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第五話 裏切りと狂人


友人は住民達の満面の笑みと裏の顔を目の当たりにし、気が付けば早歩きで家に戻った。

そして、家の前に着いた。

玄関のドアを開けようとしたが…「ガコッガコッ…」鍵がしまっていた。


友人「お~い…開けてくれ~…居るんだろ…開けてくれよ…なぁー…」


友人は、何回も呼び掛けたが反応は無かった。


友人「確かに…あいつがいるはずなのに…おかしいなぁ…」


しばらくして、「ガチャッ…」玄関の鍵が開く音がした。

友人は、すぐに玄関の鍵を開けなかったことを不審がり気になったが偶然だと思い家の中に入った。

家の中では、家中のカ-テンや窓が閉めきられ真夜中のように真っ暗だった。

友人は変わり果てた家の中を見て驚いた。


友人「家を真っ暗にして…あいつに一体何があったんだよ…」


友人はゆっくりと進み始めた。

その瞬間…


友人の後方で「ピキッ…」と古民家の床が軋む音がした。

友人はゆっくりと振り返るとバットを持ち目が血走っているあいつがいた。


友人「は…なんの冗談だよ…」


あいつは友人の頭頂部に向けて鉄バットを思いっきり振り落とした。

友人はただ…恐怖により体が動けずに振り落とされる鉄バットを見ることしか出来なかった。

「ガッ」と鈍い音が家の中に響きわたった。


友人「ヴッ…」


友人は、頭がかち割れる程の激痛と熱い血が流れることを直に感じながら床に倒れた。

友人は床に倒れて目が血走り大きく肩を上下させながら息をしているあいつを見た。


友人 (なんで…あいつが...)

  

友人は徐々に体に力が入りにくくなり寒くないのに体が震え始めてきた。

そして、徐々に寒くなり視界が徐々に霞み始めた。


友人「寒い…寒い…死にたく...ない…お願いだ…死にたく...ない…こんなところで人生終わりたくない…」


友人は必死に生きようと…あいつに呼び掛けて助けてもらうと一縷の望みにかけて必死に聞こえるように頼んだ。


友人があいつに手を伸ばした…


あいつはその手を…蹴った…


友人(あいつはもう…普通ではない…)


視界がぼやけて暗転した。


それが最後に見た光景であり…友人の視界は暗闇に堕ちた。


私「私には…この方法しか生き残れない…お前が...お前が先に裏切ったんだ!」


私は動かなくなった友人に向かってそう怒鳴った。

私の心は…体は…全て暗闇に取り込まれた感覚に陥った。

気が付けば…私は手にのこぎりを持ち…友人を風呂場に入れていた…


仕方ない…これは仕方がなかったことなんだ…


私は何度も自分に言い聞かせた…言い聞かせたのに私は…何故人を…友人を殺したのに平然と居られるんだ…私はもう…元には戻れないのか…



続く

読んでくれてありがとございます

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