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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
六章 異世界とは古き民が居る世界

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7話 笑顔でニコニコご挨拶.5



 鎧を着た人達に捕まり、久々にあのパターンだろうかと、少しワクワクしていた。

 牢屋から始まる、異世界生活。

 こちとら、この異世界に来てからと言うもの、旧ラクレル村から始まり、ジアストールの王都や、南の国境と、牢屋に入るのは、慣れっこなんだ。牢屋コンサルタントと言っても、過言では無いだろう。


「何故この者は、ずっと笑っているのだ……」


「デンバー副団長、準備が整いました」


「ああ。スパイは"即処刑"する。我が国の法で、そう決まっておるからな」


「えっ、即処刑っ!? 牢屋じゃ無いのっ!?」


 鎧を着た奴等に、前後左右をガッチリ固められ、逃げるに逃げれません。

 処刑って、何?

 ジアストールでさえ、スパイは捕らえて、尋問してから処刑すんのに、ここだと即処刑?


「ボソッ(まぁ、建物の中に入れば、壁を空間収納でぶち抜いて、そのまま逃げれるだろ)」


 そう思っていた時期が、俺にも有りました。

 広場っぽい場所の中央に、台形に鉄の棒が組まれており、そこに逆様に吊るされて、どう見ても公衆の面前なんです。


「えぇっと……何で?」


 しかもこの、台形に組まれたヤツって、どう見ても、血抜きに使う道具だよね。

 獲物を逆様にして、下に血を流すヤツ。


「デンバー副団長っ、完了致しました」


「ふん。いつやっても、慣れぬモノだ」


「えーとっ、嫌ならやるなよーい」


 デンバー副団長と呼ばれている人が、俺の声を無視して、槍を構えている。

 これマジで、ガチ刺しする気じゃん。

 

「一撃で心の臓を貫く。苦しみ、悶えながら、その一生を悔いるが良い」


「スパイじゃ無いぞ?」


「貴様が捕まったと同時に、あの魔物が逃げたのだ。無関係ではあるまい」


「それはお前らが────」


 言い終わる前に、突き刺して来るとか、さてさて、どうするかねぇ。

 突き出された槍が、ガギィンッと音を鳴らし、折れた穂先がくるくると、飛んで行った。

 しゃあ無しだ、言い直しておくか。


「っ!?」


「お前らが先に、大砲撃って来たんだろ。魔物さんも、そりゃ怒るわ」


 周りの鎧着た人達が、全員口をあんぐりと開けて、馬鹿面で固まってやがる。


「何だ貴様は……っ、何故刺さらぬっ! 総員槍を持てっ! 一斉に攻撃せよっ!」


「「「ははっ!!」」」


 腹腹、顔面、目、腹腹、乳首。

 チクチクするから、止めて欲しいんだけど。

 槍が勿体無いなぁ。


「んーとっ、気が済んだ?」


「はぁっ、はぁっ、貴様はっ、何なのだっ!!」


 槍の穂先がボロボロと、山になってんじゃん。仕方無い、ちゃんと自己紹介してやろうかね。勿論っ、節度を持った、大人の挨拶だ。


「逆様で失礼しますぅ。(わたくし)、ジアストール王国から来ましたっ、小々波流と申しますぅ。何卒っ、この縄を解いて頂きたく、存じますぅ」


 見よっ! 大手商社に商談を持ちかけっ、勝ち取って来たっ、大人のスマイルをっ!!

 

「っ、槍が刺さらぬのなら……っ、他の物でやるのみだっ! オースターっ! 道具を掻き集めて、全て試せっ!」


「ははっ! 他の者は見張りだ。決してこの者から、目を離すな」


「「「ははっ!!」」」


 副団長とやらに、後退りされたなぁ。

 笑顔が足りなかったか?

 んでその後、鞭打ちで鞭が千切れ、棍棒が木屑と成り、剣は真ん中から折れて、ヤケクソの石は粉々になりました。

 防ステ、良い仕事してますねぇ。


「デンバー副団長……武器がもうっ、御座いませんっ! 最早っ、毒しか手は無いかとっ!」


「毒はならんっ! 我等アッジスノード王国の騎士たる者がっ、蛮族と同じ手段を用いるなどっ、有ってはならぬっ!!」


「しっ、失礼致しましたっ!」


 ほうほう、アッジスノード王国ねぇ。

 蛮族と言う言葉からも、こいつらの国以外にも、結構人が居そうだな。


「なあ、そこの騎士様や。もう諦めて、俺の話を聞いてはくれまいか?」


「スパイの話など、聞く耳を持たぬ。貴様にはここで、もっとも苦しい罰を、受けて貰う」


「武器……壊れてんじゃん。どうすんの?」


「オースター。この者が死ぬ迄、兵を交代させながら、見張り続けよ」


「ははっ!」


 うわぁ、エグい事考えるなぁ。

 血の巡りが悪くなって死ぬか、餓死して死ぬかを、見張らせるってか?


