ハワイの話
今日は外国旅行の話です。
ラクーが「本好きエッセイ」の最後に書いた話を覚えていますか?
夢を叶えた話です。
ラクーは「赤毛のアン」の故郷、カナダのプリンスエドワード島へ行きたかったのですが、ダンナーが外国は銃があるから危険だと嫌っていたので、新婚旅行で行けませんでした。
徐々にダンナーの意識を改善するために、最初にハワイに行くことにしました。
ハワイ⇒オーストラリア⇒カナダ
という道筋を辿って、やっと念願のプリンスエドワード島へ行くことが出来たのです。
オーストラリアとカナダのことは、拙作「ハニームーン紀行」に詳しく書いたので、今回はハワイについてお話しましょうかね。
長女のノンビリーが小6、双子のヨムリンとネムルーが小4の夏休みに入る終業式の日に、ラクーたち一家五人はハワイに旅立ちました。
これは飛行機料金や宿泊費の一番安い時を狙っていたのです。
為替相場も「円が高い今だっ!」と思ったのです。ラクーらしいですね。(笑)
7月19日の夜に大阪空港を出発したのですが、ハワイのホノルル空港に着いた時には、日付が元に戻ってまた19日の早朝でした。ハワイというのは遠い所です。
乗り物酔いと時差ボケで女4人はフラフラでした。
空港の出口でいい匂いのするレイを首にかけられたのですが、写真を見ると皆顔が死んでいます。19日が長すぎますよね。(;´Д`)
ツアーと言っても他の団体客がいなかったので、迎えに来てくれたのは日系二世のおじさんが運転するリムジンでした。
この人がいい人で、日〇のこの木なんの木を教えてくれたり、ハワイのことを色々と話をしてくれました。
風の丘「ヌアヌ・パリ」⇒「カメハメハ大王」⇒ショッピング
と連れ回されたのですが、途中で皆ダウンして、早々に1週間宿泊するコンドミニアムに連れて行ってもらいました。やはりハワイに着いたら「寝る」というツアーにしなくては身体が持ちません。
安さだけでコースを選んではいけませんね。(^_^;)
コンドミニアムは広いバストイレ付きのベッドルームが二つ、二十畳以上はありそうなリビング、洗濯機やダイニングキッチンもついている超豪華マンションでした。ワイキキビーチが見えるベランダもかけっこが出来るぐらい広いのです。
キッチンには台所用品が揃っています。一番驚いたのはディスポーザーでした。生ごみが砕かれて排水溝へ流れていくので、生ごみの処理がいりません。Σ(゜Д゜)
ハワイに行ったのは24年前ですから、アメリカの豊かさがよくわかりますね。
何と言っても巨大先進国です。
田舎のとっぽん便所、それも家族にトイレは一つだけ。四畳半の台所。六畳のテレビの部屋。
こういう所で暮らしていた人間にとってワイキキビーチのほとりのマンション生活は顎が外れるぐらいの衝撃でした。ダンナーはこの生活の中でやっと家の建て替えを検討する気になってくれました。
さて肝心の観光ですが、一番良かったのはホテルのプールとキングズ・ビレッジというショッピングモールです。
この年の夏は日本が水不足で、小学校のプールが使えませんでした。娘たちはスクール水着を着て、プールとワイキキビーチを水着のまま往復していました。朝から晩まで1日中真っ黒になって嬉々として泳ぎ続ける子ども達。ダンナーはサングラスをかけてビールを飲みながら、リクライニングチェアでくつろいでいました。(´∀`*)
ショッピングモールは安くてデザインの変わったものがたくさん置いてありました。女4人のムームーもここで買いましたし、ラクーはイヤリングをたくさん買いました。今でも使っています。
《地元のバスを使ったり歩いたりして自力で安く回った観光地》
★ ワイキキビーチ・・ホテルのすぐ目の前だったので、夕陽を見たり夜の音楽を聴きに散歩に行ったりしました。
