森 博嗣さんへ。あなたの「小説家という職業 (集英社新書)」というエッセイを読んで、ひとりの読書ブロガーとしてカチンときました。「もしあなたが小説家になりたかったら、小説など読むな」、「ブログなんか書いている場合ではない」、「だから読書好きは凡人が多いんだ」などなど。まったく上から目線にも程がありますよ。
でも、その叱咤のおかげで納得の一本が描けました。憎まれ口は確信犯だったんですね。流石は稀代のトリックメーカー。おかげですっかり騙されました、完敗です。そして今となっては心から感謝しています。ありがとうございました。
最後に、みなさんへ。えーコホン、月並みな言い方ではありますが……。ブログ小説にしては、ちょっと長ったらしい本編を最後まで読んで頂いて、本当に言葉では言い表せないぐらい感謝の気持ちで胸がいっぱいです。本当にありがとうございました。ただただ、その一言に尽きます。
本当にありがとうございました。
2012年 冬 光明寺 祭人
※執筆期間:約一ヶ月
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<主な参考文献>
「ドラえもん」藤子・F・不二雄
「悲劇四部作(創元推理文庫)」エラリー クイーン
「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」島田 荘司
「森鴎外全集 <11> ファウスト (ちくま文庫)」 森 鴎外
「梅原猛の『歎異抄』入門」梅原 猛
「赤毛のアン (新潮文庫) 」モンゴメリ/村岡 花子 (翻訳)
「地獄変」芥川龍之介
「小説家という職業 (集英社新書)」森 博嗣
<主な参考Webサイト>
<a href="http://sekihi.net/" target="_blank" title="">名言のウェブ石碑</a>
<a href="http://hana.ds-comp.com/okuru-natsu/amaririsu.html" target="_blank" title="">恋愛花言葉と誕生花</a>
<a href="http://ansaikuropedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%81%93%E8%B7%AF" target="_blank" title="">高速道路 - アンサイクロペディア</a>
<a href="http://blog.livedoor.jp/choko_tanya/archives/2306747.html" target="_blank" title="">ロシア駐在日記:ロシアの交通事故と信用について </a>
<a href="http://www.jp-guide.net/manner/sa/invitation_card.html" target="_blank" title="">披露宴招待状》結婚式案内状・手作り・メッセージ・書き方文例・返信・返事</a>
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E5%B1%B1" target="_blank" title="">ウィキぺディア:吉野山</a>