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ホラーで一番コワい前フリの部分を長めに味わいたい人必見。

■ストレンジャーコール (2006年アメリカ映画)■


殺人鬼が家に入り込むタイプのホラー映画。

『夕闇にベルが鳴る』のリメイク作で都市伝説「ベビーシッターと二階の男」をモチーフにしたお話。

日本では知名度低いですし、評価も厳しいですが、アメリカではヒットして続編企画もありました。

しかし、続編では女優がもう少し大人にならないと厳しい設定だったため、企画は頓挫したそう。


ストーリーはあってないようなもので、どんでん返しもとくにないですが、個人的にはめっちゃ好きな作品。


まず、人生でホラー映画のようなシチュエーションに立ち会うことっていくつありますか?

入院した時や夜勤とか、おもに一人きりの時ですよね。

慣れれば怖さも薄まりますが、一時的に一人きりになる留守番の時間は誰もが体験したことあるはず。

「留守番タイム」こそ、怖さと不安、孤独をワンセットでちょうどよく味わえるホラー映画的なシチュエーションだと思う。

夜、家の中で一人きりになる場合はとくに。


この映画はそんな広くなった家の中に一人きりになった女性の不安を味わえる「体感型ホラー」に近い作風の作品です。


殺人鬼がでてくるホラー映画って、定期的に殺人鬼が出てくるのがお約束ですが、本作の見どころは殺人鬼との対峙ではなくて「静寂に包まれた家の中に一人きり」というシチュエーションをこれでもかと時間をかけて描いているのが特徴。


なので、ホラーマニアからは「なにも起きなくて退屈だ」とよく言われてます。


私はそれは違うと思う。

もちろん、お話としては殺人鬼が出てこないあいだは盛り上がりません。

ですが、仮に恐怖シーンが「本番」

その手前が「前フリ」のターンだとして、前フリのターンこそがもっとも恐怖のボルテージが高まるところ。

本作はその前フリの部分に力を入れており、誰もが共感せざるを得ない「ヒヤッとするネタ」をたくさん仕込んでいます。


個人的に本作でいちばん好きなシーンは「廊下で自動点灯する照明のシーン」


誰もいないはずなのに照明が点灯することって実際によくある場面だと思います。

とくに玄関前とか車庫に多いですよね。

近くを誰かが通り過ぎる時に照明が点灯するってやつ。

そんな日常でリアルにヒヤッとする瞬間を入れてるところが本作の推しポイント。


「あーわかる、わかる!」


そういったあるある瞬間に共感してぞっとする映画でもありますが、害虫が出た時もこれと近い感情になると思います。

Gを見つけたけど隠れてしまってどこにいるのか分からない。

害虫スプレー片手に家の中を歩き回る時の戦慄と本作の前フリシーンは気持ちが近いところにあるので、Gと置き換えてみるのも面白いかも?


本作の推しポイントはまだあります。

それは「ホラー映画の欠点を補っていること」


ホラー映画は恐怖シーンがメインなので、女優がどうしても顔をゆがめてしまい、その美顔を拝むことが難しくなりがちです。

しかし、本作は違います!

前フリが長いぶん、主役女優の美しい顔をたっぷりと見られます!笑

カミーラ・ベルという女優が本作の主役なんですが、本当にキュートで色っぽくてたまらないんです。

彼女の美顔を長時間拝めるだけでご飯三杯はイケます。


本作はどちらかというと、ホラー好きが見るというより、ホラーの雰囲気だけを味わいたい初心者向けの映画ですので、私のようなビビリに超おすすめ。

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