表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
五章 異世界とは機械人形が居る世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

403/414

7話 領主代行ミルンのお仕事.4



 そして今日、こうして捕まえた二人のお体に、優しく背後関係を聞いてるの。

 勿論、身包みは剥いで、全裸にしてます。


「真っ赤な果実のふっくらお尻なの」


「四つには割れておらぬのぢゃ」


 いくら叩いても中々吐かない。別の手段を考えた方が、良いのかな。男は、またオーガに襲わせて、女は黒姫の角でブスッと刺すの。


「黒姫。この二人の持ち物は、どうだった?」


「今アトゥナが調べておるのぢゃ」


「それ次第……ねえ男の人、貴方のお名前は?」


『もももむーっ! むーっ!』


「やっぱり答えないの」

 バチィンッ────『ああああああっ!?』


 良く訓練された諜報員なの。

 こんなにお尻が真っ赤なのに、何も言わずに堪えるだなんて、あっぱれなの。


「それなら、女の人は答えてくれる?」


『びあああっ! もあああっ!』


「やっぱり答えないの」

 バチィンッ────『ぎゃあああっ!?』


 全裸でお漏らしと言う、醜態を晒しながらも、一切喋らないのは素晴らしいの。


「ザッ、諜報員の鏡」


『もおおおおおおっ!』

『びやああああああっ!』


「いやミルン御嬢様。猿轡なんかしてたら、喋れませんて。絶対遊んでますよね?」


 猿轡をしてても、喋ろうと思えば、幾らでも喋れるの。実際お父さんは、猿轡を粉々に噛み砕いて、必死に喋ってたの。


「アトゥナどうだった?」


「他国の通貨でしょうかね。こんなん持ってましたけど、何処のか分かりますか?」


「このコイン……あぁ、ルノサイアの者なの」


「ルノサイアって確か、懲りずに何度も、間者を送って来てる、精霊信仰の国ですよね」


「そうなの。お父さんかミユンが居れば、セーフアースに直葬するんだけど……解体して、オーガのお肉にしようかな」


『も……みやああああああっ!?』

『ももぐううううももぐうううっ!?』


 一旦保留して、地下牢に入れておくの。

 御座るが遊びに来るだろうし、ついでに、良い案が無いかどうか、聞いてみよう。


「アトゥナ、この二人を地下牢へ」


「畏まりました。手足折っときますか?」


「そのままで良いの。じっくりと、相手の出方を見てから、処分を決めるの」


 お父さんが居ないからって、甘く見られ過ぎるのも、ちょっとムカムカします。

 全諜報員を、根刮ぎ捕まえるの。




「お邪魔するで御座るよ」


「いらっしゃいなの、御座る!」

「影かや、久方ぶりぢゃの」


 おやつ時間に御座るが来たの。これは、秘蔵のお菓子を出すしか無いの。

 何でって?

 御座るがここに長く居れば、他の影も来ないだろうし、これはチャンスなの。


「アトゥナ、おはぎを下さいな」


「えっ……流のおっさん居ないから、あれ食べたら、次は半年後ですよ?」


「構わないの。御座るをもてなすの!」


「わっ、分かったよ。そんなに大声出す事無いだろ。直ぐに持ってきますから」


 アトゥナはまだまだ、ドゥシャに遠く及ばないの。ドゥシャなら直ぐさま用意して、御座るに脅しをかけ、決して逃さないの。


「うぅっ……今何やら、寒気がしたで御座るな」


「御座るはお仕事終わった?」

 

「うむ、護衛の任は終わったで御座る。しばらくここに、厄介になろうかと思っているので御座るが、良いで御座るか?」


「うぇるかむ御座るなの!」

「また知らぬ言葉なのぢゃ」


 御座るのお部屋は、ミルンの隣なの。

 これなら、夜遅くまで御座ると遊んでも、直ぐにお休みが出来る。


 カチャッ────「持ってきましたよ」


 来たのおはぎ!

 もちもちしたお米に、粒あんがくっ付いて、緑茶と交互にお口に入れると、苦味と甘さのダブルパンチなの。


「おぉ、これはこれは、和土国の"おはぎ"では御座らぬか。頂いても宜しいので御座るか?」


「ミルン御嬢様が、良いって言ってるんで」


「アトゥナ殿も、お身体に異変は御座らぬか? 何か有れば、力になるで御座るからな」


「……ミルン御嬢様が、御座るさんを好きになるの、分かった気がする」


「そうなのアトゥナ。御座るはマトモな影なの」


「其奴以外は、頭の可笑しな影なのぢゃ」


 黒姫の言う通りなの。

 何か有れば、呼んだら来てくれるのは有り難いけど、せめて御座る並には、常識を学んでから来て欲しいの。


「もちもちなのぢゃぁ」


「矢張りおはぎは、粒あんで御座るな」


 ミルンへの、御座るの好感度が上がった。

 何と無く、そう思う事にするの。

 御座るはここに、永久雇用なの。


「ミルン御嬢様。あの件相談しなくて、良いんですか」


「そうだった、御座るに聞きたい事があるの」


「ふむ、何で御座ろうか。拙者に分かる事で御座ったら、何でも答えるに御座る」


 御座る御座るが面白いの。

 やっぱり影の中だと、御座るが一番なの。


「ファンガーデンに巣食う、諜報員を撲滅したいの。何か上手い手は無い?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