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じだらく魔女の森のレシピ  作者: 秋野 木星
第一章 自堕落魔女の森のレシピ
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たまげた有機ELテレビ

こういう日って、ウキウキしますね。

 今日は新しいテレビが来る日です。

先日の日曜日に村の電気屋さんで買ったテレビを娘のネムルーとその夫のムコーは首を長くして待っていました。


ラクーは、あまりテレビを観ないのです。普段は、ほとんど一日中パソコンの前に座っているのでした。「小説家になろう」にホームページを持っているラクーは、日がな一日小説を読んだり書いたりしているのです。

最近はそれにネット将棋で戦う時間も入ったのですが・・。


夫のダンナーと娘のネムルーがテレビ派、お婿さんのムコーとラクーがネット派なのです。それなのに何故ムコーがテレビの到着を心待ちにしていたかというと、新しいテレビにはWi-Fiと連動できる機能がついていたのでした。それが一体どういうことなのかラクーには全然わかりませんでしたけど。


 電気屋さんが二人でやって来て大きなテレビを設置してくれたのですが、最近はテレビが自分で何もかも設定をやってしまうのです。電気屋さんは郵便番号と電話の市外局番を入れただけでした。説明書までテレビの中に入っているというのですから驚きです。

そしてブルーレイの機械とも連動してスイッチのリモコンが一つですむようになっているんですって!

本当に魔法のようね。

魔女のラクーでも見たこともない魔法でした。


電気屋さんがにこやかに帰って行った後、ラクーは居間のソファに座って久しぶりにテレビをつけてみました。

画面が大きい。そして臨場感のある迫力の映像。

・・・まるで映画館に来たようです。


有機ELとかいう技術で、色が鮮明に観えます。

猫の毛の一本一本、おじいさんの皺の一つ一つ、綺麗なお姉さんの毛穴やオデキまですぐそこに現物があるかのように映し出されます。

自転車に乗って走っている動きもぶれずに見えますし、その走っている地面の湿り具合や石ころの一つ一つがよくわかります。


これは高度な魔法ね。

魔女のラクーは、またまた感心してしまいました。


ちょうど衛星放送で、若くして夭折した将棋士の人生を描いた映画をやっていましたので、ついついラクーは夕方までその放送を観てしまいました。

こんなことはここ何年も無かったことです。

実はラクーの心の師匠、佐藤康光プロがチラッと映ったのです。それに主役の二人もフレッシュな演技で頑張っていましたからね。ついつい観入ってしまったのもしょうがありません。


 娘たち夫婦が仕事から帰って来ると、夕食そっちのけで新しい玩具(てれび)に夢中です。

Wi-Fiの設定をすると、二階で録った番組も下のテレビで観ることができるようです。ムコーは携帯でチャンネル操作をしたり、携帯で撮った動画をテレビで再生させたりしています。

ムコーが先日取ったばかりの甥と姪の姿を大きな画面いっぱいに再生してくれました。

おかげで、孫たちの可愛い姿が無線で鑑賞できました。


その後で夕食を食べながら、娘が録画していた「三月のラ〇オン」のアニメを観ていたら、アニメ業界の努力がよくわかりました。

画像も表現手腕も進みましたねぇ。

腕のいい魔法使いがたくさん育っているようです。

ラクーはうんうんと頷いて、21世紀を実感しましたよ。


「やれやれ、技術は日々進歩しているんだねぇ。」

電気を見つけた人、テレビを始めて作った人、様々な偉人たちの恩恵を受けて今があるのだなぁ。

ラクーは多くの人たちに感謝してしばし感慨にふけったのでした。



《今日の夕食》

★ 北の恵み、皮付きポテトの素揚げ

★ 味噌漬けオークのステーキ

★ 具だくさんの野菜スープ

★ トマト

★ キャベツのザワークラウト


最後のキャベツ料理なのですが、本当は千切りキャベツを作るつもりで、フードプロセッサーにキャベツを入れてみたのです。それがスライスどころか、木っ端微塵に切れてしまったのです。(^_^;)

それで急遽、ザワークラウトを作ることになったのでした。(笑)

塩でたたんだキャベツをざっと水洗いして絞ったものに、砂糖・酢・塩少々・マヨネーズに粒マスタードを入れて、簡単ザワークラウトの出来上がりですー。☆彡


キャベツをフードプロセッサーに入れてはいけません。後の掃除も大変でした。ラクーの家では大根おろし器と化しているフードプロセッサーに光明を見出したかったのにねぇ。

残念でした。^ ^


明日はどんな日なんでしょう。

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