悪役令嬢は側に眠る騎士に恋願う
幸せの中にある希望と、思いを描いています! 長くなりますので覚悟を持って戦ってください、読むのをです
では、始まり始まり!
熱病は唐突に幼少の頃に襲われて、生死の間をさ迷い目を覚ませば、前世を思い出すと言う
見事ライトノベル感を実感したあの日、私ことカリーナ・ミルフィーは、ベッドの端で絶望した。
何で死んでまで、悪役なんですの!
そう口に出来たらいいのに
前世では、目元がきつく、背も高く口も悪くて、彼氏のかの字もない、寂しい三十路の女性で、彼氏のいる会社の同僚には、睨まれたら蛙をも縮こまらせる悪役顔だと言われた
まあ、もう今さらだし、気にするだけ無駄だと気にしていなかった。
だからこそ会社でのストレスをゲームにぶつけてはいた。アクションからRPG、シミュレーションものまで、そして彼氏が出来ないならば、乙女ゲーで癒されようと購入しては、プレイしたわね
その中でもお気に入りは、乙女ゲーの『虹色に輝く空のした、貴方だけを私の側で』だ
これは半端な覚悟でやると、攻略が難しい難易度が高い、私など何度やろうと、ノーマルか? バッドエンドが続き
本当に攻略なんて、出来るのかと匙を投げたくなった。だからこそ攻略本など卑怯な物は見ずに、やったあとに攻略出来たときは
歓喜して、叫びそうになった
実際はしてないから、私だって乙女ですから
話は変わるが、攻略し終えたキャラクターは系五人いて、お気に入りは騎士のルドルフ様
この方は難易度的には上位で、隠しキャラなのだ
それぞれのキャラクターを影から支える男気に、私はこのルドルフ様も落としたい勢いがついて、攻略本に手を出してしまった。
少し悔しくも思うけれど、五人のキャラクターよりも格好良く、真っ直ぐな意志がある言葉にいちいちキュンキュンした。
そんでもって、ヒロインとの邂逅など、好感度が高いときにしか、言ってくれない
甘い囁きなど、ガッツポーズしたわ
私に言われたわけではないのに、顔が赤くなるわ、鼓動は早鐘を打つわで、私をキュン死させる気か! と画面越しに文句を言っていたな
だからキャラクターグッズも集めたわ
パソコン画面なんて、ルドルフ様の壁紙だし
あ、私が死んだ後、ファイルのあれやそれを処分してくれてるかしら(遠い目)
さて懐かしい気持ちはここまでしようか?
話は先に進みます。
幼少期には、攻略対象者五人と出会いがあるのです。初めはサルファン・ハーシェルで私の幼馴染み、侯爵家の長男。
ゲームでは何と面倒な事に、両親どもの策略で婚約したのよね。
私を馬鹿にするなと思ったが、コイツの性格が良いせいで、文句が言えず
ならばいっそのこと、両親を丸めこませる策をこうじて、婚約候補に落ち着かせてやった。
まあサルファンも、婚約者と言うよりも友達感覚が良いと言っていたので、友達以上の感情は皆無だろうと踏んでいる
二人目のジャックスト・ジルスは騎士の家系だが、ジャックは主に商売は趣味になり、剣術よりも、金勘定が好きな奴だ
ゲームでも似たりよったりで、学生になったときなど、滅茶苦茶に生徒に売り付ける手腕は凄いと引いた
私とは何故か、対立と、取っ組み合いの喧嘩のすえ、意気投合し、何故に金勘定ばかりした経緯を知って、なるほどと納得したことがあった
これは私とジャックの秘密なので、多くは語らないことにする
次に三人目、ヴィンセント・シルビス、歳上で1つ違いのお兄ちゃんポジションの人
ゲームではしっかり者で、頼りになる感じなのに、実際はお前は何処のギャルゲー主人公ポジションの奴だと、罵りたくなった。
女性に近づけば、わざとじゃないとしても
転けては女性にスケベなボディータッチをする
ヤバイなコイツと、出会ったとき、引きに引きまくったら泣かれた。
どうして泣くのかと尋ねたら
悪運がこびりつき、こんな体質になったらしい
近づきたくなくて、距離をとって話してくれたので、私のお節介が発動し
知り合いの魔道具店にて、悪運払いの道具を作って貰い、どうにか万事解決した。
それからは真面目な? 人になれていると見ているぶんには思っている
実際は元からタラシだろうと気づいた
四人目、シリアル・ネネオ、コイツは根が暗くて、イチイチ、ネガティブ発言をする通称、根暗のシリアル。
ゲームでは明るく活発な奴なのに、何があったと、出会った当初に驚いた。
そのせいでなつかれた、何故だ!
まあ、コイツはコイツで、家族関係で面倒なことになっていたが、コイツに修業の心得たる、本を見せて、読み聞かせてやると
何故か、私を見て、こんな人物が理想なのか? と尋ねられて、深く考えずに頷けば
頑張って、こんな人物になるから!
