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第10話、さあ‼僕たちテディベアを作ってみよう‼その3

こんばんは~‼


エリオットだよ。

遅くなってごめんなさい。


お友達の家がね、とうとう……本が入りきらなくなっちゃった‼

しかも、すでに、服を入れるタンスを買わずに、本棚を作ったのに……まぁ、前のお家には、27本ものタケノコって言うのが出来てたから減ってるって言い張っているけど、多いんじゃない?

フンフン……はぁぁ?

僕達テディベアの事典に、本に、作り方の型紙つきの本が合わせて50冊越えてる⁉

それと歴史の本、事典、『三国志』って言う中国の歴史書に研究本に、小説になってる本やマンガ本、同じく、世界の歴史、神話、寓話、日本の神社仏閣、仏像の本で本棚を一つ一杯……。

そして、もう一つの小さい本棚が、特別大好きな作家さんの本でぎっしり……。

クローゼットの中には、入りきらなかった本を入れてる長細いプラスティック容器が二つぎっしり……。

タケノコもう3つ……。


売っちゃおうよ‼

って言うと、


「三国志~‼趙雲~‼テディベアの本は嫌だぁぁ‼」


って、泣いちゃった。


お子様、泣き止ませるのって大変なんだね。

思い知ったよ。


で、泣き止んで、落ち着いたお友達に、続きをお願いしたよ。

一緒につくってね?

お友達は、何人も兄弟を作っているから、手際が良いけれど、一番の難所って、ムム……って眉を寄せてるよ。




じゃぁ、まずは、ジョイントを確認してね?

ネジ型のジョイントをまず使うよ?

まずは、頭の首の部分を、丈夫な糸で大きくザクザク縫います。

その時に大事なのは、『ロック』の作業。


ん?『鉗子かんし』も、使う言葉だけど、こちらは、本当に布が破れたり、途中で、糸が抜けたりを防ぐ大事な作業だから、覚えてね?

耳には綿を詰めないから、両腕、両足に胴体の背中を縫うときにもこの作業をするからね?


『ロック』は、二枚の布を縫い合わせると、ひっくり返したときに、布が4枚になる場所がある。

それは、5㎜ほどあけて縫っている部分と二枚の布。

だから、一本の糸を二本にして玉止めをした糸のついた針を、一枚目をめくった部分に刺して、スッと3枚を通すんだ。

ここで注意は、そのままきゅっ、て引っ張っちゃダメ。

途中で、二本の糸の間に針を通してから引っ張るの。

そうすれば、糸は布によってロックがかかって、強引にしない限り大丈夫‼

それから、ザクザクと大きめに……約1センチ位までの……縫います。

で、ジョイントの、丸い部分を入れてきゅって絞ってみて。

多分、ジョイントは綺麗に入らないと思うんだ。

そうしたら、返し縫いをして、縛って、切る。


そして、これが大事だよ?

次は、又別の部分でロックをしてからジョイントを差し込んだまま、まず、星形のようにジョイントのネジ部分を中心に、糸を少しずつ絞りながら、縫っていく。

でも、星形だけでは足りないから、もう、ぎゅうぎゅうと強く引っ張って、ジョイントの背中が見えなくなるくらいに縫い縮める。

そうしないと、首は動くものだから、ジョイントが頭から抜けちゃって、頭のない子になっちゃったら僕も泣いちゃうよ。


納得できるまで縫ったら、糸を縛って切る。

これだけで疲れちゃった?

うーん。

これからが面白いんだけどな。

一番の命とも言える、顔を作るんだよ。

顔ができたら、あ、自分のベアだ‼って思えてくるんだ。

それからは、本当にあっという間‼

一番目の難所を通過すると、最後の難所、胴体の綿詰めまではワクワクだよ。


だって、お友達は本人いわく、


「鼻の刺繍が本当に苦手です‼15年作っていて、上手く出来たのは、一人だけです‼」


……自慢気に言うお話じゃないと思うんだけどな?


じゃぁ、顔は、宿題‼


皆は可愛い顔の子が好き?

それとも凛凛しい顔が好き?


待ち針を準備して、待っていてね‼


あ、刺繍もするから、刺繍針も忘れないでね‼

その時には、糸切りばさみと、あったら消えるチャコペンか、細いゲルインクペンを準備してね‼


じゃぁ、お疲れ様。

糸を引っ張ったから、小指がこすれて赤くなってるから、ハンドクリームを塗ってね?


おやすみなさい。

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