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もうさ?ここまで来ると何が何だかわからないよね?俺はまた巾着袋から携帯を取り出してSWATとコンタクトを取ったんだ。
「もしもし?あの~?本当になんなんですか?全く意味がわかんないんすけど?」
俺がそう言い終えたと同時にまた返事が返ってきたんだけど、もうこれ大事件だよね?
「私達は君の安全を確認した!これからその女への発砲を開始する!」
待て待て待て……本当にミポリン何者なんだよ……あっ!まさか…スパイ?女スパイなの?そうなるとウチの会社にどんだけの国家機密が隠されてんだよって話になるよ?……どこ探しても怪しいものなんてあれだよ?俺と渡辺くんの○×の戦績と部長の頭くらいしかないよ?しかも部長の頭はトップシークレットでもなんでもないからね?社員全員が2年前の社員旅行で、酔って寝ている隙に部長のヅラを闇鍋だ~♪っつって鍋の中に入れた写真も持ってるからね?鍋に入れた後に部長の頭にそっと戻して部長!溺れたんですか!ってみんなで大爆笑したのは良い思い出ですからね?
「発砲ってなんなんすか!?彼女が何したって言うんですか!?」
「私達はあとカウントファイブで女の背後に発砲する!君はその女から早く離れて!!」
「いやいやいや、意味が本当にわからないんすけど!!なにこれ!?どうしよう!!」
「5!4!3!2!…」
「えええええええええええええええええええええええ!?」
「1!撃て~!!」
俺はその声を聞いた時に携帯を放り投げて、咄嗟な行動を取ってしまっていたのだった。うんと、結論から言うと発砲はなかったんだ。なかったのは良かったんだけど……俺は咄嗟にミポリンの背中に覆いかぶさってたんだ。後ろから抱きしめた状態ですね?はい、頭が真っ白になりましたよ?
「ど……どうしたんですか?……誠……さん?……」
「え?あ……えっと……もう少しこのままで……」
なにこれ!?なにこのヤバい恥ずかしい展開は……捕まるよね?俺下手したらセクハラで訴えられて捕まっちゃうよね?ちょっと早くSWAT出て来てくれないかな?なんならこの古いトレンディドラマのような台詞をつい言ってしまった俺を射殺してくれてもいいんだけど?
「急にビックリです……」
ミポリンのその声に我に返ったんだけど、SWATどこ行った!?あ、携帯ぶん投げちゃったんだっけ。どうしよどうしよ……この展開は誰も予想してなかったよね?ある意味裏切られた感でいっぱいだよね?ミポリンの後ろ髪の香りと書いて「かほり」がとても良い匂いで、この状態をキープしながら携帯を目で探してたんだけど見つけたと同時にまた「思い出がいっぱい」がこのトレンディ俳優助演男優賞受賞の俺の耳に流れてきたんだ。
「誠さん?……また電話が……」
「う、うん……鳴ってますね?……」
俺は優しくミポリンの身の安全を確認すると、携帯電話を拾って電話に出てみたんだ。すると、電話の相手は開口一番にこう言った。思いもしなかった言葉ですよ?本当にね?もうこれが昔の月9だったら次の日の学校の話題は続きの予想で持ちきりだよね?たぶんみんな俺がセクハラで捕まったって予想で朝から給食が終わるまで話が尽きないよね?でも掃除の時間でみんな忘れちゃうよね?俺はその言葉をハトが豆鉄砲を食らったような顔で聞いていたんだ。