と言われ、それっきり会っていない
大丈夫か? と心配してみたが、一週間後にゲーム並みに、良い感じのシリアルが出来上がり現れたときは、マジマジと二度見して、近づくなり見てしまったよ
するとシリアルが赤くなっているのが、私には理解出来ず、熱でもあるのかと、額に触れば、湯気と共に倒れた。
おいおい、大丈夫か? と聞いて見れば、そそくさと立ち上がり、凄いスピードで逃げられた。どうしたんだろうね?
五人目は、ライフで平民で、格好良いのに余り威張らない好青年
余りコイツとは絡んでいないため、もっか謎です。
さて、ここまでが攻略対象者であります。
まったく何で幼少期に攻略対象者と、絡まねばならんのか!
私に何を求めているんだ、神よ!
と空高く文句を言ったことがありますね。
ゴホン
では、ここからは隠しキャラを紹介しよう
隠しキャラは主に二人いる、一人は学園に通うときに知り合う教師、ナツメリス・ウォーマン
で、格好良くて落ち着きのある人物
のちのち知り合うので、保留
性格はいいが好みではないので、これも保留です。何故に保留ばかりであるのか!
そんなの、コイツが私の好みではないからだ! キラン
ふ、スベったか! まあ、いい
では次にいこうか!
さてさて、私の押しているベストオブイケメンの登場です!
隠しキャラ二人目、ルドルフ様であります!
名は人を現すと言うもので、背が高く、格好良く、性格は半端なく、騎士のなかの騎士!
と言ってもいいほどに、強くて、絡んでもいいほどのお人
くう~! 付き合いたい! 知り合いたい!
私を口説いて、ハッ! いかん我を忘れていたよ。あぶねえな、アハハ
まあ私が取り乱すほどに、格好良いので、プレイするかたは、メッチャお薦めします!
さて宣伝は、ここまでにしよう
あまりの興奮は、危険だからね
幼少期に出会いはないので、残念な気分を感じるからだ。
ではサクサクと話を進めましょうかね?
幼少期が気になるならば、応援してくれないと読めないよ! 何故ならば、秘密だらけだからね。ふふふ
◆◇◆◇
はい、学園編になります。
ここからは、乙女ゲームの本編です。
私の役目は、乙女ゲームの主人公をイジメ倒しという、この上なく面倒な仕事がありますが、全部ゴミ箱に捨てました
何故ならば、ここでの私の目的はルドルフ様と仲良くなることですから
必ず仲良くなるため頑張ります!
そう思い学園生活を送ること一週間、何故かルドルフ様とは会えずじまい、何故だ!
私はすっかりテンションがた落ちだ
まあ友達は出来たよ。
名前はフミエルト・カルメン、花束を売りにしている商家の令嬢で、ゲームとは全然違い、本当の友人になっている
すこ~し、恋のキューピットをしてあげたのだ
おかげで、惚気を聞かされる羽目になるが
友人が幸せならいいかと思っている
だがリア充は、独り身にはきついゼヨ!
あ、そうそう、攻略対象者どもは、ヒロインからのアプローチにより、色々と大変なようで
五人してたまに、私の所に逃げてくることがある。だが実際に私には、ゴミ箱からの仕事は却下なので、拾う気のない私は
丁寧にお引き取り願って、ヒロインに返品している。
するとヒロインが、何故か睨んでくるため、首を傾げていたら
な、なんと! ヒロインから喧嘩をフラれたのです。昔の漫画でしかしない、絶滅的な体育館裏の呼び出しです。
おお、なんと古典的な
と感心して、呼び出しのお手紙は丁寧にしまい
その日は寮に帰還しました。
何故に呼び出されたからと、行く必要があるのでしょう! 否、面倒くさいことに、私の時間を裂く必要はないのです。
精々、私が来るのを待っていなさい
私は行きませんが
次の日も呼び出されましたが行かないと、手紙の内容が段々と、哀しい文面になっていき
最初の強気な文面は何処にやら
最終的に涙のような、雫が滴り
『お願いだから、来てよ!』
と切々と懇願する文面に呆れて、あ~面倒なと感じながら、体育館裏に行くと、小さくなっていじけているヒロインに、一瞬笑いそうになった。
イジメてないのに、小動物をイジメてるようで変に可笑しかったが、我慢する
いま、ここで笑っては、ヒロインは自爆と共に泣くか、怒るだろうから
いちいち相手をするのも面倒くさいもの
私はヒロインに声をかける
「┄ローランスさん、来てあげたわよ」
ヒロインは、私の声に気づき、涙目を拭いながら何処かホッと安堵していて
小声で「良かった~」と呟いていたのは、一応は聞かなかったことにした。
次にヒロインは体育座りから立ち上がり、私の方へと文句でも言いたげに睨みつけた
「どうして、最初に呼び出したときに、来てくれなかったのですか?」
