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第三話、有名なテディベアの会社を知ってる?

こんばんは~‼

エリオットだよ。


兄弟のチーキーを紹介しようと思っていたんだけど、又、思い出したんだ。


皆は、テディベアの会社を知ってるかなぁって。


うんうん……僕が言っていた、アイデアル社、メリーソート社、シュタイフ社……。

ハーマン社を知ってるの?

ハーマン社は、ドイツのテディベア会社だよ。

どっしりとした風格のある、そして素朴な暖かみのある兄弟がいるんだ。


えっ?違うよ~?

えっと、ハーマン社は二つあって、一つは確かガスコンロの会社なんだ。

おんなじ会社がコンロと僕の兄弟を作っている訳じゃないんだ。


あ、ガンツ社。

うんうん、アメリカのテディベアメーカー。

綺麗な鮮やかな色の兄弟が多いんだ。


シュコ社?

ワァァ‼それを知ってるなんて、すごいよ。

もう、ない会社なんだ。

ヴィンテージベアが時々オークションに出品されるよ。


沢山の会社が生まれたり、消えたりしているけれど、今、有名な会社を幾つかすぐに答えてほしいと言うことになると、やっぱり、まずは、僕の生まれたシュタイフ社が最初にあげられるね。

歴史が長くて、その上一年間に作られた兄弟の数の記録を持っていることと、手づくり、そして、僕たちが怪我をしたときの、手当てをしてくれる、専門の人がいるんだよ。

そして、工場の横には博物館があって、工場で生まれた兄弟を見せてくれる。

それだけではなくて、とても厳しいチェックがあって、僕たちの兄弟は左耳にタグとボタンがあるけれど、最終の確認に合格しなかった兄弟にはタグとボタンはつけてもらえないんだ。


え?

つけてもらえなかった兄弟はどうなっちゃうかって?

捨てられる訳じゃなくて、博物館を見学した人たちが、帰る前に、耳にタグとボタンのない兄弟たちを連れて帰ってくれるんだ。

あ、無料、ってことじゃないよ?

でも、チェックの対象は、毛並みが整っているか、刺繍が丁寧に施されているか、僕たちの兄弟が本当に綺麗に可愛い姿で、家族になってくれる人たちのお家に贈られていくことを願って、してくれるから文句なんて言えないね。

それに、そういうチェックをすることで、シュタイフ社は昔からのテディベアやぬいぐるみを作ってきた誇りを守り続けてきたんだ。

すごいよね。


そして、次に有名なのは、本当は紹介しようとした友達のチーキーが作られている会社、メリーソート社。

イギリスのテディベアの会社だよ。

王室御用達って言って、イギリスの王家で認められた会社なんだって。

確か、結婚式の後のパレードには、テディベアも一緒に馬車に乗るんだって。

僕は馬車なんて乗ったことがないから、楽しいだろうね‼


あ、メリーソートと言うのは、知っているかな?

イギリスの、古い風習でね?鶏肉料理を食べたあとの骨を、取り合うんだって。

そしてその骨を手にした人にはラッキーがくるんだって。

そこから名前がついたって言うよ。


それにね、イギリスでは、こんな風習もあるんだ。

お友だち同士でわいわいと集まる場所に、13人が集まったときは、数が悪いってことで、兄弟を席に座らせて、一緒に楽しく過ごすらしいよ。

それも面白いよね。


他にもあるけれど、一つだけ、アンティークとヴィンテージの違いについてだけ、伝えておくね?

アンティークは作られてから100年以上経ったもので、ヴィンテージは100年以内のものなんだけど、テディベアの世界では、2002年まではあいまいだったんだ。

だって、僕達テディベアは、皆のお友だちだから、すぐに汚れたり破れたりしちゃうからね。

だから大体50年以上経ったものはアンティークとして紹介されていたんだよ。

で、今でもあいまいな記載をすることもあるけれど、しっかりとしたところでは、ヴィンテージって書いてあるよ。

もう、きっと新しく見つかったって言う年齢の古い兄弟に出会えることはほぼないと思う。

でも、今でも僕の兄弟たちは毎日のように、皆の元に届けられるから大丈夫。

仲良くしてね?


じゃぁ、今度こそチーキーを紹介できるように、僕もお友達のチーキーたちにお話を聞きに行くね。


おやすみなさい。

また明日。

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