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第9話、さあ‼僕たちテディベアを作ってみよう‼その2

こんにちは~‼

ごめんなさい‼寝坊しちゃった~‼


と言うか、もう良い年だから、早寝早起きすれば良いのに……。

あ、僕は眠らなくても良いんだよ?

えっと、僕の兄弟のお友だちがね……ひどい不眠症なの。

今日は朝の5時半まで起きてて、朝は8時に起きたけど、冷え性で腰に手足がかじかんで動けなかったって。

それと、ものすごく神経質で、臆病なんだ。

昨日も、外で怒鳴りあいが聞こえて眠れなかったんだって。

時計のチクタクの音も怖いんだって。

時計は3つもってるけど、二つ隠して、音のでない時計を使ってるんだって。

そんなのあるの?

……えっと、『電波時計』とかいうのだって。

うーん。僕って流行遅れ?


それに、本当は独り暮らしだから、電話も枕元に置いておきたいんだけど、怖くて、押し入れの、夏布団とタオルケットの中に置いているんだって。


電話の線、どうしたんだろう?抜いちゃったの?


えっ、『けいたいでんわ』?

フンフン……うーんと、かぱってふたを開けたら、遠くから声が届くんだって⁉

凄いね‼


えっ?

違うの?シュコ社のコンパクトベアみたいに、開けるだけで……電話通信を、線は使わずに、使う……ンデス?


うーん、うーん……良く解らないや。

電話のぐるっ……ぐるって、回して、


『やあ‼僕はエリオットだよ‼』


ってやってみたかったんだけど、そういうのもないの?

えぇぇ?

僕の夢だったのに~‼

……残念。




じゃぁ、明日に間に合うか、祈りつつ、皆‼準備は良いかな?

菜箸か、割箸持ってきてる~‼


ない?

それは本当に困ったよ~‼急いでもらってきて?


さて、まずは、縫ってある布をひっくり返そう‼


ひっくり返しやすいのは胴体と、頭。

だけどね?余り強引にしないでね?

布が痛んだり、毛が抜けたら兄弟がかわいそうだよ‼


で、次は、手足。

この時に本職の作家さんは『鉗子かんし』を使います。


え?何か、仕事が違う?

うん。

手術用の『鉗子』だよ。

どうしてかっていうと、手の先の部分をひっくり返すとき、縫っている外の部分を挟んで、カチッてロックするんだ。

そして、布を痛めないように、ゆっくり押していって、返し口に近づけていく。

何回か別の部分をロックしてを繰り返して、ひっくり返すんだ。


でも、『鉗子』なんて、持っていないでしょう?だから、菜箸か、割箸。

手間はかかるけど、細い部分でひっくり返すのは厳禁だよ?

布に穴が開いちゃうんだ。


菜箸で押し込んで行くんだ。

そうすると、少し時間はかかるけどひっくり返るからね。

それと、余りおすすめはしないけど、ペンチでもひっくり返せる……穴が開いちゃった~って泣いちゃうかも知れないよ?


そして、耳もひっくり返したら、並べてみてね?


ムム?ちょっとテディベアに似てきたかも?


じゃあ、次は、頭に綿を詰めよう。

一番注意は、鼻先。横顔の布が二枚と鼻から頭の上の布が重なって、とっても、綿が入りにくいんだ。綿が入っていないと、鼻の刺繍がうまく行かないから、しっかり詰めるために、菜箸を使って詰めていこう。

まずは横顔の布のすぐ裏を滑らせるように、綿を奥に奥に詰めていく。

そして、頭部の布の方から……これを繰り返す。


え?綿が入らない?

うん。専門用語で綿が逃げるんだ。だから、3方向から入れていって、最後に真ん中を押し込んでいくことも必要。

時々、鼻先をさわってみて?

自分が思ったほど綿は詰まっていないんだ。

でも頑張って‼

人もテディベアも顔が命‼

美少年のベア、美少女のベアを作るのなら、まんべんなく、特に鼻を注意して詰めていってね。

で、綿は、首の部分一杯まで詰めてね?


そうしたら、ジョイントの登場だよ‼


うーん。時間がかかっちゃったね。

次に詳しく顔を仕上げようね?


じゃぁ、次に。


またね‼

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