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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
六章 異世界とは古き民が居る世界

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11話 毎食カツ丼尋問タイム.4


 

 四月八日、朝六時。ミルンと一緒に、カツ丼を持って、二人の部屋へと向かう。


 二人共、美味しそうに平らげていた。

 二人を同室にして、互いに生きている事を確認出来て、とても嬉しそうだった。

 

 九時になったので、ミルンと一緒に、カツ丼を持って、二人の部屋へと向かう。


 二人共、何とか食べ切った。

 お腹を押さえて、少し苦しそうか?

 

 十二時になったので、ミルンと一緒に、カツ丼を持って、二人の部屋へと向かう。勿論、豚カツ追加で、ボリューム満点だ。


 二人共、泣きそうな顔で食べた。

 ミルンの獲物を狙う目が、ジッと二人を見詰めており、残せば何をされるのか、不安になったのだろう。

 

 十五時になったので、ミルンと一緒に、カツ丼を持って、二人の部屋へと向かう。


 二人共、食べるのを拒否した。その瞬間、ミルンが動き出し、先ずはとペペルーノの口に、カツ丼を流し込んだ。それを見ていた円堂は、必死になって、カツ丼を食べ切った。


 十八時になったので、ミルンと一緒に、カツ丼を持って、二人の部屋へと向かう。勿論、豚カツ追加で、ボリューム満点だ。


 ペペルーノは泣き出した。

 円堂は震えている。

 ミルンはカツ丼を持って、ジリジリと二人に迫り、「食べ無いの?」と、不思議そうに質問をするが、二人は答えられない。

 要らない、食べ無いと答えた瞬間、ミルンの鬼の流し込みが、行われるからだ。


 二人は何とか、カツ丼を食べ切った。

 時刻は既に、二十一時。

 お夜食のお時間です。

 勿論カツ丼。

 吐きそうになった二人の口に、ミルンはすかさず薬を流し込み、下呂を回避。そしてそのまま、二人が食べ終わるまで、ジッと監視した。

 

 今の時刻は、二十三時。

 因みにミルンは、二人と同じ量を食べてるのに、腹八分目らしい。


「そんじゃっ、明日からずっと、これを続けるから、頑張って食べてくれよ」


「お残しは許さないのっ」


 その言葉で、二人の心が折れた。

 一日でギブアップとは、情け無い奴等だ。

 

 四月九日、朝八時。

 ペペルーノを別室に連れて行き、椅子に座らせての、尋問開始。勿論、目の前のテーブルには、カツ丼が鎮座している。


「うぷっ……もうそれは嫌ですわっ!」


「勘違いすんなよ。これはミルンの、朝御飯だ」


 ミルンは嘘に敏感だから、朝御飯ついでに、尋問を手伝って貰います。


「頂きますっ! ムゴムゴっ、旨しっ!」


「ミルンは良く飽きないな。そんなにカツ丼を、気に入ったのか?」


「毎日毎食お肉三昧なのっ!」


 流石肉食系ケモ耳。肉は飽きないのね。


「それじゃあ、お前国の事……話して貰おうか」


「分かったわ。先ず私達は────」


 ペペルーノの話によると、大国ノブストンの目的は、アッジスノード王国に眠る、古代遺跡の調査、及び奪取との事。

 その先遣隊として、魅了魔法の使い手であるペペルーノと、補佐として円堂が寄越されて、情報を送っていた訳だ。


「そんな時に、俺達が来たと言う訳か」


「そうよ。まさか……この首都の遺物を、動かすだなんてね。どうやったのかしら?」


「そんなん俺も知らんわ。実際やったのは、扉の向こうで見張りをしてる、ドールだからな」


「アレは何なの? ずっと頭巾を被っているけど、人なのかしら?」


「お前の質問には、これ以上答えんぞ」


 こう言った奴等は、話術のプロだ。だからこそ、話の主導権を、握られる訳にはいかない。


「んで、何でノブストンは急に、万単位で攻めて来たんだ? 焦れたのか?」


「貴方の所為じゃないっ。あの円堂と、真正面から戦って、無傷でいられる存在なんて……魔王以外で、初めて見たわ」


「お父さんは、魔王より上っ」


「ミルンさんや、カツ丼に集中しなさいな」


「かしこまっ。ムゴムゴっ」


 ほらぁ……今の一言で、ペペルーノの顔付きが、変わったじゃん。


「魔王より、上?」


「それに関しては、国王に伝えてるから良いんだけど。魔神って、知ってるか?」


「魔人? 人の上位の存在かしら?」


「何か勘違いしてそうだな……魔の神と書いて、魔神な。人の方じゃ無いぞ?」


「神の名をっ、貴方は……人じゃないのかしら」


 心はずっと人だけど、この異世界では、どんな扱いになってんのか、知らないのよ。


「……人だと良いなぁ」


「お父さんは、お父さんですっ」


「有難うよ、ミルン。何で米粒が、お髭の様に、口の周りに付いてるの?」


 空間収納から、手拭いを出して、ミルンの可愛いお口を、拭き拭きします。


「それも、貴方のスキルなのかしら?」


「見りゃ分かるだろ。何だ? またカツ丼を食べたいのか? 在庫沢山有るぞ」


「結構よっ!」


「お代わりを要求しますっ」


 本当に、ミルンの胃袋はどうなっているのか、心配になる程食べるよなぁ。


「ほい、追加のカツ丼」


「頂きますっ! ムゴムゴっ、魚醤の風味とオークの脂が合わさって、濃い味かと思いきや、卵がそれを優しく包んで、まろやかな味わいに変えてるのっ。旨しっ!」


「そのワンブルの子……大丈夫なの?」


「んっ? 何か文句でもあるのか? ミルンを貶したら、容赦無く潰すぞ?」


「っ、失言だったわね、御免なさい」


 直ぐに謝ったから、今回は許そう。次変な事言ったら、マジで許さんけど。

 次は円堂から、話を聞かないとな。



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