ジム マリク
俺の名前は ジム マリク この記憶を見ている者に告ぐ
世界を 救ってくれ!
ハァ ハァ ハァ
ここはどこだ?
それに、今のはなんだったんだ・・・
頭が痛い
確か俺は、アルバイトに出かけて・・・その後どうなったんだ・・・
「やっと目覚めたのね、ジム マリク
もう起きないのかと思ったわ。」
突然見知らぬ女が入ってきた。
「誰だ、あんた どうして俺の名を知っている!」
「まあまあ、とりあえず落ち着いて。準々に説明していくわ。」
そう言って女は近くにあった椅子に座った。
「ここは第一頭脳研究所 記憶解析部。簡単に言えば、人の記憶を研究する所ね。」
「人の記憶? まさかあんたもあの事を聞くために? 悪いがグランドクロスのことは何も思い出せないんだ。」
「ええ、知ってるわ あなたが記憶を失ったことぐらい。 私は国に頼まれてあなたの記憶を復元出来ないかって頼まれたのよ。」
「国にねぇ あんたも大変なんだな。」
グランドクロスとは、今から五年前に起きた謎の爆発事故だ。 周囲100キロメートルが一瞬にして吹き飛んだ。
俺はその生き残りだ。しかし、グランドクロスのショックで、グランドクロス前後の記憶を失ってしまった。
その後、警察やら国のお偉いさんやらが俺を訪ねてきたが、覚えてないんだからどうしようもない。
「にしても、どうやって俺の記憶を
修復するんだ?」
「それを使うのよ。」
「それ?」
「あら、きずかないの? あなたが今座っている所よ。」
ん? ずっとベットだと思っていたのに、よく見たら機械じゃねーか。
そこには OZ と書かれていた。
単語解説
ジム マリク
21歳、身長183センチ、体重63キロ。
グランドクロスの生き残りだが、グランドクロスのショックにより、グランドクロス前後の記憶が無い。
現在は大学生。
グランドクロス
今から約五年前にあった爆発事故。
周囲100キロが一瞬にして吹き飛び、死者を32億万人だした 「今世紀最大の事故」と呼ばれている。
ちなみにグランドクロスという名前は、爆発後が十字になっていたことから名付けられた。