「持久戦ねぇ。ミルンと黒姫、助けに来てくれるかなぁ……ドールの燃料切れの前に……」




 はいっ、説明終了。

 それからずっと、放置状態なんです。

 四日間、逃げられない状況下。逆様の状態で、飲まず食わず……何てのは、嘘なんですけどね。

 いやぁ、あって良かった夜の帝王。


====================


【魔神】小々波 流 -ー--歳

レベル 57(楽しい経験値効果)


能力

STA 40

INT 200

VIT 1080

AGI 900

DEX 830

(村人男性平均100とした値)


スキル

・身体強化(これで貴方もマッスルバディに)

・楽しい経験値リシュエルのサプライズ

・精霊神からの贈り物

・空間収納(大人の本の隠し場所として)

・基本魔法(一人暮らしのお供に)

・緑化魔法(いつでも何処でも世界樹を)

・魔の叡智(なんでぇ〜!?)

・理性崩壊

・気配遮断

・ー 判別不ー ー


称号

・逃げ惑うニート

・崖からダイブするニート

・獣族を愛する者(あっマズイです〜)

・異界の無法者(これなら〜)

・魔神(精霊神の力をここへ)

・破壊者(破壊者乙)

・魔龍の名付け親(頑張れお父さん〜)

・守護神(精霊神の力をここへ)

・幼女キラー(変態幼女キラーだ!!)

・加齢臭(足臭お父さん♩)

・夜の帝王


スキル

・身体強化(これで貴方もマッスルバディに)

 レベルアップ時DEX能力プラス値補正

 レベルアップ時AGI能力値プラス補正

 レベルアップ時上記能力値以外の成長を妨害

 

・楽しい経験値リシュエルのサプライズ

 行動内容によりランダムにレベルアップ

 レベルアップ時の効果音

 レベルアップ時のリシュエルの楽しい一言

 レベルアップ時の効果音


・精霊神からの贈り物

 魔石吸収によりレベルアップ

 下位精霊種族変更


・空間収納(大人の本の隠し場所として)

 容量制限無し

 防腐効果 劣化軽減 

 効果範囲半径十メートル以内

 手に持っている物は収納出来無い

 己の物と認識している物のみ収納可

 取り出す際は一覧を参照


・魔の叡智(なんでぇ〜!?)

 使用時の心の揺らぎよる効果大

 人種特攻 魔法効果大

 レベルアップ時INT能力プラス補正

 

・基本魔法(一人暮らしのお供に)

 小々波 流の固有魔法

 全属性魔法中級まで使用可

 使用回数制限無し

 心の揺らぎにより範囲威力増大

 INT ーより制御可

 レベルアップ時INT成長を妨害


・緑化魔法(いつでも何処でも世界樹を)

 世界樹の根を呼び出す

 根の半径十キロ圏内緑化

 使用回数制限(一日一回)


・理性崩壊

 触れた相手を混濁させる(効果時間五分)

 連続使用不可(待機時間五分)


・気配遮断

 誰からも視認されない(効果時間五分)

 連続使用不可(待機時間五分)

 

・ー 判別不能 ー

 運---捻-----ー判別不能ー


称号効果発生

・異界の無法者

 空間収納効果範囲拡張

 レベルアップ時 VIT上昇補正大

 レベルアップ時 AGI上昇補正大

 レベルアップ時 DEF上昇補正大


・魔神

 基本魔法制御解放

 心の揺らぎにより範囲威力増大

 特定の魔物の使役

 知覚範囲内威圧効果(精神破壊効果特大)

 知覚(半径十キロ圏内)

 神聖物理魔法特攻効果(御使特攻)


・守護神

 神殺し発動キー

 深緑の魔眼(侵食度五十パーセント)

 神域への扉


『発動条件は────使う者が『魔王』である事と、『世界樹の守護』を得ている事』


・夜の帝王

 異性への特攻効果(催淫フェロモン)

 異性への特防効果(嫌悪フェロモン)


====================


 一種の、洗脳みたいなモノだな。

 女性騎士っぽいのが居たから、そっと発動させてみたら、効果は絶大。


「流さまぁん。はい、あーん」


「あーん、むぐむぐ。あんがとさん、ペペルーノ。それで、見張りは大丈夫なのか?」


「大丈夫ですぅ。皆んなには、私が流さまを、拷問している様にぃ、見せてますからぁん」


「マジでヤバい魔法だなぁ」


 こうして、決まった時間になると、何処からともなく、ペペルーノが現れて、美味しいご飯に御手洗いと、情報収集もしています。


 ペペルーノ・スパンキン。アッジスノード王国所属の、二等騎士。ジリス・デンバー副団長傘下、ノッド・オースターの直属の部下であり、催眠魔法、フラワーヘルの使い手。

 催眠魔法の使い手が、洗脳にかかるとか。

 それでもこのペペルーノ、中々に手強いと言うか、肝心な事は、話してくれないのよ。


「んでさ、ペペルーノ。そろそろこの国のこと、教えてくんないかな?」


「嫌ですぅ。教えたらぁ、流さまが逃げちゃうでしょぉ? 死ぬ迄ここに居ないとぉ、ね?」


「死なないけどね?」


 ミルンの事が心配だし、ペペルーノから聞けそうな事は、無さそうだから、そろそろ行くとしますかね。


「ペペルーノさんや」


「なあに、流さまぁん?」


「めんごっ、からの"威圧"っ!」


 範囲はこの広場のみ。

 精神汚染をしない程度に、昏倒させて、ゆっくりその場から、離脱します。

 ガシャガシャと、結構な音を立てて、見張りの騎士団員達が、崩れ落ちる。


「うしっ、誰も死んで無いな。出来れば、敵対したく無いんだけど……」


 先ずはミルンと合流して、それから打つ手を考えるか。ミルン達、無事だろうな。


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