16. アルベルト・アインシュタイン
歴史が好きな『モトヤ』と『ソウマ』の何気ない日常。
また『モトヤ』がズレたことを言っているので『ソウマ』が困っています。
こっそり...聞いてみましょう。
【ソウマ】お前さ、最近何か夢中になってることとかある?
【モトヤ】ああ、あるある。俺さ、最近めちゃくちゃ努力してんだよね。
【ソウマ】えっ、努力?お前が?どうせゲームか何かだろ?
【モトヤ】いや、違う違う、純粋に努力。ほら、アインシュタインも言ってただろ?
「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」ってさ。
【ソウマ】おお、珍しく良いこと言うじゃん。で、何を努力してんだよ?
【モトヤ】だからさ、俺も毎日、全力で「1%のひらめき」を探してる。
【ソウマ】いや逆だよ!努力の方向、完全に間違えてんだろ!
99%はどこいったんだよ?
【モトヤ】99%は努力してるよ。ひらめきを探す努力を。
【ソウマ】もうその時点でひらめきじゃねぇよ!それただの迷子じゃねえか。
【モトヤ】でもさ、アインシュタインも言ってたよ?「大切なのは疑問を持ち続けること」だって。
【ソウマ】お前が持ってんのは疑問じゃなくて、ただの迷いだよ。
人生のナビ、完全に故障してんだろ。
【モトヤ】いやいや、人生なんてそんなもんよ。アインシュタインも言ってただろ?
「人生は自転車みたいなもんで、倒れないようにするには、走り続けることだ」って。
【ソウマ】お前の場合、走るどころかスタート地点で自転車ひっくり返ってんだよ。
タイヤすら回ってねえよ。
【モトヤ】ひっくり返ってんのもアリじゃね?
だってアインシュタインは常識を疑えって言ってるから。
【ソウマ】常識疑う前にお前、自分の行動疑えよ。自転車ひっくり返してどうするんだよ。
【モトヤ】でもさ、常識なんて所詮「18歳までに身につけた偏見のコレクション」らしいぜ?
【ソウマ】それはアインシュタインだからかっこいいんだよ!
お前が言ったらただの社会不適合者だろ。
【モトヤ】ひどいなぁ、お前。もう少し俺を理解しろよ。アインシュタインは言ってるだろ?
「平和はお互いを理解することでしか実現できない」って。
【ソウマ】俺はお前を理解してるからこそ腹立つんだよ!
そんな偉そうなこと言う前に、まず俺に貸した500円返せよ。
【モトヤ】ちょっと待って、それはおかしいな。
アインシュタインは「過去から学び、今日のために生き、未来に希望を持て」と言ってるだろ。
【ソウマ】だからなんだよ?
【モトヤ】俺は未来に希望を持つタイプだから、過去の500円は忘れた。
【ソウマ】都合よく名言使ってんじゃねぇよ!
だったら俺の500円は、今も未来もないのかよ。
【モトヤ】大丈夫だよ。アインシュタインは「想像力は知識より重要だ」って言ってる。
【ソウマ】今度はなんだよ急に。
【モトヤ】お前が想像力さえ持てば、俺が500円返した世界だってあるってことだ。
【ソウマ】返せよ現実で!俺の想像力任せにすんな!
【モトヤ】まあまあ、落ち着けって。アインシュタインは「失敗したことがない人は、新しい挑戦をしてないだけだ」とも言ってたろ?
【ソウマ】お前が言うなよ。500円返さないことを新しい挑戦にすんな!
【モトヤ】いや、だからお前も諦めずに、もう一回俺に500円貸すって挑戦してみたら?
【ソウマ】なんで俺が挑戦する側なんだよ!失敗確定じゃねぇか!
【モトヤ】人生はそういう挑戦の繰り返しなんだよ。
【ソウマ】綺麗な言葉でまとめんなよ!
アインシュタインがここにいたら、お前の頭、相対性理論でひっぱたいてるわ!
