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9. 真田幸村

歴史が好きな『モトヤ』と『ソウマ』の何気ない日常。

また『モトヤ』がズレたことを言っているので『ソウマ』が困っています。

こっそり...聞いてみましょう。

【ソウマ】最近、早起きするの苦手なんだよなぁ…。


【モトヤ】俺はめちゃくちゃ得意だよ。毎日、真田幸村より早起きしてるから。


【ソウマ】真田幸村より早起きって、比較対象がおかしいだろ。戦国武将基準で朝起きないよ。


【モトヤ】いやいや、俺の朝って戦国レベルだからね。まず目覚まし時計を完全に無視して寝続ける敵と激しく戦うわけ。


【ソウマ】まず敵じゃなくて、それお前自身だから。


【モトヤ】で、ようやく目覚めるじゃん?すると次は布団の誘惑という第二波の攻撃がくるわけよ。


【ソウマ】朝から攻防戦が激しいな。


【モトヤ】そりゃもう大坂の陣並みだよ。こっちは布団という鉄壁の砦に囲まれてんだから、そりゃ起きられないよ。


【ソウマ】いやお前の意思次第だろ。なんで布団が真田丸なんだよ。


【モトヤ】だから俺は家康の気持ちがよくわかる。「なんだ、この布団は!」ってなるわけ。


【ソウマ】家康そんなことで困ってないよ。で、ちゃんと起きれんのかよ?


【モトヤ】もちろん。布団から出る瞬間、俺は「望みを捨てぬ者こそ、道を切り開く!」って叫ぶんだよ。


【ソウマ】名言の使い方が軽すぎるだろ。


【モトヤ】そしたら体がビックリして飛び起きるんだよ。


【ソウマ】そんな驚き方するなら普通に起きろよ。そこまで壮大なドラマいらねえから。


【モトヤ】朝食も戦国風だぜ?俺はご飯を食べる時、茶碗を持ってこう言う。「日の本一の白米だ!」


【ソウマ】言わねえよ。天下一の米将軍かお前は。


【モトヤ】米将軍!いい響きだな!俺は朝食界の米将軍だ!


【ソウマ】いや朝食界って何?初めて聞いたよ。米だけじゃ天下取れないだろ。


【モトヤ】それがさ、最近納豆軍と同盟組んだんだよ。


【ソウマ】納豆軍ってなんだよ。ネバネバしてそうだな。


【モトヤ】ネバーギブアップ軍団だからな。


【ソウマ】完全に言葉遊びじゃねえか。


【モトヤ】さらに卵軍とも交渉中なんだけど、なかなか殻を破ってくれなくてさぁ。


【ソウマ】上手いこと言ってんじゃねえよ。


【モトヤ】でも朝からこれだけ頑張ってるから、家を出る頃にはもう大勝利なんだよね。


【ソウマ】家出るだけで何に勝ったんだよ。


【モトヤ】いや、朝の戦に完全勝利。通勤の電車は、もはや凱旋パレードだよ。


【ソウマ】通勤ラッシュを凱旋パレードって言うやつ初めてだよ。


【モトヤ】駅に着くたびに民衆が押し寄せてくるわけ。「モトヤ!モトヤ!」って。


【ソウマ】ただの満員電車の圧迫感だよ。誰もお前を讃えてねえよ。


【モトヤ】そこで俺は一歩も引かずに、武士の覚悟を見せる。


【ソウマ】だからお前、普通に乗車マナー守れよ。


【モトヤ】職場に着いたら今度は仕事の合戦スタートだろ?俺、そこではいつも突撃隊長だよ。


【ソウマ】仕事ではちゃんと突撃できてんのか?


【モトヤ】もちろん。上司から頼まれた書類を真田幸村ばりの迅速さで届けるからな。


【ソウマ】だから真田幸村が上司に書類届けねえよ。戦国で事務仕事してねえから。


【モトヤ】まあ、上司が敵陣で待ち構えてるわけだよね。


【ソウマ】味方だろ完全に。


【モトヤ】でもさ、俺仕事でも信念を貫くタイプだから、間違った書類渡されても「違います!」ってすぐ切り捨てるよ。


【ソウマ】切り捨てるなよ、上司を。穏便に言えよ。


【モトヤ】そこでもう上司は俺に降伏するからね。「参りました、米将軍」って。


【ソウマ】朝引きずりすぎだろ。職場で米将軍って呼ばれてねえよ。


【モトヤ】でもさ、こうやって毎日戦って帰宅した時、俺はいつも思うんだよ。「あぁ、今日もよく戦ったな。さぁ真田丸に帰ろう」って。


【ソウマ】結局また布団じゃねえかよ。


【モトヤ】夜も油断できないからな、寝る前にまた大坂の陣が始まるんだよ。


【ソウマ】一日中戦ってるじゃねえか。いい加減ゆっくり寝ろよ。


【モトヤ】でもさ、そんな戦いの繰り返しが人生を面白くするんだよ。毎日が戦国、毎日が幸村!


