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レベル4

 大量のチキンで胸やけです。


 美味しいのです!各部位にそれぞれ良さがあり、最高なんです!ですが、40歳のこの体は食べた直後に胸焼けです。


 自身の回復(極小)のおかげで、明日には良くなると思います。冒険者になってレベル上げしていてよかったです。そういえば筋肉痛も最近は感じなくなりましたね。

 あれほどハードに動いたはずなのに、体は意外にピンピンしています。


 それでは恒例のスキルチェックといきましょう!!!

 胸焼けでもこれだけは楽しみなのでやりますよ。


 レベル 4(SP40)


 SPにタッチすると項目が現われました。


 ・魔物の攻撃強化+3

 ・魔物の防御強化+3

 ・魔物の魔法強化+3

 ・魔物の魔法防御強化+3

 ・魔物の異常耐性強化+3

 ・魔物の回復力強化+3

 ・魔物の異常耐性回復+3

 ・魔物の魔法基礎

 ・恐怖耐性(小)

 ・属性魔法基礎

 ・発毛+1



 前回のことがあったので、ミズモチさんに取るポイントを使う前に、発毛+1のポイントをチェックします。


 消費ポイント20……


 まさかとは思いますが、日々毛根が死んでいるのでしょうか?発毛する力を強くしなければ、私の髪は手遅れになってしまうということでしょうか?


 初日にゴブリンに髪をむしり取られたので、次からはヘルメットは装着していますが……髪を生やすために発毛を……いえ、何を考えているのですか?私は!!!

 私は冒険者で、目標はミズモチさんとお話しをすることです。


 念話さんはレベルが上がると確実に成長しています。

 今回のレベルが上がってミズモチさんの能力が上がれば、また一つミズモチさんとの距離が近くなるはずです。

 ですから、しっかりとミズモチさんとお話ができるまではレベルを上げることを目標にしなくてはなりません。


 それでなくても私はレベルが上がるのが遅いように感じるのですから……私は震える指先をなんとか発毛+1から引きはがして、ミズモチさんの強化にポイントを使いました。


 残りを恐怖耐性と属性魔法基礎の習得に使いました。


 えっ!私、発毛+1に気を取られてて、気づいていませんでしたが魔法が使えるようになるのですか?物凄く楽しみなのですが!!


 本日は鴻上さんの魔法を見学していましたからね。

 その影響でしょうか?デカゴブリンとの戦闘で得た恐怖耐性も意味があるということですね。


 new魔物の魔法基礎


 ・魔物の属性に応じた魔法が使える。


 ミズモチさん【水】


 へぇ~ミズモチさんは【水】属性だったんですね。

 確かに青くて水餅のような見た目だと思っていましたからね。お風呂の水を全て飲んでしまうほど、お水は好きですし納得ですね。


 new恐怖耐性(小)


 ・自分よりもレベルが高い者が発する威圧や殺意に対して恐怖を感じにくくなる。


 これはあれですかね?魔物を恐く感じなくなるのですかね?よく現代から異世界に転生した人が、魔物を倒すことに慣れていくのも、恐怖耐性を持っておられるのかもしれませんね。


 元々が恐がりな私ですから、多少は強くなってくれると嬉しいです。未だに夜は、家に誰かの気配を感じてしまいますからね。ミズモチさんが来てくれて本当によかったです。


 new属性魔法基礎


 ・冒険者に応じた属性の魔法が使えるようになる。


 阿部秀雄【光】


 おや?私、光属性なんですか?うわ~なんだかそれって勇者っぽくていいですね。

 光の剣とか昔のアニメで使われていて憧れたもんですよ。私は杖使いですけど、それでも杖から光が飛んでいくとかカッコよいですね。


 熟練度が上がれば、レーザーとか打てちゃうんですかね?夢がありますね。これは~さっそく使ってみたい!


「ミズモチさん。今から少しだけご近所ダンジョンに行きませんか?」


《ミズモチさんはプルプルしながら、はいと言っています》


「えっ?今の念話さん!完全に返事でしたよね?はいっ言っていましたよね?ミズモチさん。はい、以外にも言えますか?」


《ミズモチさんはプルプルしながら、はいと言っています》


「うん?私の聞き方が悪かったのかもしれませんね。はい。以外の言葉でお願いします」


《ミズモチさんはプルプルしながら、はいと言っています》


「う~ん、さすがは念話さんクオリティ……結局、はいしか言っていません。ミズモチさんは私が嫌いですか?」


 ちょっと、はいと言われるのは悲しくなる質問です。


《ミズモチさんはプルプルしながら、いいえと言っています》


 キターーーーーー!!!!はい、以外の言葉がありました!!!


「ミズモチさん!いいえ、と言いましたね。ありがとうございます。これで返事ができるようになったのですね!うれしいです」


《ミズモチさんはプルプルしながら、はいと言っています》


「ふふ、やっぱりレベルを上げるって大切ですね。もっとミズモチさんとお話がしたいです。そうだ。私の魔法も使わなければなりませんね」


 私はミズモチさんと共にご近所ダンジョンに向かいました。魔法を使う以上、魔力が強いところでしなくてはいけませんよね?私はご近所ダンジョンにやってきて……


「あっ!私、魔法の使い方がわかりませんでした。ミズモチさん、すいません。ここまで連れてきたのに魔法は使えないようです。水野さんに聞くことが増えましたね」


 せっかくなのでミズモチさんとの夜の散歩を楽しんで帰りました。


 ご近所ダンジョンさんは、今日も静かで誰もいませんでした。


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