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じだらく魔女の森のレシピ  作者: 秋野 木星
第一章 自堕落魔女の森のレシピ
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すきやきソング♪

料理には思いもかけないことが起こります。

 買い物に行った魔女のラクーは、今日は何のご飯にしようかしらと考えました。

スーパーの中をブラブラ歩いている時に、「クラムチャウダーの素」を売っているのを見つけました。

「まぁー、最近はこんなものも売ってるのね。」

うちの長女のノンビリーと次女のヨムリンは貝類が苦手なので、なかなかこういうものを料理をする機会がありませんでした。

反対にネムルーとムコーは貝類が大好きなのです。二人で季節を追って、牡蠣(かき)などを現地に食べに行くぐらい好きなのでした。


「そう言えば、この間二人がクラムチャウダーが食べたいねと言っていたわね。」

ラクーは人生で一、二度しかクラムチャウダーを食べたことはありませんが、今日はそれに挑戦してみることにしました。アサリのパックを買って、一緒に食べようと考えたピザパンの材料もカゴに入れていきます。

「最後のパプリカが畑になってるから、あれをピーマンの代わりに使いましょう。」


その後でママンにもらっていた白菜のことを思い出しました。

「白菜があるからすき焼きもいいわね。ネギも畑に生えてるし。その材料も買って帰りましょう。」

ラクーはたくさんの荷物を持って、(けいよん)に乗って帰りました。


 夕方にネムルーが帰って来たので、「クラムチャウダーとすき焼きとどっちがいい?」と聞いたのです。するとネムルーは「やったー!すき焼き食べたかったんだぁー。」と言うのです。

「・・・・・・・・。」

クラムチャウダーが食べたいと言ってたんじゃなかったの??(;´Д`)


結局、今日は「すき焼き」になりました。(^_^;)

すき焼きはダンナーが味付けしてくれるのでラクチンです。ラクーは野菜だけを切ったのでした。ところがラクーが畑のネギと格闘している間に、すき焼きはぐつぐつとホットプレートの上で煮込まれていました。

なんとかネギを入れたラクーは安心して出来上がったすき焼きをつつきました。

甘辛い味が染み込んで美味しかったですー。ラクーとムコーの卵もホットプレートの上でほどよく半熟になっていましたしね。(ダンナーとネムルーは生卵派です)


その時、何か具材が少ない感じはしたんです。

けれどのんびり屋のラクーはそのことを突き詰めて考えませんでした。

朝起きて冷蔵庫を開けてビックリ Σ(゜Д゜) なんと焼き豆腐と糸こんにゃくが使われないまま居座ってるじゃありませんかっ!

「・・・・・、入れてない。せっかく買ってたのにっ!」

「何か別の料理に使うしかないな。」

ショックを受けて叫ぶラクーに、ダンナーは冷静な一言です。


翌日は冷たい雨が降っていましたが、ラクーはヘアカットに行ったついでにもう一度スーパーへ行って、糸こんにゃくのために「たらこ」を買って来たのでした。醤油味が続くと飽きますからね。たらこスパゲティならぬ、コンニャクスパゲティをすることにしたのでした。


やれやれ。

ヘアサロンの雑誌で厚揚げを酢豚風にしている料理を見ましたが、焼き豆腐って何に使えるのだろう?

と思ったラクーなのでした。

夕食を作りに行ってきまぁーす。

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