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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
六章 異世界とは古き民が居る世界

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11話 毎食カツ丼尋問タイム.5



 ペペルーノと円堂を交代。カツ丼を前に涙目になって、そんなに食べたいのだろうか?


「これはミルンのお代わりだぞ。そんなに食べたいなら、直ぐに用意出来るけど?」


「これで四杯目っ。食べる?」


「要らないわよっ!?」


「まあまあ、遠慮せずに」


「美味しいよ?」


「要らないって言ってるでしょっ! 昨日のアレでっ、胃もたれが凄いのよっ!」


 円堂って、うん千歳だから、見た目以上に、胃腸が弱ってるのか?


「それじゃあ、"空間収納"っと。コレ試してみるか? 胃もたれ、胸焼け、腹痛に効く、お高い薬なんだけど」


「薬? 何か……変な色してるわね。飲んでも大丈夫なモノなの?」


「大丈夫だよな、ミルン?」


「大丈夫っ。デンバーで試した物より、効能は低いから、眠ったりしないの」


「眠る? まあ良いわ。毒じゃ無いなら、飲んでみるわよ。んぐっ……」


 どうやらミルンは、デンバー副団長に、上手く毒味をさせた様だな。この薬より、効果の高い物って言うと、強壮薬か。


「どうだ円堂? スッキリしたか?」


「……クソ不味いわっ!?」


「味の補償はして無いの。効いた?」


「効いたわよっ! 胃もたれが嘘の様に無くなったけどっ、口の中が最悪じゃないっ!」


 ふむふむ、やっぱり味が課題だな。ファンガーデンに帰ったら、リティナに報告するか。


「ちょっと、何メモしてるのよ」


「んっ? 実験結果を、メモしてるんだけど」


「実験っ!? 今の実験なのっ!?」


「円堂……」


「なっ、何よ」


「治ったんだから、問題無しだっ」


「問題大有りでしょっ!?」


 体に悪いモノは使ってないし、新薬は、試せる時に試さないと、機会が無いからな。


「それじゃあ、円堂の胃もたれも治った事だし、前回の話の、続きをしようか」


「私で実験した事を謝りなさいよっ!」


「煩いなぁ、めんごめんご。ほらっ、これで良いだろ。念の為、ミルンも言うか?」


「ミルンも? ごーめんさいよーっ」


「二人共失礼な子っ!?」


 だって、リシュエル顔のスパイ女に、謝る必要なんて無いだろう。


「カツ丼地獄、再開しようか?」


「ぐっ……」


「モゴモゴっ、ご馳走様でしたっ! まだ食べれるけど、お昼まで我慢するっ」


 今日は四杯で終了か。昨日から食べっぱなしなのに、良くお腹に入るな。


「ねぇ、一つ良いかしら。そのワンブルの子、どんな胃袋してるのよ……うぷっ」


「ミルンの胃袋は、時々こうなる。以上だ」


「腹八分目っ。動くと直ぐに、お腹が空くの」


「本当に、変な子達ね……」


 そうこうしつつも、円堂から色々と、聞き出す事に成功した。

 レッツマーダ魔導国とは、祖、シアード・エルファスが興した、生き残っている古代人を、保護する為の国であるらしい。だからこそ、国民は少なく、大国と上手く交渉して、何とか国の形を、保っている状況の様だ。


「シアード・エルファスって、なーんか聞いた事ある様な……無い様な?」


「貴方がお師匠様を、知っている訳無いでしょ」


「お師匠様? えっ、お前より歳上なの?」


「当たり前よっ! お師匠様はハイエルフなんだからっ! 私の何倍も生きてるわよっ!」


 ハイエルフって、マジか……院長影さんの親戚とかじゃあ、無いだろうな。


「そんなに長生きなら、俺の父さんとも、会ってるかもな……ハイエルフか」


「父さんって何よ」


 口に出してしまっていたか、しくじったな。どうにかして、誤魔化さないと。


「そうだっ、なあ円堂」


「何よ」


「魔龍って言葉、聞いた事無いか?」


「魔龍? それって確か……」


 また本を取り出したな。円堂ってアレだな。何かに集中すると、静かになる奴。


「有ったわ。魔龍って、この大陸の魔王と戦ったとされる、歩く災害の事よね?」


「歩く災害って、何?」


「魔王が邪魔をして、飛べなかったから、その巨体で歩き回ったって、資料に残ってるわ」


 あいつ、以前この大陸に来た時に、やっぱり問題起こしてたんだな。魔龍状態で歩けば、そりゃあ歩く災害だわ。


「そうか……円堂は見て無かったな」


「魔龍って、黒姫の事?」


「はっ? 今何て言ったのよ?」


「えっとだな。円堂お前、魔龍に会ってるぞ」


「魔龍になんて、会える訳無いじゃない。資料だって、嘘かも知れないし、魔龍が存在するかどうかだって、怪しいものよ」


 実際会ってるんだよ。ノブストンの奴等が攻めて来た時に、黒姫に魔龍の姿になって貰ったんだけど、円堂は見て無かったもんな。


「ボソッ(誤魔化し完了)」


 これで、俺の父さん云々は、忘れただろう。


「まあコレで、大体の状況は分かった。要は大国ノブストン、レッツマーダ魔導国、傭兵国ディヒケンの三国に、アッジスノード王国が、侵略されている真っ最中な訳か」


「そうよ。でも……この遺跡が使えるのなら、早々負けないでしょうね」


「そう願いたいもんだわ」


 三国に狙われるとか、それだけこの古代遺跡が、魅力的なのだろう。ドールが居なけりゃ、使い方すら分からん物だけどな。


「デンバー副団長に、報告するか。先に文書にまとめてから、説明するべきかねぇ」


 この話を聞いて、デンバー副団長がどんな反応をするのか、少しだけ楽しみだな。



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