表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
じだらく魔女の森のレシピ  作者: 秋野 木星
第一章 自堕落魔女の森のレシピ
48/72

旧正月の晦日

今日も賑やかです。

 1月14日に、ラクーの家では誕生パーティーが催されました。

お嫁に行っている長女のノンビリー、その子供のハシルンとポポ、この3人が1月生まれなのです。


ラクーが考えたその日の献立は三つです。

【誕生パーティーの昼食】

★ ビビンバ・・・前の日にひき肉の甘辛いためを作っておきました。

★ おでん・・・当日の午前中に掃除をしながら煮込んでいました。なんとハシルンもポポも牛すじが好物なのです。喜んでパクパク食べてくれました。

★ たこ焼き・・・先日食べたのが美味しかったので、ネムルーとムコーに作ってもらいました。こちらにはママンも手を出していたので、グッジョブでしたね。


これに、ノンビリーが自分で作って持って来たシフォンケーキが加わりました。

★ ヨーグルト入り生クリームのシフォンケーキ・・・これには缶詰の果物と実家のママンが持って来てくれた大粒のイチゴがのせられました。


ラクーはあれこれとたくさん食べたので、ケーキはもう入らないと一度は辞退したのですが、食べてみるとふわふわで軽くてペロリとお腹に入ってしまいました。(^_^;)

年寄りのパパンとママンにも脂っこくなくて食べやすいと大好評でした。バターが入ってないこととヨーグルト入りの生クリームが軽く食べられたポイントのようです。


そのママンですが、インフルエンザもすっかり治って孫・曾孫たちの様子を嬉しそうに見ていました。赤ちゃんのポッチャリも抱っこすることができるほどでしたので、一安心しました。


赤ちゃんのポッチャリはバック走法で這い始めていました。おでんの大根を潰しておかゆと一緒に食べていたので驚きました。下の歯茎にうっすらと歯が顔をのぞかせていたんですよっ。他所の子は大きくなるのが早いですねぇ。


 今回、一番長く一緒の時間を過ごしたのは二人目の孫のポポです。

ラクーとダンナーは3日ほど前に3人にあてて手紙を出していました。ハシルンがよくばあばに手紙を持って来てくれるので、そのお礼も兼ねて誕生祝いの手紙を郵送で送ったのです。

その手紙に一番反応を返してくれたのは意外にもポポでした。


ハシルンは鉄道ファンの鉄ちゃんなので「鉄〇」という雑誌を定期購読しています。なので自分にくる郵便物にある程度慣れていたのでしょう。

ポポは自分に来た初めての手紙に感激したのか、リュックサックに入れて持って来ていました。

家に来た途端に、ポポは「ばあば、こんな手紙がきたんよー!」と見せてくれました。(笑)

知ってますけどね。ばあばとじいじが書いて送ったものなので。(〃▽〃)

ノンビリーによると会う人ごとに自慢して見せて回っているようです。そこまで喜んでくれて良かったですわ。


3歳になったポポは最強におしゃべりになっています。

ハシルンは言葉が遅かったので「3歳児ってこんなにしゃべったっけ?」と皆が疑問に思うぐらいしゃべります。大人の会話の中にも入って来るので、「あなたは本当に3歳なの? 高校生の間違いじゃなくて?」と皆に突っ込まれています。


孫と遊び疲れて、しばらく寝転ばせてもらおうと自室のこたつに引っ込んだ時に、何故かポポがついて来てしまいました。

絶え間なくしゃべりながらポポが工作を作っているのに少しの間付き合ってから、「ばあばは疲れたからちょっと休むね。」とこたつに入ったのです。

すると「ポポちゃんもばあばと一緒に休もおっ!」とポポがすぐ側に入って寝転びます。


小さな身体と一緒に寝転びながら、なんだか懐かしい思いにかられたのです。

遠い昔にもこんなことがあったなぁと。

「ねぇねぇばあば・・・・・。」途切れることのないポポの元気の塊のようなおしゃべり。それはこの歳まで生きてきたばあばへ送られた勲章のようなものなのかもしれませんね。

そんなことを思った誕生パーティーの出来事でした。


良い誕生会ができました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