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春休み

『時間の糸。』第2話です。


第1話はコチラ↓

http://ncode.syosetu.com/n3560k/

「ふぁぁぁあ・・・・・///」


大きなあくびをして、ベットから抜け出す。


ちょっと・・・まだ昨日のことがまだ夢のように思える今日。


今日からはもう春休み。

宿題も何もない休み期間、どうやって過ごそう・・・。


「おはよー」


リビングに出ると、シーン・・・とした空気。

そっか、もうお父さんとお母さん、行っちゃったんだ。

妹もまだ終了式まであるし・・・・。

暇だな。


早々と着替えをすますと、誰かと遊ぼうと電話をかけた。


「ねぇ、美歌ちゃん、今日遊べる?」


「え・・・嬉しいけど、今日おばあちゃんのところにいるんだ。ごめんね」


1人目はボツ。


「あ、舞だけど、今日遊ぼうよ」


「ごめんね、もう先約がいるんだ~」


2人目もアウト。


「あのさぁ、今日暇なんだけど、午後からでも遊ばない??」


「あ、今日あんまり遊びたくないんだ・・・。休みだし」


3人目も無理らしい。


それから何人に電話をかけても答えはNO。

昨日の代償かッッ!?


まぁいいや、ととりあえず家を出てみる。

勿論かぎをかけて。


曲がり角を曲がれば、やっぱり昨日のような怪しい人たち。

勿論人通りも少ない。

学校へ行くのもままならないな・・・。

学校へ行けば、きっと在校生がいるだろう。

そんなところへ行くのもなんだし・・・。


「ねぇ」


ビクッ、と一瞬体が緊張する。


「あ・・・。え、は、林さん・・・」


声の主はお兄さんだった。

うぁ!!!ラッキーすぎる!

見逃したけど、今日の運勢は上位だったに違いない。


「どうしたの?」


お兄さんは犬の散歩らしい。

そういえば、犬って朝と夕方の2回くらい散歩しないといけないんだっけ。


「あ、いや、春休みだけど暇だったんで・・・。」


「そっか。そうだよね。僕も小さいころ暇だったもん。よかったら着いてくる?」


「いいんですか?」


迷惑かもしれない。

っていうかお兄さんは何歳いくつなんだろう?

小さい頃って・・・まだ中高生くらいな気もするけど。


「いいよ。僕も1人だと暇だから」


やったぁああ!!

これは1位だ!!絶対に1位!!

占いありがとう!


「そういえば、この犬なんて名前なんですか?」


お兄さんの連れている犬は、ダックスフンドのようだ。

濃いブラウンで、毛はサラサラしている。


「ココアだっけ。妹がつけてた」


「へぇ、可愛い名前ですねっ!!」


まぁテキトーと言えばテキトーなんだけど。


「舞ちゃんは、何かペット飼ってる?」


うわぁぁあぁあ!!舞ちゃんって呼ばれた!

呼ばれたよね、舞ちゃんって・・・。

これは血液型もあいうえお順も誕生日も星座も、全部1位だっっ!


って、それにしてはちょっと低すぎるかも。


「いや・・・私は家に1匹インコがいるくらいで。名前は白」


白とか、テキトーすぎる。


「そうなんだ」


「飼ったときはすごい白くて綺麗だったんですけど・・・今は成長と汚れでちょっと青っぽいです。」


こんなどうでもいいこと話してどうするんだ!私!

お兄さんも受け答え困るだろ!!


「アハハ。白とか青いいじゃない。僕の友達にもインコ飼ってる奴いるけど、そいつの名前「クリーム」なのに赤だよ」


Σ赤!?赤ですか!?


「赤・・・すごいですね」


「なんで?」


「私がインコ飼う時行ったペットショップで、赤のインコいなかったから」


「そうなんだ。珍しいんだね、あれ」


赤かぁ・・・。

まぁそんなことはどうでもいいけど。

そういえば私の飼ってるインコって喋るのかな。


「あ、じゃあね」


「・・・。あ、はいっっ!ありがとうございました!」


気づくと、もう家の近くまでに戻ってきていた。

あんなどーでもいい話で終わってしまった!!最悪だっっ!!


今更悔やんでもしょうがないことを悔やむ。


「何でお礼?またね」


お兄さんはそう言って、自分の家の方向に行ってしまった。

そういえばお兄さんの家ってどこ・・・


ハッッ!!!


ダメだぞ舞!


そんな・・・そんなお兄さんの後を着いていくとか!!!

そんな人間としてダメだろ!

そうだ!ヤメロ舞!


そんなことしたら色々と何か失うだろォォオオ!


ぎゅっと目を瞑ることで、どうやらストーカー行為をしてしまうことはまぬがれたらしい。


よかった・・・。



またね、って言ってくれた。


また浮かれた気分で、家に戻っていった。


2話まで読んでくださった方ありがとうございます


今回はいきなりストーリーを進めていくのも可笑しいので

少し舞と悠斗を絡ませてみました。

今度こそちょっとずつストーリーを展開させていこうと思います。


次も読んでくださると嬉しいです

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