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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
五章 異世界とは機械人形が居る世界

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間話 その頃ミユンは.1



「荒野のお土を、耕しましょう」


『穴掘り、種蒔き、発芽せよ♪』


「荒野のお土を、耕しましょう」


『死体が出たら、養分だーっ♪』


「荒野のお土を、耕しましょう」


『水撒き、栄養、沢山あげて♪』


「荒野のお土を、耕しましょう」


『妖精楽しく、髑髏の上で♪』


「皆んな楽しく、踊っているのーっ!」


「ミユン君……呪いの歌を口遊むのをっ、止めてはくれないか! 頭が可笑しくなるっ!」


「妖精がやる気だったから、仕方無いの」


「私には見えぬが、ミユン君の近くから、呪いの言葉が合唱しておるのだ……」


 しくじったの、力の加減を間違えました。

 土の妖精が踊り出したから、ついつい悪ノリして、遊んじゃったの。


「妖精さん。村長の頭が危ないから、お歌は無しなの。遊ぶの止めて、しっかり働くの」


『はーいっ!』

『面白かったのにーっ』

『髑髏は土に帰す?』


「ここでしっかり畑を作るの。上手くやれば、ファンガーデンに御招待です。髑髏は土に帰して、栄養にするの」


『頑張るぞーっ!』

『働きまーす!』

『砕いて栄養にするねーっ』


 三匹の妖精。

 村長と、ここで過ごして三週目。畑としてはそこそこ、形になって来たの。

 そこに現れたのが、あの土の妖精達。

 ミユンの存在に惹かれたのか、いつの間にか畑予定地で、うろちょろしてたの。

 ウザくて邪魔だったから。捕まえて、脅……交渉して、上手く配下に加えました。


 逃げたら、地の果てまでも、追いかけるの。

 土の精霊であるミユンから、逃げられる訳が無いので、逃げるのはお勧めしない。


「村長。いつ農家の人達は来るの?」


「伝書鳥を飛ばしたからな。一月以内に、来るとは思うのだか。正直分からぬ」


「なら今の内に、色々作業を進めるの。畑は妖精達が見るから、井戸を増やしたり、家を増やしたりと、作業は山程あるの」


「うっ、うむ。要領良く進めねばな」


 この村長は、脳筋の中の脳筋なの。

 最早筋肉の塊なの。

 頭で考えず、筋肉で考えようとするから、作業が思う様に進まない。


「村長は、この付近の魔物を片付けなさい。井戸作りはミユンがやります」


「ぬっ、了解した」


 これはアレなの。誰か補佐役を付けないと、領地運営なんて、夢のまた夢なの。


『うわぁ、いっぱい埋まってるぞ』

『ほんと、人や獣って、お馬鹿だよねーっ』

『手を動かせよーっ、終わらないだろ』


 本当に、沢山埋まってるの。

 亡骸は兎も角、剣やら鎧は養分にならないから、除けて一ヶ所に集めてるの。

 溶かせば再利用出来るし、今後の領地運営にも、役に立つ鉄製品です。


「お父さんなら、亡骸を見つけたら燃やすけど、ミユンに見つかったのが、運の尽きなの」


 せめてもの弔いに、大地へと帰してあげるから、立派な作物を育んで下さいな。


『ミユンさまーっ、コレは何処に置いとくの?』


「宝石類は、あの小箱に入れるの」


『ミユン様、コレは?』


「革製品は、加工されてるから、あそこなの」


『変なの見つけましたーっ』


「陶器の破片は、あっちなの」


 畑仕事のついでに、こうして仕分けです。

 鉄製品以外にも、色んな物が埋まってるから、取り除いておかないと。


「畑に不純物は、混ぜたく無いの」


 ここは妖精達に任せて、ミユンは井戸を何個か作らないと。

 地下のお水は……いくつか反応が有る。

 畑の近くにも、井戸は欲しいから、大体この辺りに作っておけば、利用し易いの。


「先ずは一つ」────ボゴンッ!


 拠点の中にも作っておくの。

 最終的には、川から水を引き込んで、ファンガーデンの様な上下水道も完備なの。


「早く、作業する人来ないかなぁ。鍛治系の人達が居れば、配管造らせるのに」


 あの女王の事だから、お仕事遅いの。

 職人や農民が来ないと、村長とミユンだけじゃあ、お話にならない。


『ミユンさまーっ、あっちから誰か来るよーっ』


 妖精の一体が何か言ってるの。

 あっち……移住者?

 違うの。アレは俗に言う、賊なの。

 野盗とも言うけど、丁度良いの。


「労働力を、確保出来るの。むふふっ」



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