スキー場のリフトが突然停止! 営業再開は1週間後……リフトに取り残された仲良し三人組の結末とは。
■フローズン (2010年アメリカ映画)■
個人的にはかなりお気に入りの作品。
親とむかし一緒にこの映画を見たんですが、あれから何年経っても記憶に深く焼き付いてて、本作の話題になると「アレ面白かったよね~」とよく語り合うほどです。
……ただネット上の意見は本編の凍える寒さと同じく、非常に冷淡でした。
これはホラーマニアの評価基準に問題があると思います。
ホラー映画になると「怖さのレベルはどれくらい高いか」「斬新な展開はあるか」「衝撃のオチはあるか」などが評価の基準となってるところがあり、ストーリーにインパクトがなければ問答無用で低評価にされる不遇のジャンルといえます。
本作もこれら三つのポイントは満たしてませんが、評価すべきところはそこじゃない! と私は思う。
「友情ドラマ」
これに尽きる。
三人の友情と絆に注目してみると、終盤の展開が哀しくなってくるんです。
とくに男二人に囲まれたドジな女子がいい味だしてるんです。
これは私が本作を吹き替え版で見たからそう感じたのかもしれないですが、「可哀想」と「可愛い」がセットになってるドジっ娘の奮闘をみてると応援したくなる……!
人によってはドジっ娘の行動や発言にイライラするかもしれませんが、こういう欠点がある人間が理不尽な目に遭い、どう乗り越えるのかを見届けるのがすきな人にはおすすめの映画です。
あと、この映画に衝撃展開を求めてはいけません。
もちろんスリリングな展開は定期的に発生するので(狼の襲撃など)飽きないです。
救いがまったくゼロでもないので、胸糞オチが嫌いな人でも見れるはず。
「三馬鹿は果たして生き残れるのか」
鑑賞するうえで、そこだけを最大の見どころとしていただければ「言うほど駄作じゃない」と感じるはずです。