「┄は? それだけで呼んだの?」
「いえ、違います。最初のことや、呼び出しを無視するから、気になって┄」
まあ何回も無視してたから、気になってもしょうがないけどさあ~、もう少し強めに言ってくれたほうが、私的にやる気が出たのに
出鼻を挫かれたからなあ~
一瞬イラッとしたよ。まあ、前世で大人なので、我慢するけど。はあ~めんどくさいな
しょぼんとするヒロインって、はたから見るとプレイしたときより、テンションがた落ちだわね私が、まあいいか
「正直に言うけどいいわけ?」
「┄え? あ、はい」
「私ね┄めんどうくさいのよ、意味のないことに時間を費やされんの。だからね、いまも意味のない感じだから、早く用件言ってくれないかなあ~って思ったの」
「┄┄めんどくさいですか?」
「うん、とっても」
「┄┄すみません、なら用件を話します。私はヒロインだって知ってますよね?」
「うん、知ってるわよ。で、あんたは転生ヒロインなんでしょ!」
ヒロインはビクッとなり、目を見開き、私を見てくる瞳には『え⁉ いつ気づいたんです!』と言っているように見えて
私は呆れた、だって手紙には見事に、うわあヒロインに成り済ましけいの、携帯小説にありきたりの文面が、書かれてたのよ
うんヒロインは転生者に決まりね
ならば行く必要は、もっとないわあ~って結論だしたから
するとヒロインはガクッと力が抜けて、私をみるなり、貴女もなの? と目で会話してくる
目でなく口で話せよな!
なんでヒロインの心を代弁せないけないのか?
まあ、いい。認めたら早く終わると口にしようとしたら、急に草むらが、ガサガサと動き
騎士服を着た人物を目にした瞬間、ヒロインなど、そっちのけに彼をみた
姿を現したのは、赤色の架かった黒に近い髪を短くし、精悍な顔立ちが太陽に反射する姿はキラキラしていて、マジマジと見てしまう
この方は生のルドルフ様だ!
ヤバイ格好良いよ~
じ~っとルドルフ様を見惚れていると、何故かヒロインがルドルフ様に声をかけた為に、硬直が解けた
「┄ルドルフ様ですか?」
「ああ、そうだが。なんだ、いま私は探し物で忙しいんだが?」
「あの、では私もお手伝いしましょうか?」
「┄いや、いい私の探し物は物ではないからな」
「え?」
などと会話しているヒロインに、ルドルフ様と気安く話しかけんなよ!
と文句が言いたくなったが、声をかけたくても、緊張で立ちつくしていたら、急に空から何かが降ってきて頭にバサリと覆い被さった
うわあ! 視界が真っ暗だ、あっ、もしかして、ルドルフ様を見るなと神様の意地悪かしら
ふふふ、緊張で声をかけれなかった自分が悪いのよね
と自己嫌悪に陥って凹んでいたら
誰かが私の近くに来る音が耳に入るなり、顔面に張り付いているものを、ひっぺ返して視界が明るくなり
動物の姿が遠退いていくのを垣間見た。
あれ? もしかして私の前にいたのって動物だったの? よかった~、神様が私に悪戯したのかと思ったよ
私はホッと安堵したが、次の瞬間には
また固まる羽目になった
何故ならば、急に目の前にルドルフ様のお姿があるのだ、これを驚かずにいるのは無理だ
ヤバイよ~! 髪型とか、ちゃんとセットしてたから変じゃないわよね
ドクドクと心臓が鳴り出し、恥ずかしい気持ちでいたら
「┄良かった、こいつに怪我されてなかったな」
と言われて、視線をずらしたら
前世での名称ならばムササビの形をした感じだが、額には小さな角があり、首根っこを掴まれてぶら~んとさがっている姿が、少し抜けていて可愛いと思い、触ろうとしたら腕を掴まれた
「┄こいつは、結構凶暴な魔物なんだ、触らないほうがいい」
「┄┄┄はい」
うわうわ、手が掴まれてるよ
恥ずかしいかも
顔がカーッと赤くなっていたら、ルドルフ様は私の反応を見て、慌てて手を離された
え? 別に掴まれててもいいのに、もったいない
と邪なことを思っていたら、ルドルフ様がとても紳士的な対応をみせた
「いや、すまない。清い令嬢の手を掴んだままとは、痛くはなかったか?」
「┄はい、大丈夫です」
「ならいいんだ、それよりコイツはどうするかな? 他にもいるんだが、学園のあちこちにいるからな」
ポツリとルドルフ様が呟いていたら、何故かヒロインがムカツクとか言って、歩いていったのを見ていたとき
バサバサとまた音が聞こえたのと同時に、飛来する動物が何故か、私の近くに降り立つ
そして人数的に10匹のムササビもどきの魔物が、可愛い眼差しで私を見つめていた
つぶらな瞳で見つめてくるムササビもどきに
なんでか、とてもキュンキュンしてしまい
