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魔導書

読んでくださりありがとうございます!

魔導書を開く…そこには












何も書いていなかった。

全て白紙なのだ。




『…ハァ???』

どのページにも一文字も文字がないのである。


『なんでこれ…何も書かれてないんだ…?』

おかしいと思ったレインは試しに魔力を流してみようとする。…が、魔力の流し方なんてこれっぽっちも分からないまま、とりあえずアニメや漫画で見てきた魔力を集中させる方法を試してみることに。


魔導書を両手で持ちながら、手に魔力を集めるように意識をしてみる…


すると…














手汗をかいただけだった。






『なんだよ!ちくしょう!!全然うまくいかないじゃん!』


投げ出しそうになりつつも、今度はもっと集中して、丁寧にやってみることに。

しっかり魔力を身体の中心で感じて、手に流れるようにイメージをして、手に魔力を集中させる。

すると指先が段々暖かくなり、その手に集まった魔力を魔導書に流すイメージで、眉間に深いシワを寄せながらやってみると、1ページ目にうっすらと文字が浮かんでくる。ゆっくり目を開けると、1ページ目の文字が浮かび上がった。


『え!凄いできたできた!!!わ〜!!!』

ウッキウキで魔導書を読み始める。


魔力の出し方、どういう原理でできるのかについて簡単に書かれてあり、 さっき自分がやったようにイメージが大事だとのこと。次のページをめくるが、そこはまだ白紙。


『1ページ1ページ毎回魔力を注がないといけないのかぁ…?』


もう一度魔力を流そうとすると、急な吐き気と頭痛、目眩に襲われる。


『はッ?なッにこれッ゙…やばい…』

ステータスを表示すると魔力が残り13程だった。


『なぁるほど…魔力減るとこうなるんだな…勉強になっ…ゥ゙ッ………吐ぎぞぅ゙……』


ベットの中でうずくまり、左向きで横になる。しばらくするとうとうとと眠気に襲われ、そのまま魔導書を抱えたまま寝落ちした。




目が覚めたのは夕方ごろ、夕日が窓から差し込んでいる。まだ店の方は盛り上がって繁盛しているようで、話し声がここまで聞こえる。吐き気頭痛も治まったが、魔力はまだ完全には回復していなかったので、店に少し顔を出すことに。


といっても、2階からその酒場を見渡せる所があり、そこから覗くついでに情報も得られないか、待機することに。


しばらく眺めていると、あるパーティーが入ってくる。

The・リーダーっぽい男の…なんか今にもパーティー追放しそうな顔と、 

そのリーダーにべったりの女の魔法使い、

またもう一人リーダーにべったりの…アサシンっぽいやつが1名、

ヒーラーの美人なお姉さん、

最後に…荷物持ち…?支援魔法師…?あ〜今にも追放されそうな奴が来たなぁ…


こんな絶対面白いことが起こるであろう現状を見逃すまいと目を光らせる。ついでに耳もよく澄ましとこう。


ガヤガヤ


「きょ もた さん稼げ な …」


(うーん…周りがうるさくてうまく聞き取れないな…)


「さ  ラィ! ょ も 活躍 ね!」


なにやらあの魔法使いがリーダーにべったりついて

(あのリーダーはライ…っていうのか?もう少し近くで聞けたらなぁ…)


しばらく眺めていると、リーダーがパーティーメンバーの男性に体を向ける。


「お この ー ィから ろ」


(お前、このパーティーから出ろ)

かな?合ってんじゃない?

絶対そうだよ!


「はぁ?」


「お前 ん もや って いただの ミクズが、 い までこの ーティーに居 る つも  だ?」


うーん…大事な所が聞き取れない…


「…分かった、俺はこのパーティーをやめる」


そのパーティー全員がキョトンッとした顔で固まる。すぐに自分の荷物を持って、店から出ていった。

『えぇえ!ちょっと、展開早いよ!!もうちょっとなんかッ…抗議とかしないの…??』


急いで一階に降り、裏口からこっそり出て、少しだけ跡を追ってみる。

その男性は、パーティー追放されたにも関わらず、スタスタと歩いていく。

(何処に行くんだろう…?)

そう思ってしばらくついて行ってみると、

ギルドとでかでかと書かれた場所に入っていった。

(ここがギルドなのか…!)

行きたい気持ちを抑え、そそくさと家へ戻るのであった。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

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