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じだらく魔女の森のレシピ  作者: 秋野 木星
第一章 自堕落魔女の森のレシピ
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お鍋の湯気は幸せの香り

寒い日は・・・。

 寒くなった夕方、魔女のラクーは「今日はお鍋ね。」と思いました。鍋物が大好きなダンナーはいつもより早く帰って来ました。そろそろ用意をした方が良さそうです。


先日、珍しいことに娘のネムルーと一緒にスーパーへ買い物に行きました。そこでネムルーがムコーのお気に入りの金色の麦ビールをカゴに入れた途端に、後ろから声をかけられたのです。

「お買い上げありがとうございます。今日はキャンペーンをやっているんです。くじを引いて行かれませんか?」

また何かいらないものをくれるんだろうなーとネムルーは思ったそうです。ラクーはティッシュか柿の種かなぁと思いました。


ところが何も考えずにネムルーがひょいと引いたくじが、なんと一等賞だったのです!


鍋の素パックが三種類、他にも何やら詰め合わせのバッグを渡してくれました。

「・・・こんなところで運を使い果たしちゃったわ。」

ネムルーがそう言うのも無理はありません。うちではダンナーとお嫁に行った次女のヨムリンがくじ運担当なのです。ネムルーとラクーはカスばかり引くので滅多にクジを引かないのでした。


ほくほくの笑顔で帰ったその日はキムチ鍋をしました。今日は鍋の第二弾でとんこつ鍋をする予定なのです。


小さいほうの土鍋にとんこつ鍋の素をザブンと入れます。勢いが良すぎて、ちょっとこぼれてしまいました。さっきガスレンジをきれいにしたばかりなのに、もう一度台ふきの登場です。でもリフォームして掃除のしやすいガスレンジになったから、こういう失敗をよくする慌て者のラクーには助かります。


それを火にかけて、キャベツのざく切りを入れます。煮立ってきたら鶏のつみれをスプーンですくって玉にして入れて、豚肩の切り落としも入れます。絹豆腐を一丁入れて最後にえのき茸ともやしを一袋、ラーメンも投入してふたを閉め、穴から湯気が出てきたらハイッもう出来上がり~。

とんこつ鍋の完成でーす!


「ご飯だよー!」大声で二階に声を掛けます。

ネムルーとムコーがのんびりと二階から降りてくる間に、鍋はグツグツと煮え続け、キャベツが丁度いい硬さに仕上がりました。


男たちは笑顔でたっぷりと肉やラーメンを器に盛っています。ネムルーとラクーも負けていません。ハフハフ熱いーと言いながら、どんどん鍋の具材をさらっていきました。

この後が我が家の鍋本番です。

具材の旨味が溶けだした汁を使ってダンナーがお雑炊を作ってくれるのでした。


それの美味しかったこと!!


子持ち昆布、たくわん、梅干し、しば漬けに明太子高菜。いろんな漬物をお供に何杯もおかわりしてお雑炊を食べましたよ。

お腹が一杯になると、幸せになりますね。(^o^)☆彡


ごちそうさまでした!

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