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じだらく魔女の森のレシピ  作者: 秋野 木星
第一章 自堕落魔女の森のレシピ
19/72

お出かけ

秘密の暴露というのは面映ゆいものです。

 今日は友達のオカベッチとお出かけの日です。年に何回か二人でアイ店にブラブラと出かけるのが恒例になっているのです。

魔女のラクーは、なろうでお話を書いていることをずっと秘密にしてきました。家族に話したのも半年以上経ってからでした。オカベッチにも、もちろん話していません。

でも、そろそろ話しておいたほうがいいかなぁ~と思って、思い切って打ち明けることにしました。


ラクーが朝の水やりを終えて、ぼんやりと畑を眺めていたらオカベッチが車に乗ってやってきました。

いつもより早く来ることが出来たようです。


オカベッチとはラクーが大昔に仕事をしている時に出会ったのですが、なぜかずうっとつき合いが続いています。

子沢山の家族、趣味、興味のある店がよく似ているからなのでしょうね。それにめんどくさがりやのラクーは滅多に誰かにコンタクトを取らないのですが、オカベッチは定期的に友達に電話をする性格なのです。このオカベッチがマメなところがつき合いの続いてきた所以(ゆえん)でしょう。


そして趣味の手芸やガーデニングは、お互い歳とともにものぐさになってきているのですが、まだ「本の交換」は続けているのでした。


「ラクー、今日持ってきた本は本当に面白いから絶対読んで!」

開口一番のこのセリフは久しぶりです。よほどのお勧め本を手に入れたのでしょう。これは楽しみになって来ました。

オカベッチが持って来たのは「平凡なる皇帝」(作 三国司 出版 一二三書房・サーガフォレスト)です。前回の時代小説とはだいぶ趣向が違います。(「本好きが勧める本当に面白いよみものについて ーマンガ・児童書・恋愛もの なんでもござれのエッセイですー」参照)これはゆっくり読ませて頂くことにしましょう。

(* ̄▽ ̄*)

ラクーの方は、古本屋で仕入れてきていた恋愛小説を貸し出しました。ラクーはまだ読んでいませんが、これらの作家の別の本を読んでいるので中身的には問題ないはずです。


ラクーの家でコーヒーを飲みながら近況を報告し合うと、早速、(けいよん)に乗ってお出かけです。


アイ店では年末セールの一部が早くも始まっていました。

オカベッチが掘り出し物の服を買うためにレジに並んだので、ラクーはお先に本屋へ行くことにしました。

そこで、北村薫の文庫本が出ているのを見つけたのです!

今日は本運がいいようですね。


昼食の「エビ飯Kセット」は少し味が濃い目だったのですが、ラクーの気持ちはこれから読む本のことを思ってホクホクでした。

最後に食材コーナーで買い物をして帰りました。今回ラクーは「黒ゴマチキン」というものを買ってみました。オカベッチはいつものように新発売の変わったジュースを買ったようでした。


アイ店からの帰り道に、ラクーがなろうで書いていることを打ち明けたのですが、以前からなろうの作品をよくオカベッチに勧めていたので、ラクーの行動は予想の範囲内だったようです。(笑)

ただ40作品も書いていることには驚いていましたが・・。ちょっと恥ずかしいですが、サイトの紹介もしてしまいました。(*ノωノ)きっと今頃、腹を抱えて笑いながら読んでいることでしょう。



 今日は一日中遊んでいたので、夕食は簡単にできるものにしました。

【寄せ集め夕食】

★ レンコンの卵とじ・・・水でさらした扇型の薄切りレンコンを油で炒め煮にする。甘めが強めの醤油味。汁がなくなったら最後に卵でとじて出来がり~。

★ 新鮮ブロッコリーの塩ゆで

★ 黒ゴマチキンのグリル焼き・・・皮がパリッと仕上がってダンナーに好評でした。ガスレンジのグリルで焼いたのはネムルーのアイデアです。これは正解でした。

★ カレーの残り

★ 間引き大根葉のふりかけ・・・塩ゆでした大根葉の水けを絞って細かく切ります。それをサラダ油で炒めます。きつめのアジシオと味の素、少量の胡椒とゴマ油で味付けして出来上がり~。新米のご飯にぴったりでした!ムコーはお代わりをしていましたよ。

★ デザートはママンに貰った柿・・・これも美味しかったです。


ムコーが「クリスマスケーキの予約をしました!」と言うのでびっくりしました。

もうそんな時期になったんですね。

今年はクリスマスイブが日曜日だからあちこちでパーティが開かれることでしょう。サンタさんも忙しくなりそうです。


実は今日、オカベッチと一緒に猫のマークで有名な女の子ショップを覗いてみたのです。

世界中のジジババたちも楽しく忙しくなりそうですね。(笑)

家族のプレゼントは何にしましょうかねぇ。☆

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