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レベル3

 さすがに仕事があるので、シャワーを浴びて寝ることにしました。

 少し寝坊してしまったのですが、朝食に水野さんが作ってくれたお粥を食べました。

 シンプルに優しい味がして美味しかったです。


 お昼には矢場沢さんが、お弁当を作ってきてくれていたので、ありがたく頂きました。


 ですが、さすがに毎日は悪いと思ったので……


「どうか作って頂けるなら食費と手間賃を払わせてください!そして、独身男性である私に矢場沢さんが面倒になるまでお恵みをください!」


 とお弁当を作ってもらうように、ジャピング土下座でお願いしてしまいました。


 私からお弁当を作ってほしいと言うのは図々しいように思いましたが、矢場沢さんの料理は凄く美味しいのです。一度食べると、また食べたくなってしまうのです。その気持ちに抗うことはできません。


「ええ!しっ、仕方ないですね。では、月1万でどうですか?」

「えっ?安すぎませんか?手間賃が入っていないと思います。では、3万でお願いします」

「こういう場合は安い方が嬉しいと思うんですが?」

「いえいえ、価値ある物にはお金を惜しまない!私の信念です!」

「変な信念ですね。わかりました。では、2万で平日、私が作りたいときだけ作ってあげます」

「ヤッター!!!」


 私は手作り弁当を作ってもらえる約束が取り付けました。

 久しぶりに飛び上がって喜んでしまいしました。

 きっと、矢場沢さんに彼氏が出来てしまえば、終わってしまうのでしょうが……仕事に行く楽しみが増えました。


 さてさて、本日は昨日のこともあり、ダンジョンはお休みです。

 ずっと気になっていたレベルアップを確認しましょう。


 レベル 3(SP30)


 SPのタッチすると項目が現われました。


 ・魔物の攻撃強化+2

 ・魔物の防御強化+2

 ・魔物の魔法強化+2

 ・魔物の魔法防御強化+2

 ・魔物の異常耐性強化+2

 ・魔物の回復力強化+2

 ・魔物の異常耐性回復+2

 ・魔物の吸収力アップ

 ・毒耐性(小)

 ・精神耐性(小)

 ・発毛


 もちろん、ミズモチさんが強くなる物は全て取りますよ。

 今回は8項目あって3ポイントずつ必要でした。

 残り6ポイントで、毒耐性、精神耐性がそれぞれ3ポイントに対して、発毛……10ってすでに取れませんけど……


 発毛って……毛根が死んだということですか?もう育毛は無理ってことですか?発毛させるためにはミズモチさんを強化するよりも、自分を優先しないとダメと言うのですか?ハァ~厳しい。世の中は世知辛いのですね。


 ミズモチさんに強化を使ったので、毒耐性と精神耐性を取りました。


 new魔物の吸収力アップ


 ・魔力を帯びた物を吸収する力が強くなる。(魔石、魔物、魔法、魔導具など)


 へぇ~魔力を吸収するのですね。

 確かにミズモチさんが、生きていくのに魔力がいるって言っていましたからね。

 魔力はミズモチさんにとってのご飯のようなものなのかな?


 昨日の矢も吸収してくれたのでしょうか?


 new毒耐性(小)


 ・身体に受けた弱い毒であれば、耐性を持つことができる。


 今回のゴブリンから毒を受けたので、耐性がもてたのでしょうか?抗体とかワクチン的な感じですかね?風邪とかにも効果があると嬉しいです。

 私、風邪引いたことほとんどありませんが……


 new精神耐性


 ・身体や心に受ける負荷に対して耐性を持つことができる。


 あぁ~あれですね。矢を肩に受けて戦っていたので、それに対して耐性を持つことが出来たということですかね?私、昔から痛みには鈍感なところがあったので、冷静でしたが、普通は痛くて動けなくなりますもんね。

 痛みに鈍感にならないとブラック商事の激務には耐えられませんからね。


 これで毒もストレスにも強くなったのですね。

 何気に健康体に向かっているのではないでしょうか?ダンジョンに行くことで歩いたり運動はしています。


 矢場沢さんのお陰で平日にはまともな食事も取れています。


 お酒も週末だけの楽しみにしているので量が格段に減りました。


「どうでしょうかミズモチさん。私、最近健康的に見えますか?」


《ミズモチさんはプルプルしながら、あなたへ話しかけています》


 おや?念話さんがバージョンアップしました!

 やっぱりレベルが上がると念話さんの能力も強くなるのでしょうか?ということは、他のスキルもゲットして、レベルを上げれば強くなっていくのでしょうか?


「まぁ私はどうもレベルが上がりにくいのか、なかなかレベルが上がりませんけどね」


《ミズモチさんはプルプルしながら、あなたへ話しかけています》


「おや、ガンバレと……ふふ、ありがとうございます。ミズモチさんとの繋がりも強くなった気がしますね。そうでした。昨日は助けて頂きありがとうございます。多分ですが、吸収で矢を抜いてくれたんですよね?ありがとうございます」


《ミズモチさんはプルプルしながら、あなたへ話しかけています》


「気にするなと、頼もしいですね。そう言えば、弓と剣をドロップ品として持ち帰りましたね」


 私は部屋の中を見て、弓と剣を見つけました。


「これを売れば臨時収入が入りますので、今週は奮発してお礼をしますね」


《ミズモチさんはプルプルしながら、あなたへ話しかけています》


「喜んでくれるのですか?ふふ、よかったです」


 ミズモチさんは、撫でろと言わんばかりに私の膝に乗ってきたので、撫でさせて頂きました。プルプルとして触り心地が最高です。

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― 新着の感想 ―
今の年になって青春期の幸せを享受していると考えるとほっこりする。弁当を作ってもらえる事になって良かったね!
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