あ、もしかしてと私はポケットに隠していた、お菓子の袋を取り出して、地面に置いてあげれば、仲良く食べていた
可愛いな、これが凶暴なんか嘘じゃないのと
そう思いながらムササビもどきを、見ていたときだった、妙な視線を上空からして上を向けば
じーっと私を見つめられていたことに気づいた
「┄┄あの、どうか┄したんですか?」
「いや、魔物と仲良くしているから、ついビックリしてね」
私はムササビもどきに再び視線を戻す
「確かに変ですね。でも、餌をクッキーにして食べてる姿って可愛いですよね」
「そうだな、でも君も可愛いがな」
「┄┄┄え? いま┄何か言いましたか?」
何だか私にとって嬉しい事を言われた気がして、上を向けば何故か視線を逸らし
「いや┄何も言ってないさ」
「そうですか」
少し残念な気持ちで、ムササビもどきに視線を戻した
そのあとルドルフ様は、ムササビもどきを騎士の方でどうするかを検証するとのことで、全部のムササビもどきを捕獲し、連れて行きました
出会いからして、唐突だったけど
とても嬉しい出来事だと感じた
◆◇◆◇◆◇
結果的にヒロインの呼び出した意図は、わからずじまいだが、根本的には私は嬉しい出来事だった
あ、言っておきますがヒロインの呼び出しではないので、誤解がないように
私は教室に戻るなりニマニマしていれば、友人のフミエが、えらくご機嫌ね? と言われ
今日言われた事を話せば、何故かフミエは複雑な表情を浮かべていた
だから理由を聞き出せば
どうにもヒロインには悪い噂が、色々と浮き彫りの如く浮上してるんだって
それと私には関係ないと思っていたけれど
友人のフミエからの忠告が、数日後にあんな事件になるとは、このときの私には予測していなかった。
◆◇◆◇◆
放課後、私は教室にて忘れ物を取りに戻ってきていた。
まさか宿題用のノートを教室に置き忘れるなど、まったくもって私らしくないよ
きっと今日、ルドルフ様と会えてテンションあげあげだったからかもしれない
よし、少しは冷静になれるようにしておこう
そう思いながら、机の引き出しを引いたとき
私は固まった。
なんと、古典的なイジメのようなことが、なされていたのです!
ノートに死ねなど、学園に来るな、など
うわあ! カメラが欲しいよ、本当に
物的証拠だよ! こんなことするの
貴族の方々ならば、普通にやるだろうけど
いやはや、破きかたや、字の汚さは戴けない
きっと精神的なダメージを狙ってのやり方だろうけど
爪が甘いよね
私のカリーナなんか、字は綺麗だしイジメなど芸術品並みに素晴らしいんだよ!
陰険なのに、何故か恨まれるようなことは、しないのに、小道具などを上手く利用する
まあ、後で制裁は受けるんだけど
ゲームをやってるときは、違う意味に凄い女性だと、称賛したものだね
それと比べると、なんと幼稚な細工だわ
部屋に飾ったら笑えるもの
でもどうしようかしら、宿題
明日書かないと行けないんだけど
また初めから、しないといけないのか?
無駄な時間だよね
はあ~
溜め息がこぼれてノートや、教科書を詰め込むと教室を出た
そして歩き出そうとしたら、コッソリと隠れていたのかヒロインが、掃除用具入れから出て笑っていた姿を見つけ、呆れた
あのヒロインって、転生前は子供だったのかな? それとも成人した大人?
う~ん、そこまで聞いてないから、知らないんだけどさ、まあ知りたくもないけど
さてと新しいノートを帰りの売店で買おうっと
◇◆◇◆
売店では売り子の女性、パルスさんがいた
「┄パルスさん、昼ぶり!」
声をかけたら、パルスさんは私を見つけると、えらく楽しげに手を振り応えてくれ
「今日はどうしたんだい? まさかパンでも買いにきたのかい?」
「いいえ、違うわ。今日は消耗品の雑貨を買いに来たの、ねえノートって、まだ備品あるかしら?」
「┄う~ん、あと二冊だけと、ついさっき、購入した人がいたから、一冊しかないけど、いいかい?」
少しすまなそうに言われ、私も急に押し寄せたから、気にしない気持ちを含め頷いた
「じゃあ、銅貨一枚ね」
パルスさんから値段を聞いて、私は銅貨一枚をお財布から取り出して、支払いを済ませ
また来ますと挨拶を済ませたあと、寮の部屋に戻るための道を歩いていた
寮は学園の敷地内にあるため、貴族や他国からの外部生は学園の寮に入るのがルールになっている
私も家より、寮のほうが落ち着くし
ここならば国王の加護のもとで安全だからだ
なんとな~く、ちょっとした薄暗くなってきた道が不気味で、考え事をしてるほうが、きも紛れるというものだ! べ、べべつに幽霊なんて非現実的な要素など、私は認めてないんだから!