【ソウマ】お前だけだよ、そんな生き方してんのは。


【モトヤ】いやいや、人生なんて常に戦だろ?コンビニ行くときも俺は油断しないからね。


【ソウマ】コンビニくらい普通に行けよ。何が起こるんだよ。


【モトヤ】まずレジ前での戦略が試される。「肉まん買うか…いや、あんまんか…」って。


【ソウマ】いや、どっちでもいいだろそれ。


【モトヤ】これがまた難しいんだよ。「甘い誘惑」か「ジューシーな魅力」か…。まさに戦国の世。


【ソウマ】まったく戦国関係ないよ。ただの食べ物の好みだろ。


【モトヤ】そこで真田幸村がささやくんだよ。「両方買えば良いではないか!」って。


【ソウマ】幸村そんな贅沢なアドバイスしないだろ。


【モトヤ】そうなんだけどさ、気が付いたらレジで「両方ください!」って叫んでんだよね。


【ソウマ】幸村のせいにしてんじゃねえよ。単に我慢できてないだけだから。


【モトヤ】それが終わったら今度は家でまた違う戦が待ってるわけだよ。帰宅後、リビングでテレビのリモコンを探す戦い。


【ソウマ】ちゃんと決まった場所に置いとけよ。


【モトヤ】いや、リモコンってさ、絶対に敵方に隠されてるからね。


【ソウマ】敵方って誰だよ。


【モトヤ】うちの母ちゃんという敵将。


【ソウマ】母ちゃん敵にすんな。いつも味方だろうが。


【モトヤ】いや、あれは間違いなく忍者。毎回見つけられない場所にリモコン隠すからな。


【ソウマ】普通に片付けてくれてるんだろ。それを忍者扱いすんなよ。


【モトヤ】そして夜、風呂場でもう一つ大きな戦いが待っている。


【ソウマ】もう風呂くらい平和に入れよ。


【モトヤ】シャワーの温度調整という高度な駆け引きがあるんだよ。


【ソウマ】何の駆け引きだよ。


【モトヤ】熱くすると熱湯攻撃、冷たくすると水攻めだぞ?完全に城攻めだろ。


【ソウマ】普通に適温に調整しろよ。


【モトヤ】俺はいつも家康の気持ちになる。「なんだ、この熱湯は!」って。


【ソウマ】家康そんなことで困ってねえよ。


【モトヤ】そして最後に訪れる、寝る前の最終決戦。


【ソウマ】もう戦うこと残ってねえだろ。


【モトヤ】いやいや、スマホという誘惑の敵将がいるんだよ。


【ソウマ】さっさと電源切れよ。


【モトヤ】それが簡単じゃないんだよ。スマホ軍が俺を動画の沼に引きずり込もうとするんだよ。


【ソウマ】動画見たいだけだろ。


【モトヤ】そこでまた幸村がささやく。「武士は犬死してはならぬ!」


【ソウマ】その使い方絶対違うだろ。スマホ見て夜更かしするのが犬死かよ。


【モトヤ】だから俺は「そうだ!俺は犬死しないぞ!」って動画視聴を継続するわけ。


【ソウマ】それが犬死だって言ってんだよ!


【モトヤ】いや、でも結局こうやって一日ずっと戦ってんだよ。真田幸村と同じだろ?


【ソウマ】いやいや、幸村は命がけの戦いで、お前のは全部ただの自堕落な生活だから。


【モトヤ】俺も命がけだよ!朝は布団の誘惑、昼は肉まんとあんまん、夜はスマホ。ずっと命がけの戦いだよ。


【ソウマ】全部自分の欲望じゃねえか!


【モトヤ】でもさ、こうやって毎日を楽しめるってことが幸せだよな。幸村もきっとそう言うと思うよ。


【ソウマ】お前と幸村、一緒にすんなよ。幸村に謝れ。


【モトヤ】そうだな、今夜スマホ見ながら幸村に謝っとくよ。「すみません、もう動画やめます!」って。


【ソウマ】結局見るのかよ!もういいよ!


【モトヤ】これからも俺と幸村は共に戦い続けるからな!日常という戦国時代を!


【ソウマ】お前はいい加減、平和に生きろよ!

ありがとうございましたー!!!!

残念ながら元気になれなかった方は次のエピソードにお進みください。

元気になれた方はまた来てくださいね。(๑•̀ - •́)و✧

リアクションもありがとうございます。コメントも励みになります!

では、また明日!

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