その後
今年は雪が例年より降っている
そう言えば直樹君と星を見に行ったのもこんな夜だったかな…
そんな事を考えながら椅子に座り直樹君が私宛に書いた手紙を開いた
もうこの手紙を貰ってからなん年だろうか。私も大人になったなあ
この手紙はもう何年も隠している。内容的に夫に見つかったらいやだしね
私は椅子に座り手紙を開いた
恵里へ
実は転校の理由は僕の病の為です。この病はとても危険で、手術に失敗すると死ぬそうです。
黙っていてごめんなさい
この街からは全く星が見えません。最後に恵里と星を見に行きたかったな(笑)
僕は恵里の事が大好きです。なので恵里に辛い思いをさせたくない、恵里は僕の事をずっと大好きと言っていましたが、もし僕が死んだら僕の事は忘れて前を向いてください。
僕は忘れられるより、恵里の枷になる方が辛いです。
嘘をついたくせに勝手な事を言ってごめん。一緒に居れなくてごめん。
ずっと恵里が幸せでありますように
直樹より
「ん?何読んでるんだ?」
遂に見つかってしまった
でも、この位で起こる様な夫でもないだろう。私の自慢の夫だ
「これ。昔貰った手紙」
そう言って私は夫に手紙を差し出した
「読んでいいのか?これ」
「うん、いいよ」
もうバラしても良いだろう
「え〜っと、どれどれ?」
そう言って夫は手紙を読み始める
「なっ、なんで!」
手紙を読むうちに夫の顔は真っ赤になった。こうゆう顔好きだなぁ〜
「ふふっ、お父さんに貰ったの面白いからって」
そう言うと夫の顔はさらに紅くなった
「は、恥ずかしいな」
私は真っ赤になった夫に言った
「これまでも、これからも、ずぅ〜っと大好きだから!
一生一緒にいようね!直樹君!」
真っ暗な空には満点の星が輝いていた