そう強がってみたもの、やっぱり怖いな
ビクビクと身体に緊張をしていれば
急に私の背後に何者かの気配を感じてくるのと同時に、肩に手が置かれ
ビク~! と肩が跳ねて悲鳴が出た。
可愛いく『キャー!』と言える奴は、まだ余裕があるだろう! しかし本気で驚かれた場合『うわっとかギャー』だと思えた。
だって私自身が『ギャー!』だったからだ。
女性として色気どうこうより、怖いものは、怖いのだ! だから私はギャー! で良いのだ!
しかーし、次の瞬間、先程の叫びを女性らしくさせておけばと後悔した
「┄┄┄あ、すまない。驚かせるつもりはなかったんだ、そんなに怖がらせてしまい悪い」
にゃあ! この声はルドルフ様ではないか!
私は慌てて振り向き必死に弁解した
「ル、ル、ルドルフ様、べ、べべつに怖くはなくて、唐突な出来事に驚いたんです」
う~、言葉がカミカミしている
動揺が垣間見えて、恥ずかしい気持ちがあるが、すぐに切り替える、出ないと空気的に場違いだと
「それよりもルドルフ様こそ、年下の学年にくるなんて、どうかしたのですか?」
一度咳払いをしてルドルフ様に尋ねたら
ルドルフ様は何故かクスッと笑みを浮かべた
「┄カリーナ嬢を探しておりました」
「え⁉ 私を┄ですか?」
「はい、どうしても、お願いしたいことがありまして、今日のときに出会った魔物のことをご存知ですよね?」
私はコクりと頷くと、急に私の手を掴むなり
「なら良かった、その魔物がまたもや逃げてしまったのです。時間が宜しければ、カリーナ嬢の時間を私にくれませんか?」
┄え!┄えぇぇえ~~⁉
な、なななに、この展開は!
私の時間をくれないか? だなんて、良いに決まってるじゃないか!
いくらでも差し上げます!
と胸中にて興奮状態の私は、一度落ち着かせるため、深呼吸をした。
でないと変な女だと思われたくないもの
「はい」
少しばかり恥ずかしい気持ちに、なりながらも頷けば、ルドルフ様はホッと安心するようにして、お礼を告げてくれる
そのあとはルドルフ様と一緒に魔物捜索の提案とかを話し合い、予測を立ててから、行動に移す。
学園の教室、生徒会室、中庭、体育館、生徒用の寮などを、しらみ潰しに探したけれど、目的の魔物は発見出来ずにいた
そうして行動をしていけば、夕刻は過ぎて行き、夜の帳が落ちて暗くなっていた
学園の敷地内は、光属性の外灯があるので、真っ暗になることはない
けれど寮の門限は近くなっている
でも私は別に気にしていない、いや言葉にすると、このままでいたいと言いたいです
だって隣には、ルドルフ様がいるのですよ!
一緒に歩き、呼吸をしている、近くにルドルフ様がいるなど、夢ではないかと頬をつねる
痛い、夢ではないと感じると口元が緩みそうになり、気合いを入れ直すため、頬を両手で叩く
するとルドルフ様から視線を受け
「┄┄何を、しているんだ?」
と驚いた表情をされた。
「┄えっと、あまりにも見つからないから、諦めないように気合いを入れておりました」
実際は不純なことを思っていたなど、正直に言えるわけもなく、言い訳まがいな返事をかえした
ルドルフ様は私の方をジッと見るなり、フッと優しげな笑いを浮かべて
「君の時間をもらっているのは私のほうなのに、君は┄」
と途中まで言いかけたときです。
急にルドルフ様の表情が、真剣なものとなり私を引き寄せてきた。
みゃーーーー!!!
なに、なに、こ、ここの状況は!
