表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
四章 異世界とは悪魔っ娘が居る世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

303/410

魔王さんいらっしゃーい.3



『けしかけるなんて怖いなぁ。でも、そこの化物が動いた瞬間、ウチもスキルを使うでぇ。流石にこの陣の周りの兵までは、守れんやろぉ』


「ダラク! 私との約定を忘れたのですか!」


『忘れとらんよ傘音技はん。ウチかてこないな事しとー無いねんよ? アトゥナを連れて帰りたいねんけど、邪魔が居るさかいなぁ、仕方ないねん』


「ずずっ、やっぱり緑茶旨いなぁ……別に俺は邪魔してないぞダラク。アトゥナの意思を尊重してるだけであって、いつかアトゥナが帰りたいって言ったら、普通に送り出すぞ?」


『黙りゃぁ兄さん。おんしは他国の人間やろぉが、この地の人や獣共のした事よう知らんやろぉ……ええからアトゥナよこしーや、その方がそん娘の幸せやでぇ』


 そういやあの村の村長が言ってたな。

 魔王が一夜で国滅ぼしたって言う……ダラクの姉が滅ぼした? それともダラク自身が滅ぼしたのか? 


「何が幸せかを決めるのは本人だぞ。幸せの押し付けをすんなよな」


『……死にたいんか兄さん?』


「死にたくは無いな。俺の寿命どうなってるのか分からんけど」


ピンポンパンポーン(上がり調)


レベルが1上がりました(無いですよぉ草!)


ピンポンパンポーん(下がり調)


「…………おいリシュエルっ!! 今のどう言う事か説明しやがれっ! 何が草!? あの糞御使っっっ」

「お父さん、またあいつなの?」

「パパに干渉するストーカーなの!」


『なんや急に怒りはって。魔王を前にしてその態度、ほんま怖いわぁ……まぁええ、取り敢えず死になはれやっ』


「ミルンっミユンっ、離れてろ!!」


 


 魔王の一撃はどんなものか。

 現在の俺のステータスはこんな感じ。

 

STA 15 INT 200

VIT 455 AGI 900

DEX 830

(村人男性平均100とした値)


 村人の平均が100って、何基準かは全く分からないけど、速力と防御特化の走る砲弾だな。さてさて、この防御力で何処まで魔王の攻撃を防げるのか。




 ダラクが机を飛び越えて──俺の顔面を掴み、そのまま地面に叩きつけた。

 地面が陥没して、頭がそのままめり込み、普通の人間ならばプチっと潰れた真っ赤な果実になるだろう。


『潰れて真っ赤な花になりーやぁあああっ!!』


    ────ドドドドドドドドドッ────


 顔面、鳩尾、腕、目、膝、喉、顔面、顔面、顔面、顔面と、ドン引きする程の笑顔のまま、ダラクは殴り続けて来る。

 血が飛び散り、辺りに花を咲かせるが、それは俺の血では無く──『ぐぅっなんやこいつっ』ダラクの拳が裂けて噴き出す血だ。

 

「ミルン以下の攻撃なの、魔王弱い?」

「ミルンお姉ちゃん魔法仕込んでたの、ズルしてるの」


『あん餓鬼ぃっ、何で獣族が魔法使えるんや、聞いた事ないわぁっ。なら──腐りや兄さんっ』


 殴りながら手に何かを纏ったな。

 腐らせるスキルか魔法……流石に殴られ続けたら、俺ゾンビになっちゃうかも。


『──っ、腐らせた後に、肉片残さず喰ろぉたるからなぁあああっ!!』


    ────ドドドドドドドドドッ────


 うんうん、何か腐らないなぁ。

 殴られても痛く無いし、腐る事も無い。

 何で?


「世界樹の守護者が腐る訳ないの、魔王はお馬鹿なの」

「お父さんの弱点は脛なの! 脛以外は意味無いの!」


 へぇ……守護者にバフでも付いてんのかね。

 あとミルンさんや、脛は誰でも痛いからね。俺だけの弱点じゃ無いぞ。


『かはっ、はぁはぁはぁ……何で腐り果てへんねんなぁ。兄さんも化物やったんか?』


 俺にマウント状態で、何でそっちが息切れしてんだよ。

 あとさっきからマウント状態で俺に跨ってるけど、その位置に跨られると……何とも言えない気持ちになります。


『なっ!? こん変態がぁあああ──!!』


    ────ドドドドドドドドドッ────


「うわぁ……血がどばどば出てんじゃん、痛く無いのかよ」

『痛いわっ、ふぅはぁふぅ、何でっ、どないなっとるねんその体っ』


 そりゃぁ俺の防ステ高いからね。

 殴られた感じダラクは、ミルンより力が弱く感じたぞ。


「何だかなぁ、リティナやアトゥナと同じ顔を殴んの、嫌なんだよなぁ。しかも、大人バージョンなのに……無いからなぁ」

『今どこみて言うた兄さん? ふぅ……しゃあないな。兄さん痛め付けて、アトゥナを連れて行こう思うたけどしゃあない。付近一帯を溶かし尽くして、言う事聞いて貰うしかないなぁ』


 そうなるよなぁ……でもさダラク、今お前、俺の上に跨ったままなんだぜ? 若干色々見えてるし、リティナと同じで羞恥心無いのかお前は?


「俺がお前を逃すと思ってるの?」

『何言うとるん兄さん。さっきから殴られてばっかりで、反撃してけえへんやん。兄さんは、攻撃手段がないのとちゃうの?』


 そんな事はないぞ?

 魔王の力が知りたかっただけで、反撃ならいつでも可能でしたから! 今から要望に応えて、ガチの能力比べを始めますよ!


「頼むから、人に跨ったまま漏らすなよ?」

『なに冗談言うてるん、兄さん余裕やなぁ、惚れてまうで?』


 へいへい、魔王はお断りします。

 マジで加減無しでやるからな……狂ってもしらんぞ?


   ────『ほい全力威圧っ!!』────


 やっぱり全力出すと、鎧姿になるんだなぁ。

 角もどんどん尖ってきてるし、普通に刺さるぞこの角。


『────っかはっ!? なんやっそれは、あそこに居る化物より化物やねぇっっっ、動かれへんっ!?』


 精神破壊を耐えたのか、流石魔王様だ。

 黒姫より化物ってのは失礼だけど、否定が出来ないってのは悲しいなぁ。

 幸いダラクは動けない様だし、今なら色々と攻める事が可能です!!


「中々効くだろ俺の威圧。精神破壊込み込みのぶっ飛び性能だから、耐える事は出来ても、そこそこダメージが有るみたいだな」

『威圧でこないな事っ、でけへんわぁっ』


 頑張って動こうとしてるけど、残念。


「殴られた分は返さないとなぁ……ミルンとミユンは黒姫と話してるし、跨ったままだから分からんだろうなぁ」

『にっにに兄さんは節操無しかぁ!? ウチに何をする気やっ……まさかっ正気か兄さん!?』


 正気も正気!

 御手手わきわき!

 その無い無いを少しでも大きくしてやんよ!

 魔神の力、とくと味わうが良い!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