表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
六章 異世界とは古き民が居る世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

546/564

8話 セーフアース開拓事業.4



「あの人達がここに来ると、騒がしくなるだろうなぁ……頑張ってね、モクメ」


「ドウサレマシタカ?」


「少しだけ、パパみたいになってたの」


 今頃、あの変態達は、アルカディアスに向けて、出発した頃だろう。ファンガーデンから、海路を使ってここまで来るのに、三ヶ月はかかるだろうから、準備しておかないと。


「と言う事で、養鶏場の完成っ」


「ボーットシナガラウゴイテイタノデ、スコシキモチワルカッタデスヨ?」


「失礼なモクメなの。でもこれで、千百羽ぐいなら余裕で入るから、もっと沢山、コカトリスを増やせるの」


「イッタイドコマデ、フヤスキデスカ?」


「最低でも、これの百倍を目指すっ」


 十万羽以上の規模じゃ無いと、卵を贅沢に使えないし、食用も確保出来ない。ファンガーデンですら、食用で出回っているのは、年老いたコカトリスだから、そこを改善したいの。


「移住者達には申し訳無いけど、地獄を見て貰う。ふっふっふっ、楽しみに待ってるの」


「ドノヨウナシマニナサルノデ?」


「ファンガーデンを巨大化させた様な、立派な要塞島を作り上げます」


「ヨウサイ……」


「そうなの。周りは海だから、"他国"から攻められ難いし、最適な土地なの。問題は、鉱物資源が足りない事だけど、そこは、ファンガーデンから取り寄せて、補えるから安心っ」


「タコク……アルカディアスハ、ドウメイコクデハ? ナニカシンパイゴトデスカ?」


 ウッドドールのモクメは、頭は良いのに、想像力が足り無いと思う。


「"ヴォイド大陸は"、渦で囲まれているけど、海は広いの。"他の大陸"から万が一、敵となる存在が来ちゃったら、嫌でも防衛しないと、不味いでしょ」


「……タシカニ、ソレハマズイデスネ」


「だからこその、要塞化なの」


 特に港の近くには、ドーツの外装の様な、海に向かって撃てる砲を、何とかして設置しないと、直ぐに攻め込まれるの。


「パパは嫌がってるけど、ドーツの砲を研究して、なんとかして作らなきゃ」


「ホウ? ガイデキノタイオウナラバ、ハーピィタチガユウコウデハ?」


「それも考えたの。でもハーピィ達は、急降下からの"接近戦"だから、どちらかと言うと陸地戦向きなの」


「ソレデハ、ニンギョタチハドウデスカ?」


「船が大きかったら、太刀打ち出来ないよ? 実際、スカルペネトレイト号相手だと、人魚達は負けちゃうだろうし」


「……ムズガシイノデスネ」


 本当に難しいの。

 せめて、オクトパスマンティスや、パラダイスクラーケンの様な、大型の海の魔物が、パパの下僕になれば、簡単な話なのに。


「あの魔物達、前に沢山焼いたから、セーフアースに寄り付かないし……」


「ナンノオハナシデスカ?」


「この島に来た時の、お話なの。海の魔物達って、人魚以外来ないでしょ?」


「ソウデスネ。トオクカラミテイルダケデ、チカヅイテクルコトハ、ナイデスネ」


「それね、パパの所為なの。大型の海の魔物達からしたら、パパは恐怖の対象です」


「アー、ソウゾウデキマス」


 大型の海の魔物達からしたら、人魚は美味しいご馳走なのに、手を出してしまったら、パパに焼き焼きされて、逆に食べられてしまう。

 スカルペネトレイト号が、魔物に襲われず、安心して海を渡れる、理由でもある。

 人魚が先導しているから。

 人魚が関わるモノに手を出すと、恐怖の魔神が現れて、焼き焼きされちゃうから。


「ミユンサマ?」


「ちょっと考え事してたの。兎に角、出来る事から進めて行くの」


「ツギハナニヲ?」


「コカトリスはこれで良いから、次はコレを、沢山埋めて行きます」


 ウサ鞄から取り出したるは、木の苗。


「……タダノ"キ"デスカ?」


「ただの木の苗なの。植林をしますっ!」


「ナゼショクリンヲ?」


「オークとミノ達の、住処を作るの」


 セーフアースの端っこに、沢山の森を作って、オークとミノタウロスを放逐し、増えたら狩ってお肉にする。


「コカトリスよりも、お肉の量が多いし、ハーピィ達の、良い訓練にもなるの」


「オークノハナシハ、イゼンニモキイテイマシタガ、モリガデキルノハ、アリガタイデスネ」


「モクメはウッドドールだから、相性良いもんね。世界樹の根っことも、仲良いんでしょ?」


「ソコソコカト。ワタシトセカイジュトデハ、モジドオリ、"カク"ガチガイマスノデ」


「それもそうなの。それじゃあモクメっ、植林を手伝って下さいな」


「カシコマリマシタ」


 植林を行う場所は、ヴォイド大陸側の崖から、左側面の崖に沿って、二十キロ四方程度の範囲になる。

 これも、実験をしながらの拡張となる為、先ずはこの広さで、オークやミノタウロスを放ち、様子を観察する。


「"メス"ハドウナサルノデスカ?」


「そこなの。オークもミノタウロスも、雌が中々産まれないから、代案としては、死刑囚を使って、繁殖させる事なの」


「オソロシイデス」


「大事にされるから、長生き出来るよ?」


「ワタシナラバ、イキジゴクデスヨ」


「死刑囚だから、問題無いの」


 オーク達に与えるのは、快楽を求めて殺人を犯した、死刑の中でもヤバい人達だから、こっちが気に病む必要も無し。


「この場所には法が無いし、パパが居ない今の内に、色々とやっておきます」


「マジンサマニ、オコラレナイノデスカ?」


「報告しなかったら、ドゥシャの説教半日コースだけど、事後でもちゃんと報告すれば、怒られれ事は無いの。だから大丈夫っ」


「ハァ……」


 モクメが若干呆れてる? 何故に……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