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《近々コミカライズ発売予定》道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました  作者: イコ


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マンティスダンジョン 2

 平三郎師匠に二つの技を教えていただきました。


 一つは、上段から打ち下ろすイカズチ

 

 これは真っ直ぐ下ろすだけの真向斬りと違って、威力を込めることが難しいです。ですが、出来るようになれば、斬るということが理解できると平三郎師匠は言われていました。

 

 もう一つは構え方なのですが、下段に刀を構え。

 自分の間合いに入ってきた攻撃に対して、カウンターを合わせるエンという技です。

 これは刀の結界のようなもので、間合いを大切にする技です。


「ミズモチさん。今日もマンティスダンジョンで訓練をしたいのですがいいですか?」

「ヒデヴュ〜」


 どうやら良いそうです。


 ミズモチさんは、道場に行くたびに八千代さんから大量のお菓子を食べさせてもらうので、楽しみにしておられます。

 今日はポン菓子とお煎餅を大量に頂いておりました。


 ダンボールに入ったお煎餅を初めて見ました。


 なんでも、奈良にある有名なお煎餅屋さんからお取り寄せている品物で私も頂きましたが本当に美味しかったです。関西と関東でも味付け方が違うのですね。


 八千代さんはミズモチさんを可愛がってくれるので、私も嬉しいです。


「さて、ミズモチさん。本日もマンティスダンジョンにやってきました。剣術の訓練にとてもいいので、助かりますね」

「ヒデヴュ〜!」

「はい。倒したカマキリはよろしくお願いしますね」


 魔石を拾いながら食されているので、ミズモチさんも一石二鳥だそうです。

 ただ、カマキリはあまり食べ応えがないので、物足りないと言われていました。


「さて、まずは」


 早速、一匹のマンティスを見つけて切り掛かりました。


 攻撃のパターンは理解しているので、鎌が振り下ろされて、さらに変化したところですきをついて、イカズチをお見舞いしました。


「あれ?」


 平三郎師匠の真似をして技を放ったつもりですが、全く同じようにできません。ただ、雷のような斬り方をしただけです。


 これでは技とは言えません。


「やはり難しいですね」


 スキルを覚えるとできるのですが、まずは自分で斬れると思うようにしなくてはいけませんね。


「今度は円ですね」


 私は下段に構えて、鎌に対して受け流していきます。


 おや、これは白金さんでしていた柳流杖術の受け流しが応用できますね。


 間合いを見極め、鎌が振り下ろされる際に、その方向に受け流して余計な力を加えるのではなく手助けするようにしてあげると一撃でバランスを崩してくれます。


「はっ!」


 そのまま基礎となる斬り方を試す連携を整えます。


「ふぅ、これはいいですね。円から基礎剣術への流れができると、前回来た時よりも安定して斬ることができます」


 マンティスを倒すことが楽になりました。

 スキルを発動できるのもありがたいです。


 危機察知さんが、警戒のイエローだけなので、ゆっくりと進んでいきます。


「おや、今度は3体が固まっていますね。ミズモチさん、危なかったらお願いしますね」

「ヒデヴュ〜!」


 了解を頂きましたので、私は3体のマンティスがいる場所へ突撃をかけました。

 先手必勝なので、一撃目はこちらから行きます。


「イカズチ!」


 やはり上手くいきません。

 不意打ちだったので、倒すことができましたが、上手くできないのは悲しいです。


「ヴュ〜!」


 反省している場合ではありませんでしたね。


 二体のマンティスさんが迫っています。

 私は下段に構えて鎌に対して、円を使います。


 一本をいなしてももう一体のマンティスによる鎌が襲ってくるので、タイムラグがほとんどありません。

 反撃する前に、受けながすことに集中しなければいけません。


 一対多になるとこれほどまでに難しくなるのですね。


 白金さんの時はまとめて薙ぎ払っていましたが、それでは鬼切丸さんの特性を活かしたとは言えません。


「はっ!」


 突きを放って一体を倒すことができました。

 ですが、気を抜かずにもう一体を円で受け流します。


「おお! 今のは上手くいきました。なるほど、自分自身の速度を上げれば、いいのですね」


 強化を使って反応速度を上げることで、マンティスの攻撃に対応できることがわかりました。

 一つ一つを丁寧にしようとして、結局遅くなっていたようです。


「速く、鋭く、スキルを信じて!」


 私は次の五匹を相手に奇襲をかけて、自分の速度を意識してながら、少し強引ですが、なんとか倒すことができました。


「ミズモチさんいかがですか?」

《いいねぇ〜!》


 ミズモチさんが褒めてくれました。


「ギシャ〜!!!」


 危機察知さんがイエローからオレンジになって、警戒を知らせます。


 現れたのは三メートル超えるオレンジ色のカマキリで、鎌が四本も携えたカマキリが現れました。


「おや? 先ほどのカマキリたちよりも強そうな相手が出てきましたね」


 四鎌流のカマキリさんを相手に、私は下段に構えて円を発動します。


 四鎌流のカマキリさんは、先ほどまでのカマキリさんと違って、一本ごとに鎌を振るうのではなく、左右上下二本ずつ攻撃を仕掛けてきます。


「なっ!」


 二体を相手にするよりも厄介な戦い方をするマンティスに私は押されて、初めて頬にダメージを受けました。


「やりますね」


 頬から血が流れて、初めて危機を感じました。


「いい練習相手になってくれそうですね」


 私は下段ではなく正眼に構えて鎌を振るわれる前に突きを放つ覚悟を決めます。


 覚悟を決めるだけで、気持ちが落ち着いていきます。


「いきます! 刺突!」

「ギシャーー!!!」


 鎌を振るうマンティスの頭は私の一撃で落ちていました。


「杖術の技も応用次第ですね。今日は帰りましょうか?」

「ヒデヴュ〜」


 今日は色々ありましたが、平三郎さんとマンティスさんのおかげでスッキリできました。


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