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第15話、レプリカベアって知ってるかな?

こんばんは‼


エリオットだよ。


今日は、お友達が、うめいてる。

骨折じゃなく、捻挫が悪化して、朝は7時に起きたのに、起き上がれなくて、必死にうつ伏せになろうと格闘しつつ、疲れてうとうとして、また起きて格闘してを繰り返して、11時にようやくうつ伏せになって這いずってたよ。

病院は?


「停留所まで歩いて電車に乗ってから、また歩いてが辛いから、明日、腰痛の病院に行く」


いや、歩けないなら救急車で行こうよ‼


「救急病院がいけない病院なの~‼怖いんだヨォぉ‼ワーン!」


ま、また泣いた!Σ( ̄□ ̄;)何で⁉

昨日仲良くなったアルが、手招きしてて、近づくと、


『母ちゃんの友人だった人がいるかもしれない病院だから、怯えてるんだよ』

『え~と……』

『耳かして』


ちょいちょい、と呼ばれ近づくと、耳元でお話……段々、聞きたくなくなってきたよ……。


ウワァァ!Σ( ̄□ ̄;)

ちょ、ちょっと、なんてことするの~!Σ( ̄□ ̄;)

こんなことされたら、友達が対人恐怖症になるよ⁉


『いや、もうなってるから。人間恐怖症。電話受けるたびにウギャァァ~‼で、ガッシャンだよ』


……僕もなる。


「ウゥゥ……アロイシャス……デリカテッセン……」


いや、お友達。

お願いだから寝てて‼お願い致します‼




じゃぁ、アロイシャスを紹介するね‼


アロイシャスは、イギリスのテレビドラマの『ブライスヘッド再び』と言うシリーズに登場するテディベアだよ。


ベージュの毛並みにdaks Simpson London社製のチェックのマフラーを巻いたベアで、あちこちにつぎはぎのあるベアなんだけど、表情がキョトンとしていて優しいんだよ。


で、とっても人気が出て、皆がアロイシャスを欲しがるから、いくつかの会社がレプリカを作って販売したんだ。


でも、商標登録で問題があって、レプリカを作っても良いよって契約をした会社以外は、『デリカテッセン』って言う名前で販売されているよ。


『デリカテッセン』って、西洋風の惣菜店だって?

うん。でも、アロイシャスを演じたベアは元々『デリカテッセン』って言う名前だったんだ。

だから、見てみてね。


で、レプリカベアは一杯いてね。

テディガールもいるんだよ。

で、レプリカにも色々あるんだけど、シュタイフ社のレプリカについて教えてあげるね。


シュタイフ社には、黄色のタグと白のタグがあるんだよ。

白いタグは赤い文字と黒い文字があるんだよ。


赤い文字は、その年の限定のベアなんだよ。

そして、黒い文字のタグは、特別なテディベアのレプリカなんだ。

黄色のベアにも、レプリカベアがあるけれど、こちらは大量生産品だから、ものすごく高価になることはないと思うんだ。


良く、ネットフリマで、


『00年前のベアのレプリカです。もう、何年たっています。テディベアは古いと高いと聞きました。この値段で‼』


ってあるけど、それって、僕には不愉快。


『うちを引っ越すので、僕たちを大事にしてくれる人に譲ります』

『テディベアを可愛がれないので、可愛がってくれる方に』


って言うなら解るよ?

でも、ヴィンテージって言うのなら、可愛がって、その可愛がったあとなら良いけれど、高く売るからって言うのはやめてほしいな。

それなら、買わなくて良いと思う。


友達なんて、その文章を見るたびに、


「こんなの、テディベアの家族じゃない‼それなら買うな‼テディベアをただのぬいぐるみと思うな‼」


って叫んで、ワーン!って泣いてるよ。

で、必死にうちに迎えるんだ~( 〃▽〃)

って部屋の棚を増やしてるんだ。


レプリカは特にシュタイフ社に多いね。

型紙があるから、作ることも楽なんだって。

それに、個人のテディベア作家さんも型紙を起こす勉強をするから、いくつも作った人はテディベアを解体しなくても型紙を起こせると思うよ。


だから、テディベアを大事にしてほしいんだ。

可愛いお友達として、そばにおいてほしい……お願いね?


じゃぁ、今日はおしまい。


おやすみなさい。

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