だだだ抱き寄せせせ
そう動揺のあまりにドキドキしていると
「し、静かに、魔物がいます。手を離したら、少し後方に避難して下さい」
冷静な言葉で近くから聞こえ、イケボの声にドキリとしたが、胸をときめいてる場合じゃないと、己れを叱咤し、急ぎ頷いた
すると「いいこだ」と呟き、手を離した
私はすぐに後方へと移動する
ルドルフ様は腰にさげている剣を鞘より抜き放ち、周囲を確認する姿は、とても綺麗だと思う
月明かりに外灯の光が赤い髪にあたり
1つの美術品のようだ
そのときだった、近くの草がガサガサと揺れ、上空よりは鳥が羽ばたくような音が、あちらこちらから聞こえ始め
次第に小さな音は大きな音に変わり
次の瞬間には私達の周囲は囲まれ、一斉に鳴き声を上げて、襲いかかってきた。
黒い塊が散開するように動くと、私とルドルフ様を切り刻むように襲う
昼間のムササビもどきの可愛いさは、何故か今はなく、額の角が伸びており、凶暴性が増している現状に、前にルドルフ様が言っていた言葉は本当だと実感した
私は授業で習った、結界魔法を私とルドルフ様の周囲に小さなドーム型のイメージを創造し展開する
するとムササビもどきは結界に攻撃を防がれ、連続的な攻撃をしていた
ルドルフ様もムササビもどきを柄や刃のついてない方で次々に魔物を気絶させていた。
次に気絶させた魔物は、すぐに動けないように捕縛された状態になる
なんで? と疑問を感じていれば
ルドルフ様は剣を使いながら、片方で剣を捌き、もう片方で捕縛の魔法を詠唱して使っていた姿を目にした
うわあ、器用
でも凄いと感激しているなか、結界が割れる音が、私の耳に入り、その方向をみやると、少し周囲と違う大きさのムササビもどきが結界を噛み砕いていた
全長五十センチある。他の魔物なんて全長二十二センチぐらいなのに
それによく見れば、コイツに何だか見覚えがあった。ゲームで凶暴魔物捜索事件と言う見出しで新聞をメニュー画面でのコレクション表示された場所の所で、閲覧したことがあった。
閲覧はコンプリートに必要だったから読んだことがある
内容はこうだ
【学園新聞部の記事
今回、我が学園にて魔物の襲来があるが、可愛い見た目に騙され近づいた生徒が多数いた。
しかし、騙されてはならない、この魔物はビスターハビット、昼間は可愛いが夜になると人を襲い、食す肉食魔物となる。集団で動き、獲物の匂いをマーキングし、餌と認定される生態をもっている。
そのため、昼間に魔物と接触したものは、餌となるのです。そのため怪我や肉を抉られた生徒が多数でてしまうことになったと被害者よりの報告があったのです。これは早急に事件解決するべきと、生徒会のもの達が動き、討伐したのだと判明するが、取材と共に妙な真実がある
それは、ビスターハビットには群れのボスがおり、そのボスを倒さない限り、ビスターハビットは増幅していくと
さて生徒会はその真実を知っているのか? 次の新刊新聞にて、ご報告します。
新聞記者、ビルマ】
さて内容説明を入れておわかりでしょう!
こいつがそのボスと考えて見るべきと、思うんだよね
見るからに外見はネズミで、図体は丸みがありサッカーボールとサッカーボールが合体したような姿をしているのに
牙は鋭くてバリバリと結界を砕く音は、恐怖しかない
私はルドルフ様をチラリと見れば、確実に魔物の数を減らしていて、急がしそうだ
どどうしよう!
私は攻撃方法なんて、魔法しかないのに
剣なんて、いま持ってないんだぞ!
どう打開策を考えたくなるが、私に考えさせないように、結界がぶっ壊れた。
バリン!
と良い音が嫌みの様に聞こえ
近くのボスが私を見て気持ち悪い声をあげ、鋭い爪を出して駆けると、スピードを上げ襲いかかろうとしたとき
グイッと私は誰かに後ろから引き寄せられて
「襲わせないよ君を」
と落ち着いた声が私の耳に入り、次に焔の炎がボスや周囲を焼き付くす!
そして軍服を着た人物が、辺りを一閃すると
バタバタと魔物が倒れていった
一瞬の出来事に、何が起きたのか、わからずに固まっていたら
「┄┄ああ、やっぱりカリーナ嬢の匂いは良いな。このまま、僕の部屋に連れて帰って食べてしまいたい」
とペロッと首筋を舐められて、声を聞いて
私はすかさず、肘鉄を相手の腹部めがけて繰り出した。
グッと呻き「┄酷いよ」といい
私を離した隙に離れて相手を見ればヴィンセントだった。
それに私の近くには他にも、攻略対象者が三人いたのだ。
なんでお前らがいる!
困惑と疑問がありながら、攻略対象者どもを見ていたら
「┄ヴィン来てくれたのか?」
とルドルフ様がツカツカと近づいて、声をかけてくる、ヴィンセントは腹部を擦りながらルドルフに向かい直し頷く
「殿下より声をかけられてな、ルドが一人で調査しているって聞かされたから、下手に多数の魔物だときついだろうし、探すのもたいへんだろうってな?」
「┄そうか、すまない助かった」
「いや、いいって。それにコイツらも生徒会だから、もとより手伝うき満々だったからな」
生徒会って
あー! そういえば、ゲームのなかじゃ、攻略対象者どもは生徒会に所属しておったな
あまり関心なかったから、コロッと忘れていたよ
そのあとはルドルフ様の指示のもと、攻略対象者どもは、テキパキと要領よく動き魔物の死や捕縛を繰り出して、片付けていった。
ときおり攻略対象者達が、私に安否を気にしていたようだが、お礼を言うのは憚れたものの、お礼を言えない器の小さな私ではないため
「助けて┄くれて、ありがとう」
と告げて笑顔をサービスしてやれば、何故か?
