表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
じだらく魔女の森のレシピ  作者: 秋野 木星
第一章 自堕落魔女の森のレシピ
5/72

洋食?和食?

今日はラクーな日でした。

好きなだけ興奮のネットの中に漂えたのです。

 魔女のラクーは、一人で勝利の美酒に酔っていました。

ここひと月以上の間、精魂を投入して書いていた「将棋エッセイ」が完結を迎えたのです。

昨日のダンナー戦に辛うじて勝利をおさめ、夜中の二時過ぎまで原稿を書き続けました。今朝起きてから見直しの改稿をしてやっと投稿できたのがお昼頃でした。


「お腹空いたわね。お昼は何にしましょうか。」

いつもは昨夜の夕食の残りを食べるのですが、昨日は外孫のポポの七五三詣でに行っていたので、娘のネムルーが作ってくれていた鍋焼きうどんが夕食でした。

うどんなのでもちろん残り物はありません。


「そう言えば食パンがあったわね。」

ラクーは食パンにバターを塗りました。その上に四角いとろけるチーズをのせます。

それを三分間トーストして、チンッと言ったら誰かの残り物のハムを二枚その上にのせます。ハムの間に先日の手巻きずしの残りの大葉が一枚あったのでそれを挟んで、上にマヨネーズをギュッと絞って、簡単ハムサンドの完成でぇーす!☆彡


栄養のバランスを取るために、真っ赤なプチトマトを二個洗って側に添えました。

コーンスープの素をピンクのカップスープの器に入れて熱いお湯を注ぎ、真っ赤なワンピースを着たミーの絵のついている陶器のスプーンでかき混ぜます。

このミーの赤い服が、コーンスープの穏やかな黄色の海の中に見え隠れするのがラクーのお気に入りなのでした。


これだけでは小腹が空きそうだったので、友達のオカベッチの学習塾を手伝った時に貰ったバターケーキをひと切れ切って、ピンクの小皿にのせました。

飲み物は栄養ゼロの炭酸飲料とほろ酔い気分になれるブドウのチューハイです。

「栄養がゼロだなんておかしな飲み物ね。またそれを高いお金を払って買う者も買う者ね。おかしな世の中だわ。」


ラクーはゼロ飲料を飲むたびに感じることをブツブツ言いながら、昼食セットをお盆にのせて座敷のパソコンの前まで運んでいきました。昼食を食べながらブクマした小説を読んでいくのが、ラクーの習慣なのです。今日はブクマ小説を読み終わる度に、自分のホームページに届いていたお祝いのコメントや感想に返事を書いていました。

なんと「魔女のレシピ」に初めてのレビューを貰っていたのです!

「将棋エッセイ」の完結と「魔女のレシピ」へのレビューのおかげで、ホームページへいつになくお客様が来てくださっていたのでした。☆彡


今、ネットでは企画ものの投稿が続いています。

「秋冬温かなお話企画」も良かったけれど「秋の恋」の企画も盛況のようね。これは読む楽しみが増えたわ。

ラクーは、久しぶりに集中して読み専をしていったのでした。


 

 今朝は、起きて見るとキッチンの大理石の上に一枚のメモがのっていました。


お母さんへ

ムコーと一緒に昨日買って来た長芋をとろろご飯にして夕食に食べたいと思っています。

ムコーも楽しみにしているようなので、夕食には新米を焚いておいてください。

                       ネムルーより


今日はネムルーとムコーが夕食を作ってくれるようです。

とろろご飯か・・・青空のもとで食べるテレビ番組でついこの間放送していたものじゃないの!

ダンナーも「うまそうだなー。」と唸って観ていたものです。

たぶん喜んで仕事から帰って来ることでしょう。


「ご飯ができたよー!」

の声にキッチンに行ってみると、純和食だと思っていたのに和洋折衷の献立でした。


【今日の夕食】

★ 粘り気のある新鮮なとろろ芋のすりおろし

★ 煮込みハンバーグ

★ ゴボウとニンジンとコーンのマヨネーズサラダ


新鮮なとろろ芋をかけた炊き立ての新米が美味しかったことといったら。

もうつるりんと頬っぺたが落ちそうでした。


そしてニンジンが嫌いなはずのネムルーがパクパクと自分の作ったゴボウサラダを食べていることにもびっくりしました。

ネムルーが作ったにしては驚くほど大量のニンジンの千切りがサラダの中へ入っています。

「これは新婚でアパートにいた時に、よく作ってたんだよ。」

と平気な顔で言うのです。味のアクセントはシーチキンと乾燥オニオンのフリカケでした。


末っ子のネムルーも大きくなったものです。


ラクーは、ダンナーとそっと目を見交わしたのでした。

レビューをありがとうございました!☆彡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