盗賊達を潰し隊.3
「地味に数多いなぁ……ほい根っこ」(ズボッ)
「しかし、此奴ら弱っておるぞっ」(メキィッ)
「弱々なの。良い肥料なの」(ズボンッ)
「ふんっ、面白くも無い」(ザシュッ)
「天使様のご指示です」(シュゴッ!!)
「ほれっ! 行くのぢゃド腐れ魔王っ!」
「おどれいつか殺るからなぁ!?」(ジュルッ)
敵さん……空腹で弱り過ぎじゃね?
五十人程の野盗?が襲って来るんだけど、見る見る数を減らしてくんだよ。
「誰一人として逃すなよー。逃したら、他の場所でも同じ事するからなー」
「「「了解っ!!」」」
一直線に馬人が突撃して、野党共を蹂躙。
それを避けられたとしても、馬人に乗っている猫人が、すかさず飛びかかる。
「こんなん逃げられんわな」
「気を抜くで無いぞ、流君」
「抜く訳無いじゃん。知覚張ってるし、近付いて来たら……ほいっと」(ズボッ)
「……便利なスキルであるな」
「俺もそう思うわ」(ズボッ)
これなら、ものの数分で殲滅出来るな。
この場所……村の様だけど、中の人は大丈夫なのか?
「こらあああっ! ウチを護らんかいっ!」
「リティナ様、あまり動かないで下さいねぇ」
おぉ…リティナが集中的に狙われてる。
武器が無くて小さいからか?
ニアノールさんなら大丈夫だと思うけど、取り敢えず助けておくか。
「セーフアースに、行ってらっしゃい野盗さん」
『女だおんなあああっ!?』(ズボッ)
『ヤらせろおおおひゅっ!?』(ズボッ)
『こっちおいでえええぶっ』(ズボッ)
「……ボソッ(この野盗、幼女趣味か?)」
「聞こえとるわ! 誰が幼女やこらぁっ!?」
「リティナ様、周りを見て下さいねぇ」(ザシュッ)
リティナの奴耳良いな。
ダラクもそうだけど、細身で無い乳だから、子供にしか見えないんだよ。
「今ウチの事も言わへんかったかっ!?」
「気の所為なのぢゃ! ほれっ、次々来るぞや! 前を向くのぢゃっ!」(グギッ)
「それやめいっ!?」
魔王ダラク……もう黒姫の玩具だよね。
そういや、アトゥナは何処行った?
リティナの近くに居た筈……居ない?
『おらぁっ! お前らこれを見ろぉおおお!』
「ダレカー、タスケテー」
「……何捕まってんの?」
『みっ道を開けろ! 俺を逃がせっ!』
「コワイヨー、タスケテー」
あの野盗……馬鹿な事をしたな。そんな事したら、楽には死ねないぞ。
『おらっ! その馬寄越せっ!』
「イヤダー、オカサレルー」
『お前もさっきから何なんだっ!? 少しは怖がりやがれっ!?』
だって、化物達が、居るんだから。
『早く馬をよこ────』
「その手、要らんやんなぁ?」(グジュッ)
『っ!? あああああああああああっ!?』
「脚は邪魔なのぢゃぁ」(ブチィッ)
『嫌あああああああああああっ!?』
「頭まで埋めるの!」(ズボッ)
『助げでえええええええっ!?』
はい、生首一丁出来上がり♪
やっぱ、全力のアイツら怖いわ。
いつの間にかミユンも居るし……生首野郎は、このまま放置だな。
「……俺、血塗れなんだけど」
「後で着替えれば良いだろ? ドゥシャさんには黙っててあげるから、それぐらい我慢しなさいって」
「我慢するよ…ヌメヌメするなぁ」
「魔神様。野盗共の殲滅、完了致しました」
「楽勝だったにゃ。こんなの、訓練にもならにゃいのにゃ」
馬人のオドルーと、モラサニャか。流石、機動部隊の隊長と副隊長。お互いに短所を埋め合いながら、連携の取れた良い動きだった。
「お疲れ様だにゃ? その語尾絶対わざとだろ」
「猫人の大半は、元々こんなんですよ? 我慢しながら、喋ってるだけなのにゃ。ニアノールの姐さんも、元々はこんなんにゃ」
ニアノールさんの語尾ににゃっ!?
それは聞いてみたいな。
「後でリティナに聞いてみるか?」
「何がですかぁ?」
「いや、ニアノールさんも、語尾に『にゃ』を付けて喋るのかなって……嘘です気にしてませんナイフ閉まって下さい!?」
いつの間にか、ニアノールさん背後に来てるじゃん。しかもあの、『斬撃強化付与』のナイフ持ってるし。
「モラサニャさぁん、分かってますよねぇ?」
「まだ死にたく無いのにゃっ!? 魔神様助けて欲しいのにゃあああっ!!」
ニアノールさんって、猫人の長なの?
孤児院でも、ラカスに怖がられてたよね?
「モラサニャ……死にはしないから、頑張ってくれ」
「そんにゃぁっ!?」
「ほらぁ、行きますよモラサニャぁ……」
鳴きながら引き摺られて行ったなぁ。
うん、怖い。
「猫さんどこ行ったの?」
穴埋め作業員と化していたミユンが、ゆっくり戻って来た。
「お疲れ様ミユン。猫さんはね、お仕置きされに行ったんだよ」
「お仕置き? ニアノールは容赦無いの」
「作業終わったのなら、村の中行くか」
「早く行くの。ミルンお姉ちゃんが、尻尾を立てて待ってる筈なの」
「それだと、まだ戦闘モードだよね」
ミルンが尻尾を立ててた時は、なるべく優しく接しないとなぁ。