妙に驚いたり、頬を赤らめたりされた。
何故に驚ろく、何故に頬を赤らめる?
理解できない攻略対象者どもの反応に、意味がわからんと思っていたら
近くにルドルフ様が来て、私を背中に隠された
唐突にどうしたのか? と疑問に感じたけれど
何か理由があるのかも
「あのう┄ルドルフ様、どうしたんですか?」
「いえ、彼等と話がありまして」
「そうなんですか?」
「はい、ですので┄少しお待ちください」
妙に優しげに話されて、余程、重要な話があるのだろうと思い、素直に返事を返す
ルドルフ様は私の返事を聞いたあと、ツカツカと攻略対象者達に近づき、会話をし始めた。
見ていると何故か、ときおり顔色が青ざめたり、必死に言い訳をしてる素振りに何の会話をしているんだろうと、気にはなったが
私が邪魔する必要もないため、どうしようかと思って辺りを見回すなかで、戦闘後の状態は荒れているため
近くに咲いていた花が傷んでいるのを発見し
私はしゃがんで治癒魔法をかけてあげた
するといくつもの花が回復し、ソヨソヨと風に靡かれ揺らめいている姿に、花はこうでないと、と思い微笑んでしまう
そんなときだ、私の上から影が差す
なんだ? と上を向けば
なんと近くに攻略対象者四人とルドルフ様が私を見ていたのです。
「どうかしたの?」
あまりにも突飛な様子でいたものだから、首を傾げて尋ねたら、みんなして、そっぽを向き小声で何か呟いていたようだったが
私には聞こえず、余計に疑問をもつものの
立ち上がり攻略対象者達は無視して、ルドルフ様に向いた
「┄お話は終わったのですか?」
「┄┄え? あ、ああ。今から捕縛した魔物を連れて行くことになった」
え! それじゃあ、もうルドルフ様と別れることになるんだ
素早く解決したからだよね。
ちょっと寂しいけど、また会えるかも
うんん会えるかもではなく、会える約束を取り付けたいな
そんな気持ちでルドルフ様を見れば、何故か攻略対象者達が深い溜め息が私の耳に入り、次にルドルフ様が苦笑していた
そして私の頭を優しげに撫でて
「┄なあ、カリーナ嬢、明日また会えないだろうか?」
「え、え! そんなの、うれ┄┄いや、会えるのですか?」
あまりもの衝撃的な言葉に、一瞬だけ本音が漏れそうになり、押し止めて聞き返せば
「会えますよ。あと貴女の魔物からのマーキングを消さないと行けないので、明日の昼休みに迎えにいきます」
あ┄マーキングを消すためですよねぇ~
まだ、そんなに会っていないし、ルドルフ様はゲームでも真面目だから、色恋ごとは言わなかたっけ
クッ、余計な期待は身を滅ぼすわね
出来るだけ少しずつアプローチしよう
うんうん、と一人で納得し
「あ、はい。では明日にお会いしましょう、では私、同行せずとも良いでしょうから、寮に帰りますね」
自然な解散の雰囲気に、ルドルフ様へと別れの挨拶をしてみたら
「いえ┄もう少し同行して下さい」
「え?┄何かあるのですか?」
「あります」
急にルドルフが短く言うなり
近くにいる攻略対象者達に爆弾発言のような牽制のような雰囲気を纏い
「┄今日の所は、彼女の時間は私の物だ。誰にも触れさせんからな」
「うわあ~怖いなルドは」とヴィンセント
「はいはい、わかってるよ」とサルファン
「┄僕のカリーナだから、ルドも触るなよ!」とシリアル
「今日は譲ってやる」とジャックスト
それぞれがルドルフ様に言っていた。
ルドルフ様は、そんな四人に不適な笑みを浮かべて私の方向に向くと
「では┄少し歩きますが宜しいですか?」
え⁉ でも、魔物はいいの?
と疑問を感じていたけれど、ルドルフ様の手元には、魔物がいなくなっており
近くにいる攻略対象者達を見れば、それぞれに魔物を持ち、歩き去っていく姿が入った
左右を見比べ、私は動揺のあまり落ち着かなくなってしまうが、不意に手を触れられて私をルドルフ様の方向に向けられた。
「私に時間をくれたのですから、他所の殿方を見ずに私だけを見てくださいカリーナ嬢」
と甘く優しげな声音で言われ、マジマジとルドルフ様を見てしまえば、まるで魅了されるような、色気がルドルフ様からして
胸がドキドキとヤバイぐらいに早鐘を打ち出し
顔が赤くなり、上下にコクコクと頷くのでした。
そんな私にルドルフ様は嬉しげに笑み
では、行きましょうか?
