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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
四章 異世界とは悪魔っ娘が居る世界
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ミルンとミユンのお勉強.7



 さて、今日はお土の栄養の素を作ります。

 本当なら、朝から作業出来ていた筈なのに、桃色お化けに邪魔をされて……甘々を御馳走になりました、美味しかったです。


 お父さんが、『糞尿をそのまま使うと菌だらけじゃん、発酵させないな』とよく分からない事を言っていたけど、ミユンはお土の精霊だから悪いモノは除去出来るの。


 先ずは穴を掘りましょう。

 ミルンお姉ちゃんが居たら、なぜか楽しそうに穴を掘り掘りするんだけど、時間がかかるの。ミユンなら手を地面に置いて念じるだけで、ボゴッて穴が出来上がります。


「ここに、よいしょっ──運んで来た糞尿をポイして、からからに乾かした世界樹の落ち葉も入れて、混ぜ混ぜするの!」


 乾いても世界樹の葉だから、糞尿が綺麗になるし、悪いモノを受け付けない土になるの。


「混ぜ混ぜして糞尿が無臭になったら、あとは放置しておくの」


 次に、四枚の木の板に『糞尿注意』と書いて、四方をそれで囲めば……落ちたら糞尿まみれになれます。

 

「ミユンちゃーん、畑の具合はどうですかー」


 来たの……ミユンの天敵。

 こんがり肌に立派なお乳を揺らしながら、お父さんが羽乳姉ちゃんと呼んでいる、羽人の雌が走って来るの。

 立派なお乳を揺らしながら……ばるんっばるんって揺らしながら走って来るの。

 畑仕事やってるのにお肌が荒れておらず、むしろ、元々こんがり肌ですと言わんばかりに艶々で、立派なお乳が揺れてるの。


「ミユンちゃーん、なんで私の胸を凝視してるのですか……」

「捥ぎ捥ぎしてミユンに付けたい……」


「私の胸は捥ぎれませんよ!? それより畑の具合はどうですか?」

「羽乳お姉ちゃんの御胸様並みに具合良いの、むしろその乳を肥料にしたい……」


「何言ってるんですかミユンちゃんっ、ほらほら、オヤツ持って来ましたから食べましょ!」


 御胸様を守るのに必死なの、お菓子は有難く頂きます。


「蜂蜜シロップのふわふわパンなの……もちゅもちゅ、甘々なの……もちゅもちゅ」

「可愛いっ! はぁはぁ……ミユンちゃんは精霊様ですのに……はぁはぁっ、流さんが羨ましいっ!!」


 気持ち悪いの。

 ミユンを見ながら、どこからか取り出した硬いパンを食べながら、はぁはぁ言ってるの。

 その症状は、お父さんがミルンお姉ちゃんや私を撫でている時の──五倍は気持ち悪いの。


「気持ち悪いので帰って下さい」

「そんなっ!? はぁはぁっ、その眼差しも可愛らしい……抱き締めたいっ」


 この羽乳お姉ちゃんは、これが無ければ良いお姉ちゃんなのに……残念羽乳お姉ちゃんなの。


「ミユーン、ただいまなの──!」


 ミルンお姉ちゃんが帰って来たの! さっさと食べて──もちゅもちゅもちゅもちゅっん、帰る準備です!


「ミユン、今何か食べてた?」

「何も食べてないの……本当なの……ゲプッ」


「お口から甘々な匂いさせてるの! 嘘はダメなのミルンにも下さいな!」


 流石ミルンお姉ちゃんなの、嗅覚が凄すぎて誤魔化せません。


「ミルンさん、良かったらこちらをどうぞ。ミユンちゃんもまだまだ有りますから、喧嘩は駄目ですよ」


 羽乳お姉ちゃんナイスなの!


「有難うなの……お名前思い出せない……羽乳お姉ちゃん?」

「ミルンお姉ちゃんにも言われてる……やっぱりその御胸様を捥ぎるの」

「もぅ……羽乳で良いですぅ……」


 涙目になったの、皆んなからも羽乳呼びをされるよう、頑張って普及します。そしていつかは貧乳になるの!


「このパン甘々なのモゴモゴ……美味しい」

「ミユンは今日ずっど甘々食べてるの……もちゅもちゅ……飽きない美味しさなの」


「今日ずっと? 誰に食べさせ貰ったの?」

「……桃色お化けなの」


 口が滑ったの、教会への寄付が少なくなったら御免なさい桃色お化け。


「あぁ……お二人共可愛らしい……抱きついて良いですか? 抱き締めたいっ、はぁはぁ……」

「ミルンお姉ちゃんになら良いの、もちゅもちゅ」

「来たら反対に締め付けて、モゴモゴ、腰の骨をおります」


 ミユンの鉄壁の護りです。

 ミルンお姉ちゃんが手を広げて羽乳お姉ちゃんに近づくけど、折られるのが嫌だから逃げて行くの。


「ミユン、そろそろ帰るの。今日の晩御飯は、希少豚さんのお料理です」

「ミルンお姉ちゃんがどんどん強くなって行くの……豚さん楽しみ!」


 明日からまたお勉強なの、頑張ってパパに見せ付けてやるの。




 後書きのお時間です!

 今回は、流が東へ向かっている中でのミルンとミユンの生活をお届けしましたー。

 ミルンは運動神経良いんですが……社交ダンスは無理そうですかね? 足踏まれてる側だけど……。

 ミユンは何気にアルテラ(桃色お化け)に気に入られてます。

 アルテラはいつまでファンガーデンに居座る気なのか……。


 さてさて次からようやく東の地へ足を踏み入れた流御一行のお話です! 

 

 ずっと見続けて頂いている皆様!

 はたまた見始めた皆様!

 読んで頂き有難う御座います!

 是非とも評価やコメなどして頂ければ、やる気が漲りますので、宜しくお願い致します!



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