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閑話休題。テディベアの歴史を観に行こう‼

おはようございます。


僕はエリオット。

そして、どうしてこんなにお昼から僕がお話ししておきたいことがあるのは、やっぱり外せないことがあるんだ。


シュタイフ社の歴史をお話しするのは、色々な情報をやり取りできるように、皆の大好きなテディベアが夜眠っている間に『インターネット』って言うものとか、僕達の写真を収める図鑑、事典を通じて、お話しするんだ。

僕は、ずっと眠っていたから、ほとんど何も知らないし、図鑑でこんにちはとご挨拶もむつかしいからね。

世界中に兄弟は一杯いる。

図鑑の兄弟だって、おしゃべりするのは英語、ドイツ語、仏語、中国、ハングル……まだまだ一杯で、僕は『ぱそこん』って言うものは、解らないんだ。

だから、教えてくれるお友達が言ってくれる言葉にわくわくしちゃうんだ。


僕がビックリしたのは、テディベアが僕の生まれたシュタイフ社で初めて作られたと言う歴史が違っているかもしれないと言うこと。


それは、テディベアと言う名前はアメリカで生み出されて、一番最初のテディベアもアメリカで生まれたって言うお話。


えぇぇ?

何で?ってビックリしたよ‼

だって、僕の兄弟は1902年に生まれたって言われていたのに……と、詳しいお兄ちゃんに教えてもらったよ。




それは、1902年の秋に、当時の大統領の第26代セオドア・ルーズベルトさんが、熊狩りに出掛けたところ、収穫がなかった……つまり、好きな猟で熊を見つけられないか探していたら、一緒に来ていたハンターが年老いた雌熊を連れてきて、


「撃ってください。とどめを」


と言われて、ルーズベルトさんは、


「スポーツ精神に反する」


と言って拒絶した、という話が広がり、熊は傷ついた子熊だったと言ったお話や、ルーズベルトさんが当時領土問題などもあって、着いていっていたクリフォード・ベリーマンさんと言う新聞記者が、風刺画をつけてワシントンポスト紙に出し、その話が広がり、風刺画を見たロシアからの移民だったモリス・ミットムさんと言う人が、ベアを作り、そして、ルーズベルトさんに手紙を送り、


『ルーズベルトさんの愛称のテディをつけて、テディベアとして売り出してもいいですか?』


ってその許可を得て、ミットムさんのアイデアル社がテディベアを売り出したと言われているんだ。


でも、歴史を詳しく見ていると解るんだけれど、1902年生まれたベアちゃんはシュタイフの人たちが作って、アメリカに送られたとあるんだよ。

そう言うと、アメリカに住むお友達が悲しいかおになると思うけれど、本当はね?


アイデアル社が初めて作ったと言うベアは、とってもシュタイフ社のベアちゃんににていたんだ。

それに、セオドア・ルーズベルトさんとの送りあったお手紙も残されていなくて……残念だね。


でも、お名前は?

と言うと、テディと言うのは、セオドア・ルーズベルトさんの愛称だったんだ。


だから、歴史的にはシュタイフ社がテディベアを、名前はアイデアル社。

これが浸透しているけれど、もしかしたら、手紙が出てきたりするかも。


僕は、兄弟が一杯いるのが嬉しいよ。

そして、皆に知って欲しいんだ。


テディベアは、本当に一杯いるんだ。

だから知って欲しいんだ。


国によっても、街にいても、テディベアはお友達。


世界中に平和を望む人は一杯いる。

傍にいて叫んでほしい。

国が違う、言葉が違う……当然言い争いや戦争もあるかも知れない。

でも、僕は戦いを続けてほしくないんだ。


眠っている間に起こったことは僕にはわからない。

でも、兄弟たちから悲しそうに、


「泣いているお友達がいるんだ」

「お友達の家族が、戦争に巻き込まれたんだ」

「何で?何で出来ないんだろう」


僕も思うよ。


そんなこと出来るわけがないって笑う人もいる。


でも、赤ちゃんが生まれて、赤ちゃんにファーストベアを贈ったときの思いを、赤ちゃんが喜んで笑うのも。

立ち上がって、つたい歩き、初めてパパやママの名前を呼んだって……忘れないでしょう?

だから、一歩ずつ歩いて愛してあげてほしい。


熱意と愛情があったら、もっと進められるのにと、泣いているお友達がいると聞いたよ。

そのお友達は自分が解らないって、怯えていて、でも、戦争も何で無くならないんだろう、もっともっと自分に出来ることは……って。

兄弟には、お友達を守ってあげてね?

僕も傍にいるよ……そう伝えて。


泣いていても何も変わらないよ。

僕のお友達だよ。

元気になったら、テディベアの歌を歌おう。

そうして笑顔になってから、一杯お出掛けしよう。


一緒だよ。


あ、次はアルフォンゾっていう兄弟を紹介したかったんだけど、その前に、イギリスのテディベアを紹介するね?

面白い兄弟だよ。


じゃぁ、また今度。


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