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《近々コミカライズ発売予定》道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました  作者: イコ


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ミズモチさんの雪遊び

 二月に近づくと、今シーズン一番の寒さが到来しました。まぁ、二月は一年で一番寒く感じるので、例年通りですね。今年も雪が綺麗に積もっています。

 積もったところへ、さらに降り続けるのを見るのは久しぶりです。


「ミズモチさん見てください。雪ですよ~」


 窓の外に広がる真っ白な世界は、とても幻想的です。


【ミズモチさん】《ヒデ~ユキ~》


 ふふ、ミズモチさんもたくさん話せるようになって、私の言ったことを繰り返して言ってくれます。


「雪はとても冷たいのですが、知っていますか?」


【ミズモチさん】《シラナ~イ》


「今日はご近所ダンジョンさんに散歩に行って、入り口で雪遊びでもしましょう」


 色々と準備してから出発です。

 スーパーカブさんを、スタッドレスバージョンに変えていてよかったです。

 道路は車が走るおかげで雪が退けられていますね。

 それでもスベってしまうので、安全運転の低速走行です。それでも、40分ぐらいでご近所ダンジョン前にやってまいりました。

 ご近所ダンジョンさん、お邪魔します。


「やっぱりこの辺りは山ですから、下の道路よりも多くの雪が積もっています」


【ミズモチさん】《ヒデ~フカフカ~》


 ミズモチさんが雪に埋まっておられます。

 青いので白い雪の中で目立ちますね。


 あっ、雪を食べ始めました。


【ミズモチさん】《ヒデ~ツメタ~イ》


 ゴロゴロと雪の中を転げ回り、時に雪を食べて遊んでおられます。


「ミズモチさん、冷たいのは大丈夫ですか?」


【ミズモチさん】《ダイジョ~ブ〜》


 楽しそうに遊んでいる姿は微笑ましいですね。

 私はミズモチさんのパワフルさについて行けません。


「ご近所ダンジョンさんは、やっぱり誰も来ていませんね」


 走り回ることができないので、私はしゃがんで雪玉をたくさん作りました。


「ミズモチさん行きますよ!ほい!」


 私がミズモチさんに向かって雪玉を投げると、当たる前に食べて消化してしまいました。


「ふふ、ナイスキャッチです。本日はシロップを持ってきましたよ」


 飛び散らないように、雪玉に少なめでシロップをかけます。


 一投目は、イチゴからです。


「えい!」


【ミズモチさん】《ヒデ~ウマ~》


「おっ気に入ってくれましたか?次はレモンです」


【ミズモチさん】《ヒデ~モット~》


 ふふ、雪合戦をしようと思いましたが、いつもの水遊びが、雪遊びに変わりましたね。


「そうだ。ミズモチさん新しい魔法を使ってみてください!」


【ミズモチさん】《は~い》


「ミズモチさん、アイスアロー!!」


 私が魔法を唱えると、ミズモチさんから氷の矢がご近所ダンジョンさんへ向かって飛んでいきます。水の矢よりも、早くて威力も増しているように感じました。


「うわ~なんだか凄いですね。まるで氷のミサイルのようでしたよ!次は、アイスカッター」


 氷の刃が広範囲でご近所ダンジョンさんへ飛んで行って壁を傷つけます。


「うわ~凄いですね!水よりも絶対に強くなってますよ!」


【ミズモチさん】《ヒデ~スゴイ?》


「はい。凄いです。今度は私の新必殺技をお見せしましょう!光なので反射を利用した屈折魔法。どこに飛ぶかわからないアベフラッシュビーム乱反射バージョン!!」


 ご近所ダンジョンさんの凍った壁を反射して、ビームが乱反射して奥へと飛んでいきます。


 本日は入り口の外から魔法を使って、消費したら入り口に座って魔力回復です。


「ミズモチさん、冷たいですね」


 私の膝に乗ったミズモチさんを抱きしめると冷たくて、鼻の中に雪のヒンヤリとした匂いが入り込んできました。


「いっぱい動いたので疲れましたか?」


【ミズモチさん】《ヒデ~ダイジョ〜ブ〜》


「今日はここで昼ゴハンを食べようと思って、お弁当箱を持ってきました」


 温かいスープを入れておくと保温が出来るお弁当を、矢場沢さんが見せてくれたので、私も購入してみました。


 ミズモチさんと遠征に行くときに使おうと思っていたのですが、私の会社状況では無理ですね。


「はい。温かいお茶です」


 水筒のお茶を冷まして、ミズモチさんの前に置きました。お弁当にはおにぎりを四つと、お味噌汁の簡単メニューです。他にもミズモチさん用に魚肉ソーセージとアンパンを持ってきました。


「ふぅ~たまにお外で食べるご飯も美味しいですね」


【ミズモチさん】《ヒデ~ゴハン~オイシイ~》


 ミズモチさんとピクニックは楽しくて、幸せですね。


「GYAAAA!!!!!」


 私たちが食事を終える頃に、危機察知さんが反応しました。ご近所ダンジョンさんの中から、灰色ゴブリンが二体やってきました。なぜか怒っています。


 先ほどご近所ダンジョンさんに魔法を撃っていたからでしょうか?ですが、私はダンジョンの入り口にいますからね。いつでも逃げられるのです。


「ミズモチさん。戦いますか?」


【ミズモチさん】《ヒデ~ゴハン~》


「わかりました。ミズモチさん、アイスカッター!」


 ミズモチさんが魔法を放ちます。

 灰色ゴブリンが払い除けようとしましたが、そのまま灰色ゴブリンを切り裂きました。


 どうやら、ウォーターカッターよりも威力が上がったようです。


「アベフラッシュビーム乱反射バージョン!!」


 私の新必殺技が、もう一体の灰色ゴブリンを倒します。


「ふっ、二人ともレベルアップしているのですよ!」


 私はミズモチさんを抱き上げて、ご近所ダンジョンさんを出ました。


「ミズモチさんご近所ダンジョンさんに怒られてしまいましたね」


【ミズモチさん】《ヒデ~ワルイ〜》


「ですね。ご近所ダンジョンさん!!騒がしくして、すみません。今日は帰りますので、怒らないでください!!!」


 ボス部屋まで聞こえましたでしょうか?


 私はお詫びに残っていた魚肉ソーセージとアンパンを置いて帰りました。


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