★ ホノルル動物園・・歩いて行きました。田舎のお安い動物園です。
★ シーライフ・パーク・・地元のバスに乗って水族館へ。女の人が運転手で、バスの陰で立ったままお昼のサンドイッチを食べているのにびっくりしました。
★ ハナウマ・ベイ・・熱帯魚が泳いでいるのを見ました。
★ カピオラニ公園・・フリーでコダック・フラショーを見ました。かき氷のシェイブアイス(七色の蜜がかかっている)が美味しかったです。
★ ドール・パイナップル社・・アメリカ人ばかりが乗っている無料バスで行きました。無料のパイナップルジュースが美味しかったです。
《ツアーのオプションを頼みました》
★ 潜水艦アトランティック号に乗る。・・熱帯魚を見るどころではありません。台風が近海にいたので海が荒れて船の揺れが激しくて、吐き気をこらえることだけを考えていました。(;´Д`)
一番喜んだのはダンナーです。潜水艦のある場所に行くまでに乗る船が波を飛び越えるたびに「ヒャッホー!」と喜んでいました。
青い目で金髪の女性クルーがカッコ良かったです。制服がキマってました。
★ 目の前で焼いてくれるステーキレストランに行きました。・・ケープカナデラルから来ていた老夫婦のカップルと同じテーブルでした。おばあさんの英語はわかったけど、おじいさんの英語は何を言っているのかちんぷんかんぷん。英語にも訛りがあるということを知って衝撃を受けました。
最後に現地に行かないとわからなかったエピソードを二つあげてみましょう。
☆彡エピソード 1
ワイキキビーチからバスタオルを羽織って「寒い寒いっ!」と言いながらホテルに帰っていた時のことです。
すれ違った外人の男の人に、笑いながら「Are you cool?」(君たち寒いの?)と聞かれたのです。
ハワイは思っていたより寒かったんですよ。
でも外人の生英語のスピードは速いんですっ。
私には「ア クゥ?」としか聞こえませんでした。三歩行き過ぎて、やっと「アー・ユー・クール?」と聞かれたことに気づきました。日本に帰ったらリスニングの勉強をしなくちゃダメだなと思ったのです。
そして外人には胸に日本語で名前が書いてあるスクール水着が人気でした。「オゥ、プリティ!」と写真も撮られてました。わけわからん感覚ですね。ラクーの妹はスクール水着をハワイに持って行くなんてダサすぎると心配していたんですが・・。
☆彡エピソード 2
この旅で一番外国を感じたのは、マク〇ナルドでした。(笑)
なんせバリューセットどころかビックマ〇クも何もないのです。スマイルどころか睨みつけられました。
まずハンバーグの肉の焼き方を指示しなければ何も始まりません。家族が5人いて英語が少し話せるのはラクーだけなのです。5人分の焼き方を考えているうちに、「もういいっ。こっちが勝手に焼くからっ。」と切れられてしまいました。
ケチャップも中の具材も何も入っていない肉を挟んだだけのパンをポイッとよこされたので、「ソースは?」と聞いたら、顎で後ろを指されました。
野菜もないピクルスもない。自分でケチャップを直接かけて食べるのです。
パンもパサパサでものすごーーーーーーっく不味かったです。
よくこれで商売になるなとある意味感心しました。
この時に立ったままサンドイッチの昼食を取っていたバスの運転手さんのことを思い出しました。
アメリカの食文化の貧しさを、ここで実感しましたよ。
狩猟民族の文化なんですねぇ。
ある意味この店の洗礼を受けていたおかげで、次に行ったオーストラリアやカナダを乗り切れたと思います。外国旅行に行く時には、日本食を少しは持っていくことをお勧めします。(笑)
※ これは一個人の何十年前の体験です。ハワイは暑いかもしれませんし、今、ハンバーガーは死ぬほど美味しいかもしれません。