【モトヤ】まあまあ、そんな怒るなって。怒ってばっかりいると老けるぞ?アインシュタインも言ってただろ、「怒りは愚か者の胸にしか宿らない」って。
【ソウマ】それ言ったのアインシュタインじゃねぇよ!適当に名言作るな!
【モトヤ】え?違ったっけ?まぁ、誰が言っててもいいじゃん。いい言葉だろ?
【ソウマ】良くねぇよ!名言の産地偽装すんな!
【モトヤ】産地偽装って言うなよ。俺なりに分かりやすく伝えたんだよ。
【ソウマ】分かりやすくするにも限度があるわ!アインシュタインの名前出せば説得力あると思ってんだろ?
【モトヤ】いや、説得力って大事だよ?だってアインシュタインが「すべてをできる限りシンプルにしろ。ただしシンプルすぎてもいけない」って言ってるし。
【ソウマ】だからシンプルにして良いのは説明だけだろ!お前の借金返済の話じゃねぇよ!
【モトヤ】そうかなぁ?やっぱり複雑に考えすぎだと思うよ、お前。もっと気楽にさ。
【ソウマ】俺はシンプルだよ!「貸した金返せ」、これ以上シンプルな話ないだろ!
【モトヤ】まあ、気持ちはわかるよ。でもな、アインシュタインは「真の知性とは、知識ではなく想像力にある」って言ってるぞ?
【ソウマ】さっきも似たようなこと言ったろ!なんでお前俺の財布の話を想像力に訴えて解決しようとすんだよ!
【モトヤ】だからさ、500円返ってこない現実よりも、500円がいつか返る未来を想像したほうが幸せじゃない?
【ソウマ】幸せじゃねぇよ!何で貸した側が幸せを想像しなきゃなんねぇんだよ!
【モトヤ】いやいや、アインシュタインも「困難の中にこそチャンスがある」って言ってたしさ。
【ソウマ】そのチャンスはお前が返すチャンスだろ!俺が耐えるチャンスじゃねぇよ!
【モトヤ】でもほら、500円をあげたと思えばお前は立派な人になれるよ?アインシュタインも「他人のために生きる人生こそ価値ある人生だ」って言ってるぞ?
【ソウマ】だからってお前のために500円寄付した覚えねぇよ!俺の人生の価値を勝手に決めんな!
【モトヤ】でもなぁ、人生ってのはそういう風にして価値を見出すんだよ。俺だってお前の人生に意味を与えてやってるんだからさ。
【ソウマ】お前が与えてんのはストレスだけだよ!人の人生を勝手に道徳の教材にするな!
【モトヤ】まあまあ、そんな固く考えんなよ。アインシュタインも「遊び心がない人生なんて、空っぽの人生だ」って言ってるぜ?
【ソウマ】遊び心と無責任を一緒にすんな!お前は単なる「返さない心」だろ!
【モトヤ】うまいこと言うなあ。言葉遊びも上達したな。
【ソウマ】褒めなくていいんだよ!俺はただ500円返してほしいだけなんだよ!
【モトヤ】あ、そっか!さっきから500円って言うけどさ、アインシュタイン的に考えればそれは相対的なものだよ。
【ソウマ】また変なこと言い始めたよ…。どういうことだよ、それ。
【モトヤ】だってさ、お前が貧乏だと思うから500円が惜しいんであって、大富豪なら500円なんて気にしないだろ?つまり相対的に考えれば気にしなくてもいいんだよ。
【ソウマ】どんな理屈だよ!俺が貧乏とか決めつけんな!お前の相対性理論、無茶苦茶だよ!
【モトヤ】でも面白いだろ?やっぱアインシュタインってすごいな。
【ソウマ】お前がすごいのは、そこまで言って絶対返そうとしない根性だけだよ!
【モトヤ】それを根性って褒められると照れるなぁ。
【ソウマ】褒めてねぇよ!お願いだから一回、アインシュタイン抜きで俺の500円と向き合ってくれよ!
【モトヤ】アインシュタイン抜きは厳しいなぁ…。
【ソウマ】いい加減にしろ!お前の人生、相対性理論で破綻してんだよ!
ありがとうございましたー!!!!
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では、また明日!