と手を繋いだ状態で歩いて行ったのです
そしてこのときに気づいていなかったのです
私とルドルフ様の姿を偶然、ヒロインに見られていたことに
「┄┄なんなわけ、あの女! 回りからチヤホヤとか、意味わかんないんだけど‼」
「それに、ルドルフ様を口説くなんて、隠しキャラを後で落とそうとしたのに、ムカツク!」
ギリギリとヒロインは口で爪を噛みカリーナを見つめていた。
◆◇◆◇◆◇
ルドルフ様が連れて来てくれたのは、学園のなかにしかない、植物公園広場だった
どうして、このような場所に連れてきたのかと、着いて早々に思うなと同時に、人気がないことが、余計に緊張してしまい
手を繋いだ状態が、半端なく恥ずかしい
くっ、ゲームにない展開は、心臓に悪いわぁ~
などと考えながらルドルフ様の動向を待っていると、ルドルフ様は少しの間を置いて
私の方向を向くなり笑みを浮かべ
「そこのベンチに座りませんか?」
と声をかけられ、私は頷き互いに横並びに座れば接触面が狭まり何故か近くにルドルフ様が座っている。
なんなんでしょうか?
このイベントのような展開は!
無駄に場の雰囲気は静かで、二人っきり
そして互いに横並びにベンチに座る男女
これっていったいなにごと! 誰か説明をプリーズ!
ドキドキする鼓動を誤魔化すように、心のなかで葛藤しているとき、手はまだ繋いだままでいるのは恥ずかしくて、手を離そうとしたら
「┄私と手を繋ぐのは、嫌ですか?」
と素早くルドルフ様から指摘され、戸惑いが走る、嬉しいけど、何で? そんなに甘く言うんです! と突っ込んで聞きたいが、イチイチ動揺するのは、何だか負けた気分になり
「┄いえ、このまま繋いだ状態では、ルドルフ様のほうが迷惑かと?」
出来るだけ冷静に対応する私に、ルドルフ様は何故かクスッと笑い、首を振り
「迷惑などありませんよ、逆に貴女の時間を貰い、手を繋いだなど役得ですから」
と恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなく告げられ
私のほうが照れた。
なになになに! それは、私をキュンキュンさせて何をさせたいのですかルドルフ様!
落ち着け、きっとルドルフ様は深い理由もなく言っているのだ。深呼吸よ私!
冷静になろうと、気持ちを落ち着けようと深呼吸して、ルドルフ様を見て
「えっと、迷惑でなければ、いい┄です」
と言うのが精一杯だった。
ルドルフ様は私の言葉を聞いて、妙に照れくさそうな表情の中には、嬉しそうな感じがして
もしかして私のことを
なんて、勘違いしてはいけないわよね
ルドルフ様は結構、優しい殿方なんでした。
きっと、いや、たぶん、私の事を気を遣っていれのでしょう。
先程の戦闘のあとなんですから
少し怖い思いに巻き込んだ礼だと、そう思うことにした、出ないと胸のドキドキとキュンキュンが止まらないから、恥ずかしくて死ねる
「所であの┄話でもあったのでしょうか?」
この甘くなるような雰囲気を打破しようと聞いた
「話ですか? そうですね┄私は貴女に話があるわけではなく、側にいたいのです」
「┄え、側にですか? 何故と聞いても宜しいでしょうか?」
「私は、いつも貴女が彼等と話しているのを、昔より見ていたのです。とても明るくて、何事も一生懸命な姿を、そして相手を心から思い行動している姿に、その場所に私もいたいと」
「カリーナ嬢、私を貴女の側にいてもいいですか?」
ぎゅっと私の方向を向いて話してくるルドルフ様は、強い眼差しを私に向けて射抜くように懇願してくる
なんですか? 口説いているのですか?
それはまるで告白のようでは、ありませんか⁉
胸中には、色々と突っ込んでしまうけれど、口からは「┄側になら、いつでもいい┄です」と素直に告げていた。
するとルドルフ様は立ち上がり、私の前に来るなり、膝をついて
「┄では、貴女の側にいさせて、貰える証を下さい、手をカリーナ」
ルドルフ様は私の名前を呼び捨てにした。
みゃあ、恥ずかしいぞ!
私は手をだしたら、ルドルフ様は手の甲にチュッと口付けをして、立ち上がり私を見つめ
「┄証を貰い、私はとても嬉しいです」
と優しい笑顔が私に向けて貰い、ドキッとする
「えっと、はい」
こうしてルドルフ様とは、側にいることになるのだが、ルドルフ様の笑顔に隠された欲望は、のちのち私へのアプローチへの宣戦布告だと知ることになるのは、ずっと先の話となる
一緒に過ごし、時には攻略対象者とのいざこざやヒロインの暴走、そして私の秘密など
ルドルフ様との安らぎや側で眠る姿に恋願うひをいつの日か、私は思うとき運命は動いていくのです。
これにて短編の話は終わりです。
ここまで長く読んで下さり、感謝しかございません。
もしも、読んでみて連載の言葉があれば、いつか書きたいと思います。