第二話 異変と恐怖
2024年7月下旬
石を投げられてから約一週間程が経過した。
この事を親友に相談することにした。
親友は、かなり忙しくわざわざ休日にしかも直接会いに来てくれた。
親友は、普通車で来てしまい道中の険しい道のりでタイヤ付近がかなり汚れていた。
親友「よっ!元気にしてる!」
私「一応…元気かな?」
親友「ん?何かあったのか?相談があれば気軽に言ってくれ!」
私「実は…」
私は親友にこの村に来た経緯と住民達の印象…そして、安田さんと石の件を話した。
親友は、真剣に話を聞いてくれた。
親友「安田さんという人物が怪しいのか…なら防犯カメラを付けてみたらどうだ?この家かなり古いからこれ以上危険になる前に防犯面を向上させないと…ちょっと近くの町で防犯グッズを買ってくるよ」
そう言いながら、車に乗ろうとしたが険しい道のりを思い出したので私の車を貸して欲しいと言ったので軽自動車を貸した。
私は親友が乗っている軽自動車を見送っていたその時だった。
「おい」…突然背後から野太い声が聞こえたので振り返ると片手に鎌を持った近藤さんが立っていた。
私は、うぁぁぁ!と悲鳴を上げてしまい、腰を抜かしてしまい、地面に尻餅をついた。
近藤さんは65歳男性で、この村の中でも一番の強面で私が一番苦手としている人物だ。
近藤さん「そんな驚かなくてもいいだろう…」
私「す…すみません。近藤さんはこんなところで何をしているのでしょうか?」
近藤さん「ちょっとな…そういやあんた、石を投げられたって本当か?村で噂になっているぞ…」
私「えっ…噂ですか?」
近藤さん「あぁぁ…何でも近くの町でたむろしているチンピラ共に喧嘩を売ってその報復として、石を投げられたと…」
私「そんな…」
私は心臓がドキッと跳ね上がった。
勿論、私が近くの町でチンピラ共に喧嘩を売ったことはない。
私「一体誰がそんな根も葉もない噂を…」
近藤さん「さぁな…俺も噂を耳にしただけで誰がこの噂を流したのかも分からない…ただ一つ言えることは…」
近藤さんは、言葉を詰まらせていたが顔を険しくし私を睨みながら野太い声でこう言った。
近藤さん「村の住民を絶対信用するな…きっと後悔する」
私「どういうことですか…」
近藤さん「いずれ分かる…その時が来れば」
近藤さんは、そう言い残して歩き始めた。
私は近藤さんの言葉を理解出来ずにいたが、安田さんのことを思い出していた。
安田さんは、私がこの村に来た時には満面の笑顔で接してくれた。
だが…
私の脳裏に安田さんが真顔でじっとこちらを見ていたことを思い出した。
もしかしたら、笑顔で接してくれた他の住民も安田さんと同じように…
否…安田さんだけだきっと。
安田さんだけが、おかしいだけで他の住民はきっと…
私は根拠もなく住民達を信じようとしていた。
だが、近藤さんの絶対信用するなが警告のように聞こえ頭の中で何度も響いていた。
そういえば…近藤さんはなんでこんな所に
近藤さんは、たしかこの村でもかなり端っこの山手の方に住んでいたはずなのに…
ここからだと、近藤さん距離がかなり離れている。
もしかして、近藤さんは私にこのことを伝えるために来たのか?
とりあえず...後の事は家の中で考えることにしよう。
私はズボンについている砂を払い落とし家の中に向かおうとした。
ふと、安田さんの家の方を見てみると再び二階の部屋に安田さんがおり、ずっと瞬きもせずにこちらを見ていた。
私は再び戦慄し、冷や汗をかき足が固まってしまった。
私「動け…動け動け動け動け…動け‥私の足!」
固まった足を無理やり動かして急いで家に戻ろうとしたが、安田さんの近くでは村の住民が複数人いたが、安田さんと同じように瞬きもせずにこちらをずっと見ていた。
私の呼吸と動悸が速まるのを感じ、体が震え始め…恐怖心を感じた。
私は半ば狂ったように家の中に逃げ込み、全ての窓とカ-テンを閉じ布団の中に閉じ籠った。
私は全身が震え続け…密かに泣き始めた。
この村…やはりおかしい
おかしいのは私なのか…それともこの村なのか‥
続く
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